ドトールの朝。そばの渡邉のしらすそばで昼

ドトールコーヒーでジャーマンドック。
ジャーマンドッグじゃなくてジャーマンドックとすっかり頭に刷り込みました。
ジャーマンドックはホットドッグとは別物。
ボクの子供の頃のホットドッグはふかふかのロールブレッドにソーセージ。ケチャップを絞ってマスタードはどうしましょうか?と聞かれる、つまり子供においしいスナックフード。それが日本のホットドッグだった。
お供の飲み物はジュースやミルク、小学校も高学年になるとコーラやファンタ。
遭遇できたのは喫茶店やデパートの屋上。ボクがはじめて出会った場所はボウリング場のスナックコーナー。両親がボウリングにハマった時期に連れて行かれて食べたホットドッグがマイファーストホットドッグでありました。
ドトールコーヒーができた時にはびっくりした。それまで食べてたホットドッグとまるで違った「ジャーマンドック」という食べ物がそこにはあって、それはコーヒーと一緒に食べる大人の食べ物だったから。それからずっとボクは好き。

まずパンが独特でした。
バゲットっぽい硬さとロールブレッドっぽいやわらかさを同時に備えた食感。日本のパンがどんどんやわらかく甘くなっていく中にあって、歯応えがありしかも甘さは控えめで流行に背中を向けたような食感、味わいが一貫してて好き。
調味料といえばマスタードだけ。しかも粒マスタードと贅沢で、ケチャップなんか使わぬところにびっくりしました。
ケチャップなんかいらない理由がソーセージ。
おいしかったなぁ…、今のジャーマンドックのソーセージも十分おいしいけれど記憶の中のソーセージはパリッと焼けてジューシーであれは本当においしかった。ソーセージだけで食べてもおいしく、それに比べて今のソーセージはパンと一緒に食べるようにできている。それもまたよし。
コーヒーのお供と思えば一層よしのオキニイリ。

 

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そばだなぁ…、と思って「渡邉」。
新宿西口の電気街にあって不似合いなほどにしっとり落ち着いた民芸調の造りのお店。
お店の真ん中にそば打ち場があって広々とした店の空気がすでにおいしい。
ひさしぶりに「しらすそば」。

四角いお皿にこんもりと蕎麦。
茹でたしらすがたっぷり上にのせられて、わかめとしいたけ、大根おろしが盛り付けられてる。そば湯の入った土瓶と一緒にやってくる。
そばだれの入った徳利とそば猪口が並んで昼のひと揃え。
角がくっきりたったそば。水をまとってツヤツヤしていて目にみずみずしい。まずは蕎麦だけひとつまみ。その先端をとっぷっとツユに浸してズズッと吸い上げる。蕎麦の香りがフワッと鼻から抜けたところでタレの風味や味があとからやってくる。

独特のひねた香りが口から鼻に抜けていく。燻されたような香ばしさ。醤油の風味にどっしりとした出汁の旨みをたたえたタレで甘味は控えめ。大人味。
スそばがルンと口にすべりこみ、ザクっと歯切れる心地よさ。ふっくらとしたしらすが麺のザクザク感を引き立てる。
煮たしいたけがおいしいのね。しっとりしていてクニュッと奥歯を撫でて潰れる感じがなんとも艶っぽく、煮汁がしみだしその瞬間だけ甘く感じる。わかめがスベスベ、キュッキュとすべる。
大根おろしとけこんだツユに蕎麦を注いでゴクリ。ほどよき量でツユまで全部飲んでもお腹を重たくしない。粋なごりそう、オキニイリ。

 

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