トラジもすなるオーダーバイキング「葉菜」

週末。肉が食べたくって焼肉にする。
一ヶ月ほど前にはじめてきて、いいなと思った西新宿にある「トラジ」のお店。
「葉菜」って名前でもともとはサラダバーを併設したトラジとして開業した。ただ焼肉店はやっぱり野菜よりも肉が目的。だから今ではオーダーバイキングで心置きなく肉を焼いて楽しめるようにとポリシー変えた。
なかなかの人気のようです。
土曜日の夜ということもあってでしょうか…、家族客が目立ってにぎやか。早めの時間しか予約はとれず、やってきたときは空席がいくつかあるもあっという間に満席になる。今日は閉店までずっと一杯なんだっていうのに感心します。タブレットの端末も使わずドリンクバーもおかず、サービススタッフがひたすら体を動かし注文を受け料理を運ぶ。キビキビしている空気がステキ。

カクテキと包菜をたのんで生ビール。食べる準備をしっかり整え、さて肉を焼く。
ここのメニューで特徴的なのが塊肉が多いコト。もともとトラジにはダイアモンドカットという塊のまま焼いて切り分け食べる名物料理があって、そのダイアモンドカットも食べ放題のメニューにある。それ意外にも厚切りロースステーキなんて料理もあって、焼いてみる。
確かにステーキ然としたサイズ感に厚さがあって焼くと立ちます。表面に胡椒とゴマがたっぷり貼り付けられていて表面こんがり焼きあがったらハサミでジョキジョキ、一口大に切り分け網の上を転がす。サイドにコーンバターをおいて味わう。噛みしめるのがおいしい仕上がり。

こういう商品構成。
考えてるなぁ…、って思います。
焼肉の店において一番大変なのは肉を切ること。
特にオーダーバイキングの店では、一人前単位の注文が続々入ってくるから厨房の中はずっと肉を切りっぱなしの状態になる。
ところが塊肉なら肉を切る手間は最小限。
最後に肉を切り分けるの、焼き手のお客様の仕事だから厨房の中はほんのちょっとだけ楽になる。
その分、他の仕事をしっかりすることができるというのが狙いなのに違いない。

ネギタン塩もネギをあらかじめタンの上にのせて飾るのでなく、塩ダレと一緒に小さな鍋に入れて温め、それを焼けたタンの上にのせて味わうという趣向。
これも一手間省けた料理。

ロースのガーリックバター焼きも帯状のロースを焼いて、切り分けガーリックバターにまとわせる。肉の風味がゴージャスになるよい工夫。
薄切りカルビに味噌ダレで味わうハラミ、上ミノにコプチャン、カルビ。ダイアモンドカットのカルビは焼いて切り分けサンチュで包んでパクリと食べる。甘ダレにつけこんだ肉を焼いて玉子につけるすき焼き風と飽きずに食べることができる工夫がうれしい。

食事メニューやサイド商品も充実していて、例えばにんにくとネギをどっさり入れたコムタンスープ。脂の旨味と塩の風味で味がしっかり決まっているのがオモシロイ。しかもにんにくたっぷりです。一口ごとに体の中に滋養がどんどん染み込んでくる。
スープがたっぷり蓄えたゼラチン質のせいでしょう…、食べ進める唇同士がピトッとはりつく感じがしてくる。体の中の疲れたところを次々修復してくれそうなオゴチソウ。
炭水化物はとらず今日は肉だけ食べてお腹を満たす。〆に杏仁豆腐と大学芋を食べてお腹に蓋をする。オキニイリです、また来よう。

 

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コメント

  1. かーこ

    繁盛しているお店は変わらないために変化し続けるんですね、美味しい物を気持ちの良い空間の中で、お肉が沢山食べたい人、野菜がたっぷり食べたい人、それぞれのニーズに応えられて、みんながニコニコ笑顔になれる、素敵ですねー。

    • サカキシンイチロウ

      かーこさん
      お客様の楽しみたい気持ちは時代に合わせて変わるもの。その変化に自由な発想で対応していくことでレストランはどんどん変わっていくんだ…、って実感させられるお店でした。

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