シェイクシャックでホットドッグ喰うへそまがり

ひさしぶりにシェイクシャック、有楽町の駅裏。東京フォーラムの一階の店。
この店の魅力のほぼすべてはこのロケーションにしてこの環境。
駅から近い。
何しろゴトゴト山手線の線路の音が聞こえる。
ときおり、シャーっと新幹線が滑り抜けていく気配が建物のすぐ向う側でするのです。
しかも駅から歩いて1分足らずの場所でありつつ、森の中にいるかのような鬱蒼と茂る木々が身近にせまってくる。
なのに森の周りはガラスと鉄の構造物で、まるでガラスの箱の中に小さな宇宙が閉じ込められてるような不思議なほどに非日常的自然の空間。
ニューヨークの公園屋台からはじまったこのブランドにとって、これほどいい場所はこの東京にはないんじゃないかと思ったりする。

上陸当初。
一号店の北青山では1時間待ちとかの行列ができたりした。
その青山店も今では静か。
恵比寿の店も新宿の店ものんびりしてて、けれどここはいつもザワザワ。行列さえできないけれど、ほぼ満席のにぎやかさ。
場所に人を惹きつける引力があるのでしょうネ。
近所のオフィスのニューフェイス風の若いものたちが仲間同士で写真を撮りあったりしている景色がほほえまし。

アメリカの黒毛牛。
ブラックアンガスをパテに使ったハンバーガーで有名な店。
ただあまりにジューシーで、口の中でとろける感じがおいしさを通り越して食べ物じゃなく飲み物みたいな感じになるのが特徴。
今日の気持ちは口溶けじゃなく、ガツンと顎を打ち付けるような噛みごたえ。それでチーズドッグを選んでたのむ。
カーリーフライをお供にもらい、ルートビアをフロートにしてひと揃え。ステンレスのトレイにすべてがキチンとのっかる。給食みたいな感じがたのしい。折角だから表のテラスで食べることにした。緑の中のおやつなり。

細長いドッグロールは大きな型にタネを流して、深い畝つけふっくらと焼く。
焼きあがってから切り離し、切り目を入れてこんがりと焼く。グリドルに乗せて切り目の内側が焦げてサックリ焼けていく。ビーフ、ポーク、チキンと3種類のソーセージから一つ選べる。ポークを選ぶ。
ソーセージにもスリットいれてこんがり焼いて、パンに挟んでチーズをとろかす。
歯ごたえのよいソーセージ。パキッと歯切れて肉汁ブシュッ。その肉汁をドッグロールが受け止め、口の中へと転がり込んでくる。
表面ちょっとピットリ粘るようなパン。ところがそれがソーセージとかチーズとか、ホットドッグの具材と出会うとすべてがおいしくなっていく。それぞれをそれぞれとして食べるより、一緒に食べた方がおいしいチームワークにウットリします。

手でつかみ噛むとクシュッとドッグロールが、芯になしてるソーセージをくるみこむように貼り付いてくる。
断面みるとパンと中身が渾然一体。
ペトペトしていたパンがゆっくりソーセージと混じり合って口の中はクリーミー。調味料はほとんど使っていないのに味が、素材と素材の組み合わせだけで味が整う料理もあるんだ…、って感心します。
フライドポテトはゴツゴツギザギザ。表面積が大きな形で、油の中で芋の水分がたっぷり抜けて仕上がっている。だからザクザク、歯ざわりがよく奥歯で壊れる感じがたのしい。ケチャップにマスタードをまぜてすくってパクリ食べると、とまらぬおいしさ。ルートビアに乗せたバニラアイスクリームがソーダの泡に混じってブクブク、大きな泡になっていく。薬臭いのがおいしい飲み物。人の味覚って不思議なモノネ…、って思ったりする。さぁ、動く。

 

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コメント

  1. comfort

    とても美味しそうですね。ちょっとだけ「また東京に住んでみようかな?」と思ったりします。

    福岡市都市圏は田舎にしてはパン屋が充実してるのですが、何故か
    「ドッグロール(プレーン)」「ハンバーガーのバンズ」は滅多に見ないのです。
    家庭で、刺身の盛り合わせと酢飯と海苔で手巻き寿司を作ったり、
    サンド用のパンとお好みの食材でサンドゥイッチを作ったりするのに
    「ホットドッグとハンバーグは家庭で作らない(店で食べる物)」と言う事?不思議です。

    それとルートビア、私も大好きですが福岡では余り見かけません。
    輸入食品店で購入する事が多いです。(沖縄だとコンビニで買えるのに!)
    因みにルートビアを初めて飲んだ時の印象は、扁桃腺が腫れた時に喉の奥に塗った
    「ルゴール液」を炭酸で薄めた感じでした。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      comfortさん
      ルゴール液の炭酸割り!
      たしかにそんな味ですよね。ボクの知り合いは風邪気味になるとルートビアでうがいします(笑)。
      そういえばドクターペパーってルートビアに近い飲み物は、かつて「強壮的な効果をもった飲み物」として売られていたようで、だから「ドクター」と名前に冠したと教わったことがあります。案外、ルゴール液の炭酸割りという表現は正確な表現なのかもしれません。
      ハンバーガーのバンズは東京では案外手軽に手に入るようになりました。でも本格的なドッグロールはまだ珍しい。テーブルロールとはまるで違ったホットドッグ用のロールは近所の好奇心旺盛なパン屋さんにお願いして作ってもらうことがほとんど。
      小さなロットのワガママな注文に答えてくれるパン屋さんが増えるといいなぁ…、って思いますね。

  2. いにしえ

    サカキ様、
    ルートビア、私も大好きです。
    初めて飲んだのは、仕事で行ったホーチミンのホテルのランチで当たり前のようにセットになっていて、シンガポールから来ていた同僚たちは、眉間にしわ寄せながらスプライトに替えてくれと頼んでいました。私だけ甘いだけのスプライトよりこっちがいいと行って、珍しがられていました。
    そのあと、あの風味はなんだろうと思って調べて納得。リコリスが入っているんですね。
    北欧に住んでいたことがあり、北欧はリコリス大量摂取の国々で、その間にあの味に慣れていました。懐かしい味です。
    しかし、ベトナムがルートビア地域だとしたら、分布を調べるのも面白そうです。
    東京でももっと簡単に買えるといいのですが。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      いにしえさん
      リコリスのあの薬臭さ。アメリカ時代にすっかりハマってしまいまして、学校の勉強しながらひたすら齧り続けて太る原因のひとつになったほど。昔、カリフォルニアに「リコリッシュピザ」ってお店があって、リコリスで作ったピザを売ってるのかと思って行ったら、レコード屋さんでした。
      黒いリコリスをグルグル巻きにして売っていた、その姿がレコードに似ているから…、のネーミング。今となってはレコードそのものが珍しくなっちゃって遠い昔の思い出話になっちゃいました。
      ソニープラザがプラザになる前にはルートビアを売ってたんですよねぇ…、いろいろ不便になったものです。

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