ツナブリオッシュの朝。旧正月のオゴチソウ
昼に友人と会食予定。
銀座のお店を予約したから同じ銀座のシティベーカリーで朝をとる。
朝食セットはみんな量がたっぷり。
ほどよき量ですませましょうと、ブリオッシュのサンドイッチを選んでたのむ。
コロンとまんまる。
手のひらよりも一回りほど小さなサイズが愛らしい。
たまごサラダとツナサラダの2種類があって、ツナを選んだ。
プリッツェルクロワッサンで同じツナと生の玉ねぎを挟んだサンドイッチもあるのだけれど、量控えめのこれにした。
それにしてシティベーカリー。都内にたくさんできました。東京駅なんて丸の内側と八重洲側にそれぞれ一軒あるくらい。新しいビルが欲しがるブランドなんでしょう。カフェ使いもできる上、テイクアウトも充実してる。セルフサービスでカジュアルでスマートにして都会的。ビルのイメージを上げてくれる役目をしっかり果たしてくれるのがいいのでしょうネ。ボクは好き。
パンを2枚に開いたところにツナのコンフィとレッドオニオンを挟んだだけ。調味料を使わず素材の持ち味だけで味わう趣向。
パンの上には煎った白ごま。粗めの生地で軽く感じる。
なのに口にいれると一瞬口が乾いて感じる。生地が口の中の水分を奪ってしばらくもったりしてる。そこにツナのバッサリとした繊維が混じって一層口が乾いてく。
噛むと玉ねぎがシャキッと壊れて、そのみずみずしさを手がかりにゆっくりとろけてなめらかになる。この食感の変化がたのしい。
甘みひかえめの素朴な風味のパンがよい。ツナのうま味を支えてひきたて、次のひと口ねだるおいしさ。苦み、酸味ともに穏やかなやさしい味のコーヒーとよく合う朝のオゴチソウ。
さて、今日は旧正月。
旧正月には餃子を食べる…、中国の人たちの伝統だけど餃子は福を皮で包んだ縁起物。
今年は友人と一緒に福をお腹に収めることとした。
オシャレで清潔、しかもおいしいい餃子の店は案外少ない。餃子だけじゃなく点心類をあれこれ食べてお腹いっぱいにしたくって、それで銀座の「喜記」。ヘイゲイと読む。
銀座の別の場所にあったお店で、香港流の海鮮料理がおいしかった。タナカくんともよく来てた。
「海老ワンタン麺御膳」をたのむ。
サラダに蒸し点心、デザートにハーフサイズのメインが4種類の料理から選べるようになっていて、エビのチリガーリック炒めをもらう。
大ぶりのエビを殻ごと衣をつけて揚げ、チリオイルを注ぎながらガーリックチップと一緒に炒めて仕上げたもので、弾力のあるエビが上等。ガーリックの風味に後からヒリヒリ追いかけてくる赤唐辛子の辛みもうまい。サラダにトッピングした押し豆腐もよき状態で期待がふくらむ。
蒸し点心は野菜餃子とうずら卵の焼売。浮き粉をつかった生地は透き通っていてくるんだ餡が透けてみえる。そしてなめらか。口の中でちらかる餡をまとめてとろかす。餡そのものにしっかり味がついていて、味が見事に完成してる。
海老ワンタン麺がおどろくほどにおいしかった。
極細の香港麺に上湯スープ。ネギがパラッと散らかっていて、大ぶりの海老ワンタンが2個。餡はほぼエビ、しかもたっぷり。すり身に大きく切ったエビを混ぜてブルンと肉感的な食感なんともたくましい。エビの香りに甘みが口に広がって、エビを食べてるって実感が湧く。
途中でエビを炒めたチリガーリックをトッピング。風味、辛みが力強さを増していく。
デザートは杏仁豆腐とエッグタルト。豆腐は生姜の香りがおいしいアクセント。エッグタルトは焼き立てで、生地はサクサク、とろけるフィリング。堪能しました、オキニイリ。