テング酒場でちぃとばっかりガッカリする…。

夜を四谷のテング酒場。
実は他に目当てのお店があって四谷に来た。
ところがそこはお盆休みを使ってリニューアル工事の真っ最中。
あそこはどうか、ここはどうかとさまよい歩くも、休みをとっているか満席かのどちらかにして、すいてるお店のひとつがココ。かつて「天狗」と言えばいつもにぎわう人気のお店。その天狗のカジュアル版として開発されたテング酒場というのになんだか寂しく、どこか寂れた感じさえする。
写真を使わぬ文字がメインのメニューを使う。あたかも若い人とか小資本の会社がやってる店のようによそおう工夫も、テング酒場という店名と、お金のかかった店のしつらえと目立つロケーションのコトを考えるとチェーン店にしか見えぬところが悩ましい。
ちなみにメニューに「バケット」って商品があり、バケツを100円でなぜ売るんだろうと思ってなるほど。バゲットでした(笑)。チェーン店なのにこういうところは恥ずかしい。

チェーンとはいえ商品力が高いことで人気をとっていた店でした。ところがちょっとさみしくなっちゃう商品いくつか。
例えばエビのアヒージョをたのむと大きく深い器の底にパラパラっとエビが丸々。エビより砕いたニンニクの方が多くてしかもエビが加水のエビ。だから縮んで小さくなって、なんとも寂しい。
お供にバケットならぬバゲットがついてて、それをオリーブオイルに浸して食べる…、それが目的の料理のように感じる切なさ。
炭火焼きの明太子も大きなお皿にパラパラっと。茶碗蒸しは椎茸と刻んだ鶏肉だけが具材とどれも貧しい。

料理がマズイわけじゃない。
なのに器選びとかもうちょっとだけコストをかければずっとステキな料理になるのにその直前で工夫が止まる。
引き算することばかりに熱中していくと、一手間かけるコトを忘れて結局料理を貧しくさせる。
今のチェーンストアに、よくある問題。悩ましい。

いい料理もあるんです。
例えばチキンカツにカレーをかけたココの名物。カツではなくてソースを売る。ソースがおいしいからお酒が進むという居酒屋的によい料理。
あるいは焼売。手作り感が満ち溢れていて、時間はかかるけれどしみじみおいしい。こういう自信をもって提供できる料理だけで商売すればいいのになぁ…、って思ったりする。もったいない。

串焼きに特徴をもたせた店でたのしい串がいくつも揃う。例えば豚バラ肉で餅をくるんで焼いた串焼き。焦げた脂がサクッと壊れネットリとした餅の食感、味わいによきアクセント。
鯖の串焼きも脂がのっておいしくて、ハラミや牛たんと定番の串もそつなく旨い。
それにしても厨房の中で働いて居る人たちはバングラデシュあたりからの留学生かなぁ…、浅黒肌にクッキリとした顔立ちの青年たちでキビキビ働く。ホールで注文取ったり料理を運んだりする娘は中国系の名前で唯一、店長だけが日本人。これも今の日本の現実。しみじみします。帰ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。