タバッコのピチ。シティベイカリーのレモンパフ
おいしいパスタを食べたくってヤエパブの「ta.bacco」。
ミッドタウン八重洲のフードコートの中の一軒。駅前オフィスビルの中というのにお盆期間中も案外にぎやか。
かき氷のポップアップストアがあって、定期的にお店が変わる。それが客寄せ効果を発揮しているのかもしれません…、かつて八重洲が呼び込めなかった女子がワンサといらっしゃる。
さて昼ごはん。
ピチという極太麺を使った料理。太麺だけでは集客できぬ…、と判断したのでしょうか…、極細麺の料理もくわわり4種類。
並の店なら平均的なところに寄せる。平均的は大きなマーケットを狙えるけれど個性をなくす。そんなところに目もくれず極太極細と両極端で攻めるところが冒険的でボクは好き!シンプルなトマトソースのピチを選んだ。スープにパン、クタクタに煮た発酵野菜がついて1320円という手軽な値段。
ビーパーもらって着席し、15分ほど待って完成。
相変わらず太いです!そしてなにより肉感的。つやつやしていておいしい香りを撒き散らす。
ねっちりしていてやわらかい。コシはほとんどなくてなのに歯ごたえはある。前歯に奥歯、歯茎に舌に唇にとピチが触れるすべてのところをねっとりやさしくなで回し、そしてゆっくり消えていく。
うどんのように見えてツルツルしたところがなくて、ふっかりねっとり、食感独特。
トマトソースがこの上もなくおいしくて、ソースを邪魔せぬようにと麺がやさしくふるまっている…、そんな感覚。酸味がさわやか、やさしい甘み、チーズのコクにたっぷり使ったニンニクの風味とイタリア料理にあってほしいすべてのものが揃っているようなおゴチソウ。
茎まで使ったブロッコリ、豆にチーズにオリーブオイルとシンプルなんだけど発酵野菜の酸味とうま味がお腹や口をスッキリさせるサイドもおいしい。パンをちぎってソースもキレイに味わってニッコリしました。オキニイリ。
そしてランチの〆にクリームパフ。有楽町まで歩いてシティベーカリーにやってくる。
いつもにぎやかで座るところを探すのに苦労する店。今日はいつもに比べてほんの少しだけのんびりしてる。お盆の東京はリゾート地。
「Cream Puff Lemon」って名前で冷たいカフェラテとお供で1045円。ほどよい値段。ショーケースに残っていたのは1つだけ。まとめ買いされた方がいらっしゃって…、ということで最後のひとつにめでたくありつく。
ボクが好きなものが人気というのがちょっとうれしい。オキニイリ。
それにしてもうつくしい。
天に向かって背伸びしたような姿。レモン色したクリームに白い粉糖。ふっくら系のシュークリームもおいしいけれど、ザックリ生地のシュークリームをナイフフォークで食べるって征服欲を満たせるようでボクは好き。
握り拳くらいの大きさでズッシリ重い。ただ重たく見える生地は粗くて案外軽く、ギッシリ詰まったクリームがどっしり重たい。
切り分けようとナイフを刺して、手を離したら突き刺さったままでクリームパフは微動だにせずお皿の上に立っている。待ってろ、これから食べてやるから…、とザクザク切ってパクリと食べる。
まずは生地がザクっと壊れる。焦げた小麦の香ばしさに砕いたナッツにビスケット生地が口に散らかる。ふっくらとしたクリームがそれをまとめてとろけてく。食感はなめらかにして口溶けがよい。レモンの香りのクリームは甘めなんだけど食べ続けても嫌味がないのは生地にほとんど甘味がないから。
クリームは小さな気泡をたっぷりふくんで、ズブっと潰れてふわっととろける。クリームの中にレモンカードが隠れてて、そこは酸っぱくハッとする。
おいしいなぁ…、しっかりとした苦味がおいしい冷たいラテもおいしくて、でもピーナツバターのクリームパフがやっぱり恋しい。オキニイリ。