サービス産業としての外食チェーンの最後の砦…。

今年最初のチェーンストアにロイヤルホストを選んできてみる。
「人が作り出す付加価値でおもてなしする外食産業」の最後の砦じゃないかとここにくるたび思ってしまう。
古き良き時代のレストランを一生懸命守ろうとしているチェーンと言ってもいいでしょう。
とはいえドリンクバーを導入したり、人手をかけぬオペレーションを模索してたりするけれど、それらの工夫のほとんどがサービス業に踏みとどまろうとする努力。
たまに辛口な見方をしたりすることもある。でもそれはロイヤルホストというチェーンに期待をしているからのコト。他のチェーンには期待をもつことがまずなくて文句をいう気もおこらない(笑)。ロイヤルホストも誕生してから50年。それを記念してイベントメニューをやっているけど、ひとつは小皿料理を何皿も一度に提供しましょうという調理手順が複雑なもの。

もう一種類は厚切りステーキ。どちらにしても他のチェーンが敬遠することをわざわざやっちゃう心意気。やるじゃないの…、って思って試してみようと思った。厚切りステーキに50周年アニバーサリーセットをつけてドリンクバーをたのみます。しめて5000円をちょっとかけるかなり気合の入った値段。期待がますます高まります。
まず前菜。野菜サラダとコンソメのゼリーといくらをのせたフラン。魚のすり身の旨味がフワッとただようプリンのようななめらかさ。サラダの野菜はパリパリで悪くないなぁ…、って感心します。
それに続いてオニオングラタンスープが登場。熱々、ポッテリ。チーズあとろりととろけて伸びる。これもまたまた悪くない。

冬だからということもあってでしょうネ。オニオングラタンスープのダブルポーションが用意されてて、今度きたら食べてみなくちゃ…、って思ったりする。
よい食材をたっぷり使えば絶対おいしくなるものに、心置きなく手間と原価をかけられる。
その品質に見合った値段をつけられるってシアワセなこと。
悪くない。

そしてメインの厚切りステーキ。
アンガスビーフを200g。重さで言えばほどほどのボリューム感のはずなんだけど、厚切りにして焼き上げる。
切り出す技術や工夫が大変。しかも時間がかかる料理で決して、いきなり作れるものじゃない。熱した鋳物のお皿にのせて肉の下にはソテした玉ねぎ。サイドにキャロットグラッセに炒めたケール、茹でブロッコリ。ポテトグラタンを添えてなんともにぎやかな様。

ガーリックバターをポッテリのっけてグレービーソースの香りも豊か。
ずっしり重たいステーキ用のナイフを当てる。ざっくりざっくり、手に伝わってくる肉が切れてく感じがすでにおいしくて、切った断面はロゼ色、そしてつやつやしてる。奥歯を鎮める力強い食感に強い旨味がスッキリとした酸味でキリッと引きしまる。
肉を食べてるって実感が湧いてくるのにウットリします。
薄くて大きなステーキよりもやっぱり断然分厚いステーキがおいしんだよなぁ…、ってしみじみ思って食べる。顎においしいおごちそう。
〆のデザートをコーヒーゼリーかスイートポテトから選ぶ。ひさしぶりにスイートポテトを選んで食べたらしみじみおいしい。考えてみればロイヤルって会社はメーカー的な昨日を他のどのチェーンより持っていて、レストランではその分サービスに力を注ぐことができたのかもしれないなぁ…、って思ったりもする。悪くない。

 

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コメント

  1. EIKO ISHIKAWA

    サカキさんのロイヤル評が上々だと関係ないのにホッとしてしまいます、ロイヤルには上質なファミレスのままでいてほしい。

    今年も美味しいエントリを楽しみにしております、どうぞお元気で、ご機嫌で、美味しいものたくさんの一年でありますようお祈り申し上げます。

    • サカキシンイチロウ

      EIKO ISHIKAWAさん
      ロイヤルホストの状況に今年のゴキゲンを占うような気持ちでまいりました。
      そして、あぁ、まだ上質のままでいてくれたとニッコリすることができました。
      今年も一年、おいしい投稿を心がけます。よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。

  2. あんとん

    明けましておめでとうございます。
    馬事公苑店に学生の頃に随分と通いました。その頃から、他のファミレスと一線を画していて。今でも、往時と変わらずにの雰囲気が。

    クリスマス前の夕方、家族4人で、楽しそうに外食を楽しんでいるのを近くで見て。いいなあ~って。

    いつも最後は、ドリップコーヒーを淹れてもらいます。ファミレスのとは思えないぐらいに美味しくって。

    ロイヤルホストが、元気に、オープンし続けて欲しいと切に思います。

    • サカキシンイチロウ

      あんとんさん
      実は妹が東京農業大学に通っていたとき、「ロイヤルホストの馬事公苑のお店に白衣を来たまま入ろうとしたら、お断りっていわれちゃったのよ」って。
      サンダル履きだとか、ちょっとよれよれの格好でいっても断られることがあって、さすがロイヤルホストだよねって言っていたのを思い出しました。
      お客様を選べるだけの努力をしていた証だったのでしょうね…、だからこそお客様から選ばれた。
      そういう外食チェーンがひとつくらいあってもいい…、と思います。

      あけましておめでとうございます。今年一年があんとんさんにとってもすばらしい一年でありますように。

  3. ぴーちゃん

    近所のスーパーでロイヤルデリが販売されているので、何度かいただいたことがあります。冷凍食品にしては良いお値段だと思うのですが、美味しくて流石にロイヤルだなと感動です。

    • サカキシンイチロウ

      ぴーちゃんさん
      ロイヤルデリの冷凍食品。いろいろなところで見かけるようになりましたね。
      もともとロイヤルホストの創業者は「冷凍食品はできたてのフレッシュ感を閉じ込めたすぐれた食品だ」と信念をもって冷凍技術を磨き上げていた人。
      だからこそのおいしさなのかもしれませんね。

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