カレーをかけるカレー炒飯
市ヶ谷駅からちょっと歩いたところに「アルカディア市ヶ谷」ってホテルがある。
私学会館の経営で、どちらかというと会議場が主体の施設。レストランが充実してて、中でも「中国料理翠」ってお店がオキニイリ。中でもランチは近隣のオフィスの人たちでいつもにぎやか。
「カレー炒飯」が特に好きで今日もそれ。
カレー炒飯には2種類あって、カレー味のチャーハンか、あるいはカレーをかけたチャーハン。中にはカレー味のチャーハンにカレーをかけるというカレーづくしなチャーハンもある。
ここのはカレーをかけるチャーハン。
開店と同時にとびこみ客席をもれなく見渡すオキニイリの席をもらって迷わず注文。それにしても商魂たくましい会館で、宴会場のフロントにお弁当や惣菜のお持ち帰り用パッケージをズラリ並べて売っていた。宴会なんて今やほとんどない時代。いいアイディアって感心します。
さて今日の目当てのカレー炒飯。
深皿を満たすカレーにほぼ隠れるかごときチャーハン、青梗菜に揚げた花巻。
野菜サラダにスープ、ザーサイでひと揃え。
五目あんかけ、フカヒレ姿煮、麻婆豆腐と中国料理にはとろみの付いた料理が多くて、それらをかけたチャーハンはよく見る料理。
そのあんかけをカレー味で作るお店も結構あって、欧風カレーやインドカレーとは違って味わい独特。
お店、お店で個性もあって一番多いのはチキンスープにカレー粉を溶いてとろみをつけた黄色いカレー。
ここのは濃い目の茶色で、具はよく煮込まれた牛筋肉。醤油味の牛筋煮込みをカレースパイスで仕上げたような味がするのがオモシロイ。
刻んだほうれん草と玉子を具にしたチャーハンはパラパラ系で、カレーと一緒に食べてもパラリと散らかっていく。
チャーハンだけで食べると味はとても上品。カレーを食べることを前提としているのでしょう…、塩は控えめ。焼けた油の香りがカレーの風味をはなやかにする。
カレーがやっぱり主役です。牛肉のうま味に脂の風味、玉ねぎやネギがトロトロになるまで煮込まれほどよいとろみにカレーの辛味が混ざり込む。あとからあとから辛味がおいかけやってきて、舌が汗かく。
そこに揚げた花巻食べると生地の甘みにホッとして、スープのうま味で舌が洗われ次のひと口をおいしくさせる。
ひさしぶりにてなつかしく、あいもかわらずおいしいことにニッコリしました。オキニイリ。