トキワ新町、大人の街の夜の高松

yy-kakeasiy-kake今度の旅の同行者。
20年ほど前まで高松に住んでいた人。
長らく戻っていなくって、それでひさしぶりにと一緒に来た。

彼が昔、通ったオキニイリの店を訪ねてみようとトキワ新町という歓楽街にやってくる。
まず一軒目。「かけあし」というおでんのお店。
ハスキーボイスのおばさんがおいしいおでんを焚いてたんだよ…、と言いながらガラリと扉を開けると若い女性がお店の中に立ってた。あぁ、代替わり。「もう来年で50年になります」と壁の貼り紙に書かれてて、そりゃ、しょうがないとしんみりします。

y-k-iidakoカウンターの角の部分におでん鍋。
中でクツクツおでんが炊ける。
それ以外にも瀬戸内の素材を使った小料理が黒板メニューに書かれてて、「イイダコの煮付け」を見つけて思わずたのむ。
甘辛に煮上げられててやわらかい。噛めば噛むほど味がでてきて、とろけて消える冬のゴチソウ。

ちょっと変わったおでんでした。
昆布の出汁をベースにし、鶏のスープを合わせて炊いてる。讃岐と言えば鶏の産地で、鶏を使った名物料理も数知れず。だからおでんの出汁にもこういう工夫があってもいいのでありましょう。
鶏ガラスープ独特の深い旨味と風味が漂い、日本の料理のはずなのにどこかアジアな感じがするのがオモシロイ。
おでん種も多彩で豊富。瀬戸内ならではの練り物多数で、例えば平天。色白だけどムチュンと歯ごたえたくましく、魚の旨味がじんわり滲むオゴチソウ。車麩はスープをタップリ吸い込んで、むっちりとした歯ごたえ、粘る感じもたのしい。オモシロイ。

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ココで昔食べてた白菜おでんが忘れられないんだ…、とたのんでみると昔のまま。おでんのスープを手鍋にとって、白菜入れてコトコト炊いてお椀にうつす。おでんというより白菜のスープ煮のようでシャキシャキ食感がオモシロイ。
串に刺した銀杏も注文してからおでんの鍋に入れて炊く。手を動かすのが好きな女将さんなのでしょう…、ずっと体を動かしてニコニコしながら気配りをする。お店が満席になっちゃって、ハシゴのつもりで先を急ぐからと30分ほどで席をいとまを伝える。
そしたら待ってて…、と、お椀にご飯をちょっと入れスープをはって食べてって。これでいくら飲んでも悪酔いしなくてするからネって。しかもいってらっしゃいって元気な声で送ってくれる。都合たったの2200円。申し訳なくなるようなウレシイモテナシ。おきにいり。

 

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y-gpy-gfそれからバー。
トキワ新町からちょっと歩いたアーケード街。
ビルの地下にある「グランドファーザーズ」というお店を訪ねる。

ミュージックインというサブタイトルがなつかしい、昔はどんな街にもひとつやふたつはあった音楽好きが集まるバー。
カウンターの中にはタップリレコード、あるいはCDがあり、お店のその時時の雰囲気に合わせて音を選んで流す。
音楽好きはどんな世代にもいるのだろうけど、音楽談義を肴に酒をたのしむ…、なんて世代はグランドファーザー世代ぐらいで、だからお客様はそういう世代。
いきおい流れる音楽はthe strawberry statementのサウンドトラックやフィフス・ディメンション。そういう音がなつかしく、心地よいというコトはボクもそういう年代なのね…、とちょっと笑った。

それにしても前のお店もそうだったけど、お客様の顔のいいコト。みんな笑顔で幸せそうで。地方の夜はのどかでしかもゆたかな感じ。羨ましい。

 

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y-o1y-o-counter今日の〆にと「おふくろ」に来る。
家庭料理と味噌汁がおいしいお店。
まさに「おふくろ的」な料理が売り物。
とは言え料理を作るのは、いかついおじさん。
おかぁさんたちは、できた料理をニコニコ運ぶだけ…、っていうのがオモシロイ(笑)。
実は今晩、二回振られた。
その度、立ち寄るお店が増えてやっと入れて、それで〆。カウンターにテーブル席。カウンターの上には料理が20種類ほど並んでて、そこから選んでたのむというのが気軽でたのしい。
それにしても、今日一軒目の「かけあし」や洋食屋さんの「おなじみ」と、ひらがな4文字の店名の店がこの高松には多いのかなぁ…、と思ったりする。どうなんだろう(笑)。

y-o-okazuおかずの中から3つほど。
まずはヌタ。
ネギに刻んだイカに小柱。酢味噌であえただけという簡単なのに味わい深い惣菜料理。
昔はそんなに好きじゃなかった。
けれど50を過ぎてからなぜだか時折、無性に食べたくなる料理になっちゃった。
キュッキュと歯茎をくすぐるようなネギの食感。むっちりとしたイカのか応え。それらを一つにまとめる酢味噌と、どれをとってもやさしい味わい。なのに口がたのしくなって、食べ始めると止まらぬゴチソウ。

それからナマコ。これも歳をとるたびおいしくなってく料理のひとつ。
コリコリしていて、スベスベ、噛み締めようとする奥歯の間を逃げ惑う。それを捕まえ噛むとクチュっと潰れてく。その食感がなにより独特。
今日のナマコは黒なまこ。だからやわらか。噛んでるうちにどんどんとろけて旨味を吐き出す。スッキリとしたポン酢もおいしくお腹がなぜだか空いてくる。小エビの唐揚げはたのむと二度揚げ。だから熱々、サクサクでお酒がすすむ大人のスナック…、たのしんだ。

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そろそろご飯を注文します。おひつにタップリ。一人前でも茶碗に軽く三杯分ほど。それを2人で分けてたのしむ。漬物ついてひと揃え。
おかずに鯛のフライをもらう。
薄いパン粉衣をまとわせサクッと揚げた鯛の切り身。そもそも鯛をフライにするというのが贅沢。しかもそこにソースをタップリかけまわし、食べるというのもまた贅沢で、ご飯がすすむ。しょうがない。
ほとんどすべての人がかならず食べる味噌汁。具材に合わせて味噌を選んで全部で8種類ほどの用意がある。玉子を具材に選ぶと白味噌。讃岐流の甘い味噌。ワカメにネギにえのき茸と実がタップリでこれで十分ご飯のおかずになっちゃいそう。黄身がトロリととろけて味噌に混じっていくのもゴチソウ感覚盛り上げる。お腹も気持ちも満たされるたのしい夜です。街全体にもてなされてる…、そんな感じがなによりウレシイ。さぁ、寝ましょ。

 

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コメント

  1. 薬局の末息子

    高松と聞くと → http://portal.nifty.com/kiji/151020194859_1.htm で知った 高松築港駅に行きたくて仕方がないです。…ご存じでしたか

  2. サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

    薬局の末息子さん
    あります、あります。
    この日も築港の駅からコトデンにのって街にでたので、目撃しました。
    ただたいてい、営業していない時間なんですよね…、近所のホテルに泊まっているので今度覗いてみようと思います。

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