カレーうどんにとんかつのせます、若鯱家

新宿三丁目から北に向かって地下鉄でひと駅。
「東新宿」という駅がある。
大久保リトゥルコリアの東の端っこ。
かつてゴルフの練習場があったり、すぐ近所にはラブホテル街があったりと「新宿のハズレ」感が色濃い場所ではあった。
けれどゴルフ練習場跡を中心に再開発され、超高層ビルが並ぶエリアに様変わり。
地下鉄の駅ができたことで、一気にメジャーになっちゃった。
それにしても新宿三丁目が新宿の中心だと思っているボクにとってこの場所が東新宿といわれることには抵抗がある。
新宿の東は四谷、西は西新宿から中野にかけて。ここはやっぱり北新宿。ちなみに新宿の南はすでに新宿じゃなくて渋谷区だからないのも同然。オモシロイ。
東新宿駅の上にある新たな街の中心の場所。地下鉄駅から直結した飲食街があってそこのテナント構成がちょっと変わってる。チェーン店がメインなんだけど、なんでここに?って店も数店。例えば名古屋出身のカレーうどんの「若鯱家」。関東圏に10軒ほどしかない店のひとつがここにある不思議。ひさしぶりにカレーうどんを食べてみましょうと寄ってみる。

店頭のランチメニューをみるとかなりの苦悩を感じる。
名古屋ならカレーうどんがメインの推しでもお客様はたくさん来るに違いない。けれど東京ではカレーうどんだけではお店を満たすことは困難。だからきしめんがあったり普通のうどんがあったり、しかもそれらを含んだ定食を多彩に用意することで、なんとかお客様を呼んでいる。
ご当地料理ってそれを小さい頃から食べて育った人がたくさんいてこそ人気が持続するもの。東京にどれほどの人が名古屋式のカレーうどんを食べたいと熱望する人がいるんだろうか…、って思うとやっぱり厳しいだろうなぁ。ランチタイムになってもお店は静かです。

カレーうどんにとんかつをトッピング。
昔からここで一番好きな組み合わせ。
うどんにのせる揚げ物は天ぷらであることが一般的。
パン粉をつけた揚げ物と言えば、ボクも大好きな立ち食いそば屋のせいぜいコロッケくらいじゃないか…、というのが普通。
けれどここではエビフライとか鶏の唐揚げ、果てはフライドポテトまでのっけちゃう。自由がステキ。
しかもこのとんかつ。結構分厚く、細かなパン粉をぎっしりつけてラード混じりの油でガリッと揚げた昔風のとんかつで、最初はバリバリ。カレースープに浸ったところが徐々にポッテリ、やわらかになるところがおいしい。油のコクがカレースープに移っていくのもオゴチソウ。

カツの下には具材が潜む。引っ張り出すと分厚いお揚げにかまぼこにネギ。昔から変わらぬ内容で、どれもカレースープにピッタリ。お揚げはスープを吸い込んでしっとりジューシー。ネギは熱が入ってとろんとやわらか。ペロンペロンのかまぼこも不思議と旨い。
ただ麺はかなりかわりましたか…、透き通ってて嫌になるほどつるつるで熱いスープの中でもコシがずっと残って歯ごたえがある。おそらくタピオカ粉のようなものを加えるようになったのでしょう。こういう麺はずっとお腹に居座って重たくするから好きじゃない。
カレーの香りと胡椒の辛味がおいしいスープはオキニイリ。どんどん辛さと熱さが体の中に溜まって食べ終える頃には汗をかくほど体が熱くなる。ご飯と一緒に食べたらおいしいに違いなく、カレーうどんの麺抜きなんて注文できたらいいのにな…、って思ったりする。足りました。

 

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コメント

  1. ポンタ

    名古屋のカレーうどん若鯱家
    40年以上前から名古屋の北区に小さなお店を構えていて
    地元名古屋のカレーうどんのルーツを作ったお店です。
    そのお店で修行していた人が若鯱家をやめて始めたお店に若鯱家の屋号を勝手に商標登録してにつけて若鯱家をチェーン展開したのが今の若鯱家です。
    商標登録していなかった修行先の若鯱家が裁判で屋号を使えないようになり 本家のお店は鯱ノ家に名称を変えて今も営業しています。本家は商業主義に走ることなく手間を惜しまずうどんにつぎ込んでおり 麺もスープも若鯱家とは次元の違う旨さでなんですよ。
    若鯱家商標登録は60代では有名な話です。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ポンタさん
      ボク、そのルーツのお店に行ったことがあります。
      カレーとコロを一緒にたのんで、熱々冷々を交互に食べる。どえらくおいしかったことを思い出します。
      商標の件も外食産業の世界では有名な話…、でも地元の方にとってはまた格別な出来事だったに違いない。名前よりも実をとって、創業の店がいまだ続いているというところに、お店の情熱と地元の人たちの愛情を感じます。

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