カールスジュニア体験はさて何点?

どうなってるんだろう…、と気になって、ひさしぶりにカールスジュニア。
去年3月4日に鳴り物入りの日本再上陸。
アメリカではハンバーガー業界5位の規模を誇り、ハイクオリティな大人向けチェーンとして独自の市場を確立しているブランドながら、日本じゃまるで話題にならず、1年以上もたつのにお店はまだ3店。
店が増えるというコトばかりが、そのブランドの評価ではないとわかっちゃいるけど、あまりに静か。
運営会社にしてみれば、ほぼ完全に目論見外した状況にある。
なぜ、こんなコトになっちゃったのか…、今日も理由を探ることにする。

朝から営業していらっしゃる。
けれど朝食メニューはおかずグランドメニューだけの営業。「ほぼ捨てている」時間帯です。当然ガラガラ。朝からハンバーガーを食べるマニアか話題を探してやってくる人だけがポツリポツリと寂しい状況。
この状態ならやらなきゃいいのに…、って思ってしまう。
ドリンクバーなのにカップのサイズを聞くシステム。テイクアウトのための配慮なんだろうと思うのだけど、イートインならお替わり自由。どうでもいいなと来るたび不思議に思ってしまう。

一番推しの「オリジナルシックバーガー」をたのむ。
サイドは季節限定のフライドマッシュルームにし、テーブルにつき商品ができたらお店の人が持ってきてくれる。
時間と手間をかけておいしいハンバーガーを作ります…、というコトなのでしょう。
確かに商品はしっかりしている。バターの風味を感じるバンズ。レッドチェダーチーズに直火で焼いたアンガスビーフのパテにピクルス。野菜たっぷり。辛味をたそうとハラペニョ追加でトッピング。パテはハーフパウンドで、お値段なんと1976円!ステーキランチが買える値段です(笑)。

ずっしり重たく、そのズッシリの正体が230gほどの牛肉なんだと思うと2000円で24円しかおつりがこない価格も納得できるところではある。しかもバリバリ歯切れるレタスの葉っぱ。レッドオニオン、トマトと野菜は新鮮で、ハンバーグ+サラダ+パン=ハンバーガーなんだと思えないことないクオリティ。

おいしいのです。歯ごたえがある。脂をほとんど持たぬ赤身のアンガスビーフ。混ぜものをせず、それを直火で焼いているからガッシリ固くてたくましい。
噛むと前歯にしたたか抵抗し、ボロリと崩れる。野菜もかなりの歯ごたえで口の中が一瞬モサモサしてしまう。これがアメリカ的なハンバーガーの特徴なんだ…、けれど日本人の口には少々そっけない。
日本の今の料理の傾向は「口溶けの良さとみずみずしさ」をおいしさと思わせるという方向にあり、モスバーガーなんてその典型。シェイクシャックも口溶け感を特徴としていてとろける。ハンバーガーを売り物にするカフェやレストランもどこもがジューシーで肉汁たっぷりのパテを売り物にしていてそれの真逆の食感、そして味わい。ブレイクできない理由のひとつが本場の本物だからかもしれないというなんたる皮肉。

ちなみに彼ら。
お店の正式名称に「レストラン」という呼称をつけるようにした。
例えばこの店はカールスジュニア秋葉原レストラン。
確かにファストフードの店舗もレストランであって英語的にはおかしかないけど、公式ウェブサイトにまでこの「レストラン」という表記を目立つように載せてる。
いろんなメッセージをそこにこめてみたのでしょう。
でもそれが、レストランクオリティだからレストラン価格でも怒らないでネ…、って感じにみえる。
考えてみれば、おいしいハンバーガーはファストフードで食べるものじゃなくレストランで食べるモノに日本ではすっかりなっちゃった。しかも高品質のハンバーガーを食べているのは大食い男子じゃなくって女性。だから彼らの最新店舗はスイーツ女子の聖地、自由が丘に出来た。でも一号店が秋葉原じゃ、男子ブランドが女装しているように見えちゃう。後悔先に立たずであります。

このチェーンを日本でやってる人たちは「カールスジュニア」をやらなきゃいけない。それはつまり、日本のおいしいハンバーガーとは違ったハンバーガーを売り続けなくちゃいけないというコトであり、レストランクオリティのサービスと共に食べたいと思うお客様を無視し続けなくちゃいけないということでもある。
大変だなぁ…、としみじみ思う。海外で流行っているコンセプトを持ってくるとはこういうリスクがともなうワケです。
アンケート用紙を手渡され、そのタイトルが「あなたのカールスジュニア体験をお聞かせください」という、ディズニーランドみたいなコトに笑ってしまう。気恥ずかしい。

 

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