ゲイシャリーコーヒー、いちにぃさんのランチ

ゲイシャコーヒー。
プレミアムコーヒーの中でも希少性が高くて最高級と言われるコーヒーの品種なのだけれど、日本人にはいささか居心地の悪い名称。原産地、エチオピアの地名がゲイシャだから…、というまっとうな理由ではあるのだけれどやっぱり芸者を連想させる。
そんなゲイシャコーヒーの専門店が日比谷に出来た。
「ゲイシャリーコーヒー」って名前で、かつてフレッシュネスバーガーが店を出してた場所。そうだったよねって聞くと「はい、でも関係は全然ないんです」って笑って答える。多分、そんな質問をする人が多いのでしょう。
お店の中にはマシンが林立。モニター付きのコントローラーで豆の状態を完全に管理しているんだという。しかも頻繁にメンテナンスしないとその品質が保てない。コーヒーを作ってるっていうよりも機械整備が仕事のような不思議な現場。オモシロイ。

おすすめの飲み方はラテ。希少な豆をストレートでなくラテにするとはなかなか贅沢。
味はというと、なんとおいしい。ススっとすすると鋭い酸味にちょっとびっくり。舌が少々身構える。ところが酸味が消えると甘みに旨味、苦味に渋みが次々姿をあらわし消えて、次の風味に置き換わりとワクワクするような味の世界が広がり、続く。
甘いのですね。しかもさっぱりとした甘みで飲んでいて負担にならない。香りも焦げた風味の邪魔にならない程度で、ミルクのコクがその持ち味を膨らます。飲んでるうちに温度が下がる。ぬるくなっても、冷たくなっても味の輪郭が揺るがないのもオモシロイ。窓が広くてペニンシュラホテルの向こう側に皇居の緑がのぞく明るい客席ホールもステキ。オキニイリ。
ただビジネスとしてこの店を考えるとき、人は果たしてコーヒーを「おいしさ」だけで飲み楽しんで、それを基準を店を選ぶのかというとそうじゃないに違いなく、なやましいなと思ったりもする。高い家賃をどう払うんだろう…、って思いもしました。どうだろう。

 

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ランチを黒豚料理の「いちにぃさん」。
名物はそばだれで味わう豚しゃぶや蒸し料理。昼のメインも蒸し器で仕上げる野菜、豆腐に黒豚料理。
蒸し料理はヘルシーですから…、と話題になるずっと前から蒸した料理がメインというのが先取り的。女性に人気のランチでもある。
ただヘルシーだけでは商売をやっていけない規模の店でもあって、黒豚を使った揚げ物類がもうひとつのランチの柱。中でも「しゃぶかつ」。しゃぶしゃぶ用のバラ肉を重ねてあげるスタイルのカツが人気で、それがメインのランチをたのむ。
小さめのしゃぶカツにそば。蒸し寿司にとんじるがついてひと揃え。蕎麦はせいろはかけが選べて、寒い冬です。心置きなく体を芯からあっためましょうと、かけを選んだ。たっぷりの湯気でレンズが曇る昼。

しゃぶカツはパン粉ぶ厚め。
バリバリ、硬めに衣は仕上がり薄切り肉の儚い感じが引き立つ食感。
肉と肉の間に溶けた脂と肉汁が蓄えらていて、バリッと衣が壊れた途端に口が潤う。
千切りキャベツがたっぷり。
ソースは鹿児島らしく甘さの強い濃いソース。
小さな器に入った蒸し寿司も甘い仕上がり。
錦糸卵に煮た椎茸。酢蓮の酸味と食感がよきアクセント。シャリの味付けも甘くておそらく合わせたときにはかなり酸っぱかったに違いなく、けれど蒸されて酸味がちょっととぼけてる。このとぼけ具合が好きなとこ。
ここのそばがボクは好き。細い麺線。なのにザクザクとした端切れ感があり口の中が賑わう感じが独特。汁は旨味のしっかりとした自然な甘みの上等なもの。柚子胡椒がついているというのも薩摩的。

筒状の陶器の器にギッシリ、シャリを詰めて蒸した蒸し寿司。そこに小さな穴がポツポツあいてて、ここから蒸気が一気に吹き上がってすべてをあっため味をなじませていくのでしょう。
そう言えば蒸し寿司と茶碗蒸しで有名だった銀座の吉宗がビルの都合で閉店しちゃった。ビルの改修工事をまっていつかは営業再開しようとずっと休業と言っていたのに、閉店の看板がたっちゃった。場所を変えてということらしく、でももしその夢が叶わなかったら蒸し寿司たべるのにボクはどこまで行けばいいんだろう…、ってしんみりしちゃう。豚の脂が鹿児島の甘い麦味噌をおいしくさせるとん汁食べて今日の〆。お腹がキチンと満ちました。

 

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