シェイクシャックはスタバになるのか?

新宿にシェイクシャックが新宿にできていました。
開業したのが今年の5月ですから半年以上たっている。けれどまだまだ認知されずにひっそり営業。神宮のイチョウ並木に一号店ができたときには、2時間待ちなんて行列ができたのが、まるでウソのような静かな状態。
サザンテラスという新宿駅の改札口に直結した商業施設の一番奥。ビルの周りが公園風になっていて、その環境を上手に利用したテラス席のあるお店。シェイクシャックらしいロケーションにして店造り。
お店の近くのサインボードが、もともとあったこの界隈の地図の上をのっとるように作られている。多分、シェイシャックができてくれればこの界隈がニギワウだろう…、と目論んだのでしょう。そういえば、かつてこのサインボードの向かい側にはクリスピー・クリームの一号店があって連日行列でした。その目論見もすっかり外れて、ランチタイムも静かでさみしい。

日本における運営会社は、かつて日本のスターバックスを運営していた会社です。大人の事情でスターバックスという打ち出の小槌をアメリカ本社にとり上げられた。そのときに得た売却益で日本に連れてきたのがシェイクシャック。
第二のスターバックスに育ててやろうと、意気込んだのでしょうけど2年で6軒。ただ上陸当初の勢いはなく、これからどうなっていくんだろう…、ってドキドキしちゃう。

商売を大きくしようと思ったら、一番大切なことは「来店頻度」を上げるコト。
それ以前に「ファン」を作ることが大前提ではある。
けれど、せっかく出来たファンが一年に一度しかこれないようでは、「ファン意識をビジネスに活かす」コトがむつかしくなる。
スターバックスの有利なところは、お腹が空いていなくても利用できる…、というところ。
しかも何度も使える程度の値段でたのしむコトができるから、一日何度も利用する人がでてきて当然。
何度も何度も利用することで、その店(の味)に慣れていく。ファンがますますファンになることができるのですネ。
ちなみに今日、ダブルシェイクシャックバーガーにフレンチフライ、ルートビアフロートをたのんだら2000円を越えていました。安くすればそれで来店頻度が高まるか?っていうと、そんなわけではないけれど、それにしても高く感じる。

高く感じる理由がファストフードにしか見えないというところ。
調理スタッフは厨房の中でひたすらハンバーガーを作ってる。
一号店は、その厨房のスタッフの作業の様子を目の前ではないけれど、ちょっと遠くに感じることが出来たのですね。
なのに新宿のこの店は厨房がすっかり隠れてしう店の構造。
ポケベルわたされ注文した商品が出てくるまで、ただただぼんやり待つことになる。
出来た料理はキャッシャーの横のピックアップポイントでわたされるのだけど、このスタイルはマクドナルドなんかと同じ。

考えてみればスターバックスのコーヒーもファストフードのコーヒーとしては高いけれど、作ってくれているところが目の前にありしかも作った人からコーヒーを手渡されるから、ファストフード的に感じない。
値段が高くても作った人の顔が見えれば高さを納得できるというわけ。もしこの店がハンバーガーを作った人から直接商品を手渡されたら、値段に対する印象が随分変わってくるんじゃないかと思ったりする。

商品はおいしいんです。口の中が肉汁まみれになるほどジューシーにしてやわらかで、バンズとたちまち一緒になって口の中でとろけてく。どこからどこまでがバンズでどこからパテがはじまるのかわからぬほどにやわらか、なめらか。チーズが口の中のすべてをひとつにまとめるところもステキ。
ソースや調味料に頼らず素材の持ち味をたのしむタイプのハンバーガーで、これが果たして日本人がおいしいと感じるハンバーガーなのかどうかがかなり微妙。
「肉を食べている」という実感を、肉の歯ごたえに求める人には肉々しさに欠ける食感。
それになにより日本のハンバーガーは「ソース」のバリエーションをたのしむ料理として進化、浸透してきたわけで、さてその日本流とはまるで違った味の世界がどれほど日本に根づくのか…。どうなるんだろうって興味津々、見守ろう。

 

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コメント

  1. koku

    でも休日は混んでましたよ~。私も何度か足を運んでは行列見て踵を返してます(笑 平日は空いてるんですね。榊さんの仰るように、まだまだ観光目的の場所であってランチをする場所ではないんでしょうね。

    しかし、安すぎるのは論外ですがさすがに2000円は高すぎ(泣・・・美味しいトンカツが食べれてしまう。適正価格って一言でいっても難しいですが、シロウト感覚でも「なんでそうなるの・・・」とチグハグに思えてしまう事例が増えたと感じます。安いのも高いのも。お寿司とか最たる事例ですが、どんだけもっともらしい理屈をコネようが、一カン100円も一カン3000円も気が違ってるとしか思えません。

    榊さんのブログを拝見していつも感心するのが、定点観測(笑)で行くお店以外は、おそらく意図的にそうされてると思うのですがどこも適正価格と思われるお店をチョイスしているところです。つまりお客に対しても従業員に対しても誠実であろうとしてる店。そのお店を応援したいという気持ちが文章からもにじみ出てて嬉しくなります。

    ファストフードチェーンでいうと、シロウト感覚だと個人的にはフレッシュネスのクラシックチーズバーガーが、モノと価格のバランスが一番いいかなあと思っています。味だって悪くないと思うし。モスは安すぎ! あんな値段で出していいもんじゃないと思う。そもそもマックが競合相手ではないはずなのに勿体ない。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      kokuさん
      新宿のような場所で、平日に混むお店は「飲食店」として成功しているお店。休日に混む店は「観光地」として成功している店だと思うのです。
      だとすると、2000円という値段は観光地価格というコトになりますね。
      何度も何度も繰り返し楽しむことができるというのが、飲食店においてはとても大切なことなんだと思います。
      究極の材料を使った究極の料理なんて、一度食べれば気が済む料理。
      飲食店の料理を作る人にとって大切なのは「ほどよいところで味の追求をやめる勇気」が持てるかどうかじゃないかと思うのですね。
      ずっと繁盛しているお店は「塩梅」が良い。
      一瞬のおいしさよりも、持続しておいしくし続けることができる塩梅を発見できたお店ってやっぱりすばらしいなぁ…、と思います。
      ちなみにフレッシュネス。
      一時期瞑想していましたが、今はいい塩梅のように感じます。昔、夏になるとやっていたマスカルポーネチーズのハンバーグ…、あれがなくなってしまったことがあまりにも残念です。

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