ハイブランドの門番

銀座ではハイブランドの店先に行列ができる景色が当たり前になりました。
多くが中華系の人たちで旅の思い出、あるいはお土産。
本国にはない潤沢な在庫から好きに選べるという自由をたのしむ人たち、あるいは転売屋。
新宿のアップルストアには常時、10人近くの行列があるからハイブランド以上にハイなブランドなのかもしれないなぁ…、なんて思ってその顔ぶれを見るのもたのしみ。

入り口に門番みたいな人がいます。
お店に近づくとドアを開けて入れてくれる。
大抵、いらっしゃいませと彼らは言わない。
ドアを開けるだけ…、つまり「人動ドア」。
自動ドアと違うところはいつも開いてくれるわけじゃないところ。
開かないときの理由は2つあってお店の中が混雑しているとき、あるいはお店にふさわしくないと判断されたとき。

昔から「アポイントメントオンリー」をポリシーにしたお店や一部の高級店の入り口にドアマンがいたことはあったけど、これほど多くの店に配されることはなかった。
きっかけはコロナかなぁ…、感染予防対策のためハイブランドの店でなくても入店者数の制限をしていた時期があった。

コロナが終わってインバウンドで町がにぎわうようになると今度はお店も人で溢れるようになっちゃった。
それで…、とドアマンを置く店が増えたんじゃないかと思う。
昔だったら偉そうに、って思われるところコロナ期間で麻痺した感覚に乗じって感じかなぁ。
コロナ前にはなかった労働市場がひとつ生まれたと思えばなかなか興味深い。
ただ、多くの職業がAIによってとって変わられる危機にさらされている今にあって、もしもドアの前に立った人の挙動や身なりをAIが判断し、ドアを開けたり開けなかったりするプログラムができるやもしれず、そうなったらドアマンという職業もなくなっちゃうのか…。
あるいはドアマンという職業をもしもボクが選んだら、それを楽しむことができるや否などなど、ちょっと考えてみましょうか。

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