クロワッサンとカフェオレで十分な朝
新宿西口のビルの地下にある「リチュエル」。
朝からやっててクロワッサンがおいしくて、たちまちオキニイリになった店。
ただレストランフロアの一番奥。他に朝からやってるお店が一軒だけという状態。つまり朝に来るとフロア全体がくらいのですね。
東京の朝はちょっとさみしい。みんな夜にお酒を売って稼ごうと業態開発をしてきたから朝から商売をしようとなかなか思わなかった。今はむしろ夜の営業がむつかしいから朝にシフトすればいいのにそうはならないところが残念。もったいない。
パンと飲み物だけの朝食セットはお手軽値段。丼サイズのカフェオレをつけても700円という値段で、もっと便利な場所にあったら日常使いもできるのに…。用意されるナイフフォークは女性の手のひらサイズだし、クロワッサンの形のレストに伝票を入れる器はカヌレのケーキ型。おいしいおしゃれに気持ちが踊る。
カフェオレボウルに、たっぷりのカフェオレ。
手から伝わってくる温かさに飲む前からお腹がほんわかあったまり、お腹が動く感じがするのがしみじみありがたい。
白いお皿に、クロワッサンと生食パン。
バターにジャムが添えられてくる。カフェオレボウルと並べるとやっぱり味噌汁とおむすびのフランス版って感じがしてくる。オモシロイ。
ちょっと甘めの生食パン。さっくりとした口溶けのよい仕上がりで、今日はよく焼けていて水分がほどよく抜けて持つとあっと思うほどに軽い仕上がり。カフェオレにひたして泡をのっけてパクリと食べる。
ふっくらとしたミルクの泡で乾いたパンがしっとり潤う。
バリバリに焼けたクロワッサンはちぎると壊れる。表面の焦げた生地が壊れてちらかり、お皿を汚す。クロワッサンを食べてるときのお皿、テーブルの散らかり具合がそのままクロワッサンの上出来具合をあらわすみたい。今日のクロワッサンもかなり上出来。オゴチソウ。
バターとマーマレードをお皿の上で練って散らかる生地をまとめてパクリ。それはもうミルフィーユ。口の温度でバターがとけて、まとまる前の生地の欠片にもどってく。
おいしいなぁ…。そこでゴクリとカフェオレを飲む。やってきたときには熱々で口に運ぶのもためらわれたほどだったのが、時間がたって程よい温度になって口をやさしく潤す。コーヒー由来の苦味や酸味、ミルクの甘味が口をスッキリしてくれる。冷静になって考えるなら朝からかなりのカロリーで、でも朝だからって言い訳をしてニッコリお店をあとにする。
以前の記事を拝読して、モーニングに行ってみました! ゆったりとしていて、ペールトーンのインテリアが綺麗。なのに目の前が京王線の改札というギャップも面白かったです。笑
一番心に残ったのは「コーヒーのミルク」について質問したときです。私はポーションミルクが苦手なので、もしそうだったらカフェ・オ・レに変更するつもりだったのですが、「コーヒーのまま牛乳を添えることもできますよ」と提案してくださいました。そうしてわざわざ温めた牛乳を出してくださった。
“ファッションブランドが母体のカフェ”と、ちょっと色眼鏡で見ていたんですが(ごめんなさい)、個人オーナーのお店のような対応に感激しました。
RYOさん
ボクも洋服屋さんの副業って感じで色眼鏡でみてました。特に海外のブランドと提携しノウハウを吸収したら自社ブランドに転換する…、ってお行儀の悪さが目立った時期もあって「どうせ」って思っていたのですけれど、なかなかにいい。
若い人たちがのびのびと働いている様子をみると、外食チェーンが数字や管理で社員をがんじがらめにしているのとは違った環境を感じさせてくれて、いいなぁ…、って思うことが多くなりました。
RYOさんのコメントを拝見して、ちょっとした気遣いをしてくれるお店の方が素敵だなあと思いました。
私もファッションビルのお店やチェーン店をちょっと色眼鏡で見がちなのですが、素敵な店員さんがいれば、そんなこと関係ないんですねえ。
私も早起きして、モーニングの時間帯に伺ってみようかな^_^
ヨウコさん
人の力を信じる経営。飲食店ってやっぱり性善説にたって運営してもらいたいなぁ…、って思いますね。
ヨウコさま コメントを読んでくださってありがとうございます。機会があったらぜひ! 細やかな対応がお店の方針なのか、この日の店員さんだからなのか、私も気になるところなので、また伺おうと思ってます。
RYOさま
マニュアル式じゃない細やかな気配りをしてもらえると、思わずそのお店にまた通いたくなりますよね^_^
RYOさんのコメントのおかげで、ぜひこのお店に一度伺いたくなりました。
ありがとうございます。