チリビーンズを味わうためのチリドッグ
とびきりのチリドッグを食べたくなった。
ちょうど水道橋に用事があって、ちょっと足を伸ばして「ファイヤーハウス」にやってくる。
サウスウエストっぽい外観でお店の設えはまさにダイナー。
大きなグリドルがデンッと置かれた厨房にハイチェアーが並んだカウンター。そこに座れば目の前で料理ができる一部始終をたのしめる。勧められたのは2人がけのテーブルで、でも小さな店です。どこに座ってもおいしいムードを味わえる。お店の中には脂のおいしい匂いがしてる。
空気が若干曇って見えるのは飛散した脂が空気に混じっているから。身体中でおいしい予感を味わい待ちます。
ハンバーガーがおいしいことで人気のお店ではあるけれど、ここで一番好きなのはチリビーンズ。
そしてそのチリビーンズを一番おいしく食べる方法がチリドッグにして味わうことで、ジンジャーエールをお供にたのむ。

10分ちょっと待ちました。
お店に入ったのはランチタイムが終わったタイミング。
だからボク一人だったけど、それから次々お客さまがきてお店の中はおいしい匂いが溢れはじめた。
いい感じ。
さて、ボクのチリビーンズが堂々到着。
ホットドッグがチリビーンズがすっかり覆われ見えなくなってしまうほど。お皿を前後逆にすると、なるほどそこにはホットドッグが隠れてる。
グリドルで焼かれていているからドッグロールには焦げ目がついて、ソーセージの上にはきっぱりフレンチマスタードが一直線に絞られている。そこにマヨネーズが波打つようにほどこされ噴き出すような湯気と一緒においしい香りが鼻をくすぐる。もうおいしい。
ナイフとフォークで食べるチリドッグです。ひと口分をスパッと切る。
ドッグロールが茶色いのが独特で、エスプレッソを混ぜて仕上げているんです。だから苦い。同時に酸味もあって焦げた香りがとても鮮やか。ソーセージやチリビーンズの甘味や旨みをキリッと引き締めおいしくさせる。
ボイルソーセージはみずみずしくて、ムチュンとなめらか。
そしてなによりチリビーンズがおいしいの。豆がコツコツ奥歯を叩き、壊れてホツホツ崩れながら豆の風味や甘みを吐き出す。トマトソースの酸味や旨みがそれをおいかけやってきてすべてがひとつになって消えてく。
最後はチリドッグじゃなく、チリビーンズのホットドッグ添えのようになっていくのもたのしい一品。この上もなきオキニイリ。






