カレーを食べます、ティンフック

tf夜、ティンフックでベトナム料理を食べる土曜日。

実は先日。
朝、仕事に向かう途中でここのおかぁさんに出会ったのです。
早い時間から営業準備のためなのでしょう…、がんばってるなぁって思うと同時に、すれ違いざまにニコリと笑顔をくれた表情がステキで来なくちゃって思ってた。
それで今日。
最近の週末はおもちゃ博物館のお客様にも人気が出て、混んでることがおおい店。
だから夜に来てあげようとやってきたら、なんと寂しい…、ノーゲスト。
そういえば四谷三丁目の街自体が人出少なく、ひっそり静か。急に暑くなっちゃって、人の気持ちが外出に向かっていかなかったからなのかなぁ…。
おかぁさんも、今日は土曜日なのに静かでビックリしてるのよって。せっかくだからいつもはたのまぬ手間のかかる料理をたのんでたのしんでみようって思ってあれこれ注文をする。

tf ryouritf zensaiまずはベトナム揚げ春巻き。
二口で口の中に消えてしまう小さな春巻。
中国風の小麦粉の生地と違って米粉で作った薄い皮。
だからサクサク。
中にはギッシリ、豚ひき肉と刻んだ野菜が詰まってて、むっちりとした歯ごたえがある。

葉っぱ野菜で包んで食べます。
ヌクマムとスイートチリで作ったタレにトプっとつけてパクリと食べる。
揚げて作ったはずなのに、不思議なほどにみずみずしくてやさしい味わい。しみじみおいしい。

同じように揚げているのにやさしい食感、味わいなのがイカ団子。
ブツブツ、包丁で粗めに切ったイカのすり身を大きめボールにして揚げて、チリソースと一緒に食べると、甘みが引き立つ。
ムチュンと歯切れて粘る食感もなかなかおいしい。

空芯菜をニンニクと一緒に炒めた炒め物。
シャキシャキ奥歯で潰されながら、とろみがでてきて消えていく。
豚肉ミンチで作った、自家製ソーセージ。ハーブ、スパイスの香りがおいしくベトナムの焼酎「ネップモイ」のズブロッカにも似た風味にピッタリ。

tf banseoバーンセオを作ってもらう。
ベトナム式のお好み焼き。
米粉と玉子、ココナツミルクで生地を作って、たっぷりのココナツオイルでバリッとこんがり焼き上げる。
生地の上には炒めたもやしに豚肉にエビ。
それを葉っぱでつつんで食べるという料理。

手間がかかる上に、ずっと傍らについていないと焼き損じることがある料理で、だから昔は予約だけで作ってくれた。
今ではメニューに載っているけど、それでもやっぱり忙しい時には申し訳ないって思ってしまう。今日はたっぷり手間かけて。作り始めると厨房の中で生地が焼けてく音を残して、静かになるのがその真剣さを伝えて思わず喉がなる。

実はベトナムかぁさんが好きな料理で、自分の好きな料理はおいしくできるんでしょう…、ココのバーンセオは本当においしい。
揚がったように焼けた生地がカリカリ、まるでココナツビスケットをかじっているような爽快感で、ところが生地の内側はもっちりとろける。もやしの香りに豚やエビの旨みが混じり、口の中が騒々しくなるほどに食感豊かでうまい。

tf currytf gohanそれからカレーを2種類たのむ。

ひとつは、エビと玉子のカレー炒め。
これがなかなかオモシロイ料理なんです。ひさしぶり。
オイスターソースで炒めた玉ねぎ、ピーマン、エビにカレースープで風味をつける。
そこに玉子を注ぐのですね。
油たっぷり使っていれば中国料理の卵炒めのようにふっくら、玉子が固まる。ところが油控えめ、カレースープで炒め物全体がみずみずしく仕上がっていて、それで玉子がチリチリ細かく固まっていく。
エビやピーマンにチリチリ玉子がこびりつき、食べるとカレーの味がしてくる。まるでキーマカレーのようで、やさしく辛い。
ベトナム料理というよりもタイの料理のような感じがするのもたのしい。

それからもひとつ、鳥カレー。
ココの名物料理のひとつで、辛味、酸味、鳥のスープの旨みがしっかりしたサラサラカレー。具材はじゃがいも、ニンジン、それから鶏肉だけというシンプルだけど、そのシンプルがそれぞれ素材の持ち味ひきたておいしく感じる。
カレーについてやってくるご飯にカレーの卵炒めとカレーをかけて、スルスル食べるとお腹がポワンと温まる。気持ちもあったか、元気がでました。また来ます。

 

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