キャベツのステーキがパスタに化ける…。

銀座にいったついでに三越の地下。ジョアンによった。
三越の中に必ずテナントとして入ってるパン屋さん。フランス的ではあるけれど気取ったところがなくて、気軽に使える。量り売りのミニクロワッサンが人気でよく買っていた。ところが新宿から三越がなくなり、同時にミニクロワッサンもなくなっちゃった。同じグループなんだから伊勢丹の中にジョアンができればいいのにね…、ってタナカくんがぶつくさ言ってた。だから銀座に行くたび買って帰った。
好きだったのはチョコクロワッサン。それからポッテリしていて噛みごたえのあるメープルカシューナッツのミニパン。食べはじめると3個、4個と次々お腹の中におさまるいけないゴチソウ。お供えした後、お相伴。

土曜日の夜はタナカくんが好きだった料理をひとつ。
キャベツのステーキ。
キャベツをまるごと、4分の1。芯もついた状態で塩水にしばらく漬けて味をなじます。
それから蒸して芯までほどよくやわかくする。
トングで引き上げ、熱々にしたスキレットにオリーブオイルをなじませのせる。ジューッと湿った音をたてコンガリ焼き目がついていく。
キャベツが焼けて焦げる匂いって甘くておいしい。
ひっくり返して押し付けて、断面だけじゃなくてキャベツの表面も転がすようによく焼いてほどよく焼けたら、手鍋にオリーブオイルを沸かしそこににんにく、赤唐辛子、からすみのパウダーを入れて風味や辛味が移ったところでジャジャっとキャベツにかけ回す。
それで完成。白菜で作ってもおいしく、けれど上等なキャベツで作ると甘くて葉っぱはザクザク、芯はとろけるオゴチソウ。ナイフで切りつつフォークで食べる。それがステーキみたいで野菜不足を感じると作って食べてた。

スキレットにおいしい油がたっぷり残る。それで今日はパスタを作る。
作ると言っても簡単至極。パスタを茹でて残った油と合わせて炒め直すだけ。キャベツの葉っぱをちょっと残して、味をみたらばほとんど味付け直さずともよし。辛味がちょっと欲しくて赤唐辛子を追加してザザッと炒めて茹で汁つかってとろみもつける。
おいしく出来て、しかもお腹も満たされる。
魚の料理をひとつ作った。カンパチを白だしにしばらく漬けて味を入れ、食べる直前に練り胡麻まとわし赤唐辛子をちらしてパクリ。むっちりとしたカンパチがザクッと歯切れてポッテリとろける。よく出来た。

さて日曜の朝ご飯。パスタを作る。
小ぶりだけれど新鮮なはまぐりが手に入り、一晩かけて砂を吐かせる。
大きな鍋にお湯を沸かして、パスタを茹でる。
食べごたえのあるパスタにしようと幅広のタリアテッレを茹で、かたわらの小さな鍋ではまぐりをワイン蒸し。
あと3分ほどでパスタが茹で上がるタイミングにてブロッコリを入れ、茹でる。
タイマーなったら後はあわせてオリーブオイルとオレガノくわえてタプンタプンと揺すって仕上げる。カシャカシャ貝殻が音立てながら仕上がって、ゆっくりとろみがついていく。
貝の旨味が混じって力強い味。その味わいに負けぬパスタの存在感にウットリ、ニッコリさせられる。
お供にベーコンチーズエピを食べる。エディアールで買った一本。こぶりながらも力強くて、ベーコン、チーズの味わい、香りがこうばしく生地は頑丈。顎を動かし目が覚める。

コメント

  1. batten

    お皿が素敵ですね、料理も!

    最近は白皿ばかりになっちゃって食器庫のノリタケやナルミや舶来の柄物が泣いてます。

    和食も若いスタッフは白の洋皿を好むから少し悲しいのです。

    • サカキシンイチロウ

      battenさん
      ロイヤルコペンハーゲンが大好きなんです。
      特に昔のフルレースの美しさは特筆もの。日本料理にもあう繊細さがあって、かなりたくさん集めました。
      うつくしい皿に盛り付けて負けない料理を作ればいいのに…、って、創意に欠けた白皿の上の料理に発破をかけたくなることが多くなりました。

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