チェーンストアってどうなるんだろう…。

チェーンストアってこれからどうなっていくんだろう…、って立て続けに2つのお店に行って思った。

まず一軒目。
移動の途中の乗り換え時間に吉野家にて小腹を満たす。
駅ビルの中の小さな店で、定点観測とでもいいますか。
ボクにとっての吉野家体験は現在ほとんどココの店。
かつてに比べて吉野家のメニューは増えた。それに合わせて厨房機器の種類も増えて、よくコレだけのスペースにギッシリ機材を押し込んだよなぁ…、って感心するようなお店の構造。

店の匂いも変わりました。
昔は店に入ると牛丼の匂いがした。
それが好きな匂いかどうかは別にして否応なしに牛丼の匂いに包まれて、あぁ、ココは牛丼屋なんだとわかった。
それが今日はなぜだか、アジア料理屋みたいな匂い。
メニューをみるとなるほど、なるほど。黒カレーを猛烈アピールしてらっしゃった。
鰻が推しのときには蒲焼き臭がしていたし、豚丼を売りにしたときは豚の脂の匂いがしてた。
匂いというのは記憶に直結するとても大切な要素だから、それを大切にできない吉野家は何屋かわからぬ和風ファストフードのお店になったということなんでしょう。いろんな料理が一つの厨房で簡単に「できてしまう科学技術」に感心しつつも、科学でできる料理ってやっぱりどこか味気ないよな…、って思ってしまう。

並の牛丼に牛皿の並を追加して、けんちん汁でひと揃え。牛丼の頭だけを多めにしてもらうのも同じようなものなんだろうけど、お皿にもられた牛肉をワザワザご飯の上にのっける作業が好きで、それでどんどん盛り上げる。
山のようにうず高くもられた肉に柏手をうち、七味をパラリ。ハフっと食べる。
昔の牛丼はもっと牛肉らしい味がした。脂の旨みとでもいいますか…、今の牛丼は醤油辛くて、そもそも見た目も色黒肉になっちゃった。とは言え昔を思い出すには十分で、牛皿の皿に残った汁をぶっかけザブザブ食べる。
けんちん汁は野菜たっぷり。しかも野菜の食感それぞれしっかりしてて、これはゴチソウ。感心す。

それから東京に帰って飲んだ後の〆。何か食べたいと強烈に思えるものがなくて新宿三丁目にあるジョナサンに来た。
ファミレスらしく、なんでもあるメニュー。
けれど食べたいモノがなんにもないというなやましさ。
種類は沢山あるけれど、違いがわからぬバリエーションが結構あって、例えばフレンチフライとフライドポテト。どちらも同じで、トリュフ塩をつければフレンチフライになっちゃうというインチキ手品のようなたのしさ(笑)。
スーパーマーケットの安売りコーナーに山積みになる、安売り常連パスタ「バリラ」を使っているって、誇らしげに堂々とメニューに書いてしまえるセンスも、世間一般の感覚と完全に遊離しちゃっているなやましさ。

国産クルミとケールのシーザーサラダというサラダ。
クルミよりもベーコンの方が多くてなんだか名前がちょっと居心地悪い。
しかもそのベーコンが、どうやったらこんなに薄く出来るんだろうってくらいに薄くて、哀しくなっちゃう。
ハンバーグとチキン南蛮のコンビネーションっていうのがあって、写真はとてもおいしげだった。

でもやってきたのはとっちらかった盛り付けで、縮んでしまって見えるパテ。よじれたチキン南蛮と見た目貧しく食べると見た目以上に貧しい味。
かつてファミリーレストランのハンバーグはこころときめくゴチソウだった。今ではセブンイレブンの弁当に入ったハンバーグの方がずっとおいしく、豪華に感じる。

おいしい料理を作ってそれに値段をつける…、のではないのでしょう。
値段を決めて、それに合わせて料理を作る。見た目はなんとか取り繕うけどこの値段だからこんな程度でもしょうがないだろう…、って作る人は思うんでしょう。
そんな気持ちが凝縮したのがエビグラタンというこの料理。メニューの写真とあまりに違い、エビグラタンというのに中に入ったエビはたったの2尾。しかも小さく縮んでしまって、味もへったくれもない情けなさ。ファミリーレストランって多分そのうちなくなっちゃうに違いない…、って思ったりした。しょうがない。

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