チャーシューを味わうラーメン、岐阜のユーミン

日本料理の試食を終えるもすべてが軽いつまみ食い。
午後の会議の前までちょっと時間があって、ラーメンでも食べに行きませんかと誘われる。
ガマンしようと思えばできた。
けれど「ちょっと変わった店なんです」って言われて決心。
車にのった。
畑の真ん中。まばらに民家の並ぶエリアに連れて行かれて、ココなんですがと、目の前にあるのはガレージ風の造りの建物。

シャッターにも、門にかかったのれんにも「YUMIN」の文字。
お店の名前が「ユーミン」で、のれんをくぐるとそこは前庭。まるで民家な建物がある。
ドアを開けるとまさに民家の玄関で、靴脱ぎ上がって通される場所はおそらくかつてのリビングルーム。教えられなければココがラーメン店、しかも飲食店とは思えぬ環境。「ちょっと」どころか「かなり」変わったお店にニッコリ。

白いテーブル、真っ赤な椅子。窓の外には畑です。
ユーミンの曲がBGMに流れているワケじゃない。
真っ赤な椅子がアクセントになるこのインテリアもユーミン的かと聞かれれば、多分、そうじゃないと思うとしか答えようのない雰囲気で、そう言えば彼女の名前を英語表記にすれば「YUMING」。「G」がない意味をすごく聞きたくなっちゃった(笑)。

メニューはシンプル。和風ラーメンがまず基本。
そこに叉焼を好きな枚数トッピングする。和風ラーメンは海苔とメンマとネギが具材で、トッピングする叉焼は分厚く大きい。この叉焼が独特でおいしいというのが有名らしい。

一日限定30食の、チャーシュー麺というのある。
それには海苔やメンマがつかず、ただただチャーシューをたのしむために作られている。しかも本日、残り一つになりました…、っていうのでそれをたのまぬ理由がなくなった。
店の中には醤油の香りと鰹節の香りが漂う。ラーメン屋さんというより和食のお店にきたみたい。
おまたせしましたと、ゴロゴロワゴンで運ばれてくるチャーシュー麺にウットリします。
魚粉が混じった濃い醤油色のスープの中に、大きなチャーシューが半ば沈んで漂っている。キレイな脂でスープは蓋され、フーッと息を吹きかけると醤油と魚粉の香りがフワリ。レンゲでスープをすくって飲むと、これが熱々、どっしりとした旨みに口が満たされる。

麺は極細。若干縮れて表面スベスベ。
スープをたっぷり口の中へと手繰りよせ、ザクザク歯切れて口一杯にちらかっていく。
そしてチャーシュー。
三切れ入っているのだけれど、それぞれ脂ののり具合が違って見える。

箸ではさわるとホロリと崩れてしまうほど、よく煮込まれてトロトロで、脂をほとんど持たないところは肉の食感バッサリ。
脂をたっぷり巻き込んだところが脂がトロリ、とろける。
スープをたっぷり吸い込んで、口の中をみずみずしくして消えていくのにウットリします。

しかもこのチャーシュー。ただ煮込んだだけじゃなく、何かで燻して風味をつけているのでしょう…、肉そのものの風味もしっかり残ってる。今まで食べたラーメン店のチャーシューの中で、おそらく一番おいしいチャーシュー。それがこれ!って感じにニッコリ。あっという間にお腹の中に収まった。

今、限定ということで用意されていたのが「カレーラーメン」で、たのんで来たのをみて、思わずゴクリと喉を鳴らした。カレーの香りがさわやかで、それに混じって醤油ラーメンの魚介系の香りはやさしい。溶いた玉子が縮れた麺にチリチリからんでいるのもおいしげ。
ちょっと分けてもらったら、蕎麦屋のカレーに鰹節をたっぷりまぜて仕上げたみたいなやさしさで、これにご飯を混ぜて食べたら旨いだろうなぁ…。カレー雑炊のようになるはずって思ったりした。
個性的で好き嫌いのはっきりする味。最近はやりの存在感の強い麺をコッテリとしたスープと脂で食べるのが好きな人には物足りないはず。けれどボクの口にはあった。近所にあったら絶対ハマる。危険なゴチソウ、オキニイリ。

 

関連ランキング:ラーメン | 笠松駅西笠松駅岐南駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。