ハゲ天の天丼、ふかふかのかき揚げ、甘いタレ

ひさしぶりに天丼を食べたいなぁ…、と思った。
場所は新宿。新宿で天麩羅と言えば「つな八」と「船橋屋」がツートップ。さっぱりとしたタレのつな八、ごま油の風味濃厚な船橋屋。ただどちらも天丼というより天ぷら定食が売りの店。
伊勢丹の上には天一があってそこの天丼はオキニイリ。
でもそう言えば伊勢丹会館に「ハゲ天」があったよなぁ…、と思ってハゲ天。
80年の歴史のある店。創業者が禿頭で、それを売りにして店名までもハゲ天にしたというポジティブエピソードに感心しちゃう。
ちょっと贅沢な天丼の定食があり、それをたのんで食べることにする。まず半月盆が用意され、上に漬物、茶碗蒸し、天丼用の追加の丼タレ、七味唐辛子がのっかっている。

茶碗蒸しというのは不思議とうれしい料理のひとつ。
食感なめらか。
出汁の旨味と風味がよくて、熱々玉子でお腹が芯からあったまる。
中にどんな具材が入ってるんだろうと思って食べるのもたのしくて、今日のはしいたけ、かまぼこ、鶏肉、小さなエビに三つ葉がまじる。
底に銀杏が沈んでて、それが気持ちをシアワセにする。

天丼到着。蓋は閉まらず立てかけるように丼の上によそおいやってくるのが雄々しい。蓋をとるのでなく蓋を開くような感覚。ちょうど舞台の膜があがってこれから芝居がはじまります_。ってワクワク感と同じ効果にニッコリ、ワクワク。

天ぷらさまざま。主役は当然エビで、二尾。あまり伸ばさず軽く指で押して繊維を断った程度の大きなエビで、しっぽもキレイ。ムチュンと歯切れておいしい香りと甘みが口に広がっていく。
ブロッコリにしいたけ真丈。分厚いしいたけの笠の裏側にエビのすり身をぎっしり詰めて、薄い衣をまとわせ揚げる。しいたけもエビのすり身も食感ムチュン。ただムチュンの程度が若干異なり、互いが互いを引き立て旨い。天丼用の天ぷらの中で一番好きなごちそう。ありがたし。
それから穴子、かき揚げと続いて海苔。そう言えば今は無き水道橋の「いもや」の天丼にも海苔 の天ぷらが一枚ついておりました。片面だけにペロンと衣を貼り付けてサクッと揚がって、あれは本当においしかった。昔のコトをなつかしむ。

ちなみにココのかき揚げはちょっと独特。
具材はイカとエビに三つ葉で、衣がたっぷり。しかもふっかり揚がって仕上がる。
タレを吸い込み若干しっとりしてはいるけど、油の香りは香ばしく具材を食べると言うよりも衣を食べる…、という感じ。ココのタレはかなり甘めで、その甘さとふっかりとした衣との相性がよくて食べ続けるとどんどんおいしく感じる料理。そういえば昔、衣たっぷりのかき揚げ丼で有名だった天ぷら屋さんが新橋にあったよなぁ…、と思い出すも名前知れずでモヤモヤしちゃう。
お店の窓際に独立した揚げ場があって、そこで職人さんがひたすら天ぷらを揚げる姿がまたおゴチソウ。しじみの赤だしも濃厚味でおいしくて、あっという間に器は空っぽ。伝票を挟んだ板の裏側にあげまんじゅうやらアイスクリームの天ぷらやらと天ぷらの店らしい甘味が食後のたのしみ誘っているのもオモシロク、昼のお腹が満たされる。

 

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コメント

  1. 龍たろ

    初めまして
    いつも拝見しております。
    新橋のかき揚げ丼と言うと
    「橋善」ではないでしょうか?
    あの大きさは中々大変で
    一回り小さい「鈴」を何回か
    いただいた覚えがあります

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      龍たろさん
      そうです!橋善。スッキリしました。
      蓋が閉まらぬほどの大きさ。しかもご飯の量を遥かに上回るたっぷりのかき揚げ。食べたいのに途中で恨めしく丼の中を見つめてしまったのが、はじめて橋善を経験したときの思い出です。
      どうもありがとうございます。

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