トラジもすなり食べ放題、美食焼肉トラジ葉菜

外食不景気といわれながらも元気な業態がいくつかあります。
バブルティーに代表されるテイクアウトスタンド形式の別腹業態。ラーメン店も悪くない。中でも元気がいいのは焼肉の店。お店もまだまだ増える気配で勢いがある。
ただ勢いがあるということは競争が激しくなるということでもあってどこのお店も差別化に一生懸命。お店同士の競争はお客様にとっては歓迎すべき出来事で、その競争によって市場がまた拡大する。
そうしてこの10年近く焼肉の店は進化し続け多様な世界を作っていった。特に食べ放題の店は元気で、今までそうでなかった店も次々食べ放題に参入してる。しかも「取りに行く食べ放題」でなく「やってくる食べ放題」のことを「オーダーバイキング」と呼ぶようになったのがよかったのでしょう。ますます増えてる。
叙々苑的な上等感を売り物にしていたトラジも何軒かオーダーバイキングの店に業態転換していて、その一店舗。西新宿の店にきてみる。

焼肉食べ放題の店にあって、肉以外のものをどれだけお腹の中に収めてくれるかは死活問題。
食べ放題の店は「値段を売ってる」店でもあるから、用意に値段を変えられない。にもかかわらず肉の仕入れは値上がり傾向にあるわけで、だからサラダバーを併設する店が多くなってる。
でも日本では野菜も原価がはる食材。そこでというワケでしょうか…、サラダバーがお店の中にあった形跡があるにもかかわらず今は使われていないよう。なかなか厳しゅうございます。とはいえ注文して運ばれてきたチョレギサラダやもやしのナムル、キムチ、カクテキのおいしいコトにホッとする。

オーダー端末はなくお店の人を呼んで注文をとってもらうシステム。
スタッフの数も働きも十分です。
気持ちがよくて間違いもなくとても的確。
肉を続々たのんで食べる。
ネギタン塩をたのむと分厚いタンが塩ダレまとってくる。小さな手付きの鍋にネギとにんにくがやってきて網の上に乗せ熱をくわえてそれをのっけて食べるというモノ。
オモシロイ。

薄切りカルビの黒ダレまみれ。
ホルモンにミノには辛味ダレをつけこんがりと焼く。
どちらも肉の状態もよく何よりタレがおいしくていい。
塊のカルビに細かく切り目を入れたダイアモンドカットカルビはココの名物。肉汁たっぷりでクチャっと歯切れる食感がよい。
丁寧に下ごしらえをしたはちのすはとろけるほどになめらかで、ハラミステーキはにんにくバターを溶かしてそれに浸して味わう。肉を売るのでなく「肉のたのしい焼き方」を売る。トラジ流を思う存分たのしめるのがいいなと思う。途中でエビを焼いて味わい、にんにくをコトコト油で煮込んでたのしむ。90分があっという間に過ぎてゆく。

〆に冷麺。ほどほどおいしく、そこに焼いたダイアモンドカットカルビをのっけて一緒にズルンと食べる。この食べ方。韓国の焼肉屋さんに教えてもらったものなんだけど、肉の脂の甘みが冷麺をおいしくさせる。今日も堪能。
胡椒がビリビリきいたユッケジャンスープはお腹に汗をたのしくかかせ、石焼き釜でジュージュー焼いて仕上げるガーリックバターご飯もおいしい。満ち足りる。
オーダーバイキングの店の割においしいのでなく、ちょっとした普通の焼肉レストランよりずっとおいしく、食べ放題を食べちゃった…、っていう貧しい気持ちにならない品質。食べ放題だけだと4000円弱。飲み放題をつけても6000円にならぬ贅沢。オキニイリとなりました。

 

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