ハサミで切るピザ、袋をゆすってできるお雑煮
夕刻、友人とたのしい企みを話し合うため東京駅で待ち合わせ。
ホテルのラウンジで話をしようかと行ってみると満席、行列。ならばとちょっと歩いて丸の内。「A16」っていうイタリア料理のお店におちつく。
時間は4時。せっかくだからとシャブリを抜いて生ハム、それからヤギのチーズとぶどうにナッツで作ったサラダ。結構おいしく話もはずむ。
ただそれから2時間ちょっと、あれこれつまんでボトルも空けてたのしい時間をすごしたのだけど、お客様が一向にやってこない。
三菱さまは丸の内を世界に通用する街にしようと必死になってる。
商業施設や映画館、美術館やレストランを次々作ってオフィス街から脱却しようとしているけれど、絶望的に人が住めない。住めない街は街じゃなく、だから日常使いのレストランが夜の集客に苦労する。東京がニューヨークになれない最大の理由が住めない街が多すぎること…、じゃないかと思う。
お店の中に大きなピザ窯が置かれてる店。
ピザを一枚焼いてもらった。
ロサンゼルスからやってきているお店です。
アラビアータをたのみやってきたお皿になんとハサミがのっててビックリします。
ピザカッターではなくハサミで好きなサイズに切り分けて食べて頂戴ということなんでしょう。おしゃれなハサミではあるんだけれど、これがどうにも切りにくい。特に真ん中近くのヘナヘナ生地はハサミがすべる。難儀なり。
赤唐辛子の辛味がビリリとしたトマトソースにパンチェッタ。刻んだサルシッチャにパルミジャーノ、スライスオニオン、ガーリック。こんがり焼けた生地はとてもおいしいのだけど、なんだかシェイキーズのピザをとびきりおいしくしたような感じがするのがアメリカン?ちょっと笑った。オモシロイ。
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それからまたまたしばらくおしゃべり。
たのしいアイディアが頭に浮かんで話もはずみ、それでちょっとお腹が空いた。
家に帰る途中で軽く、〆を食べようと茅乃舎にくる。
茅乃舎の物販の店のかたわらにイートインコーナーが作られていて、そこで汁と赤飯、炊き込みご飯の気軽なセットが4種類。
人気でいつも混雑してて、中でも雑煮のセットは遅い時間になるとたいてい売り切れている。今日も売り切れだろうなぁ…、と思って店をのぞいてみるとまだ大丈夫。それで飛び込む。注文をしてちょっと待つ。座ったカウンターに分厚い冊子が置かれてる。季節、季節で作られる店で売られている調味料を紹介しているカタログ冊子。ちなみにこのイートインで売られる料理も調味料はすべてとなりの物販コーナーで買うことができる。
飲食店の人たちはみんな生産性をどう高めようか…、って必死に工夫をしているけれど、外食という枠組みの中だけでどんなに一生懸命頑張っても効果は小さい。小売だとか通販だとか外食に比べて生産性の高い業態の良さを取り込むことができればいいなぁ…、とそれが憧れ。
その憧れをすんなり形にして稼いでる。うらやましいなぁ…、って思います。
さて肝心のお雑煮は、汁はおいしい。ここのあごだしとこんぶの出汁をあわせた汁で、インスタントでもここまで味ができるんだってビックリします。ただその汁のおいしさに比べて具材は当たり前。博多の雑煮がテーマの雑煮で菜っ葉ににんじん、ブリの照焼、かまぼこ、しいたけ。焼かない丸餅はパックに入ってたモノでしょう…、心ゆさぶるものはない。
物売り屋さんの限界だなぁって思うもその限界を超えることが果たして外食にあるのかしらと思うとそれがなやましい。
ああ、せめてお餅に焼いた焦げ目が付いて、ちょっと破れ目でもあったら。。。残念、もったいないですね。
to22byさん
田舎のお雑煮は焼かない丸餅なのでこのお雑煮には若干の懐かしさを感じました。
が…。
絶望的に餅そのものがおいしくない。もったいないなぁ…、って思いました。
甘味処の焼いたお餅が入ったお雑煮。
見た目が美しくないかもしれませんが、焦げも出汁になって美味しいですよね。
焼いてなくても、つきたてのお餅なら、なお美味しい。
来週あたり、栄太楼本店に行ってきます。
Dianaさん
日本橋本店の甘味処でらっしゃいましょうか…、そろそろ温かい甘味の季節。ぜひ、堪能されてください。
丸の内や日比谷と他のおしゃれタウンの違い、腑に落ちました…!
犬の散歩の途中でカフェに入ってる人などは、丸の内では見かけませんものね。
かっちさん
あの界隈で住もうと思ったらホテルを長期契約してその住民になるしかありませんもんね。
でもホテルで犬を買うことは出来ないから、ワンちゃんのお散歩も夢のまた夢。一等地に住めてこそ洗練された都会だと思うのですけれど、東京はまだまだ洗練からは程遠い。
ちょっとだけ意地悪な気分になって笑ってしまいました。
確かに丸の内には住めませんよね!
ワンチャンのお散歩どころか、トイレットペーパーさえ持って歩けないかも。
チャームポイントの裏返しでもあるんでしょうけどね。
りんごさん
スーパーマーケットもないし住めないだろうなぁ…、って思いますよね。
住むことができない場所で働いているということが、立派な会社で働く人たちのプライドをくすぐるのかもしれないけれど、世界を代表する億万長者やセレブリティーが住んでいるかもしれない街で働くことの方がエキサイティングなんじゃないか…、って思ったりもしますよね。
そういう人たちを「羨ましい」じゃなくて「妬ましい」と思う人たちばかりなのであればまた別の話ですけれど…。