カフェクロワッサン転じスタンダードコーヒーとなる

ロイヤルグループが新しいコンセプトの店をオープンさせた。
場所は青山一丁目。地下鉄駅に直結している青山ツインというビルの地下。もともとロイヤルグループの「カフェクロワッサン」が営業していた場所を改装。入り口入るとショーケース。ベーカリー食品やデリ、ビスケットやペストリーが並んでる。そのショーケースの先にカウンターがありレジがふたつ。前払いで飲み物だけをまずもらいフードメニューはレシートに書かれた番号で呼び出されたら取りに行く。
待てよ…。
今までのカフェクロワッサンも同じシステム。ランチ以降はロイヤルホスト的オーブン料理やパスタ、サラダも置かれているけど、パンがメインというメニューもカフェクロワッサンとそれほど変わっていないのだけど、カフェクロワッサンのときより何故か流行っていました。

ちなみに店の名前は「スタンダードコーヒー」。クロワッサンを名乗っていたときには駄目で、コーヒーを名乗ると流行る。クロワッサン屋のときのお店のムードはヨーロッパ的。改装したらアメリカっぽい店の雰囲気になっていた。
アメリカンスタイルのコーヒー専門店の顔をして食べ物を売る。
それが今の消費者におしゃれだとか、使い勝手がいいだとか思われるポイントなのかも知れないなぁ…、ってしみじみ思う。「Everyday Cafe」と店名の下に付け加えられていて、いろんな使い勝手でたのしめる店を目指して例えば夜はクラフトビールなんかも売るらしい。
とは言え、一番目立ってお客様に支持されているのは電源コンセントみたいに見えた。オモシロイ。

フレンチトーストの朝食セットをアイスティーと一緒にもらう。
アイスティーは、メイソンジャーでやってくる。
フレンチトーストはロイヤルホストの朝食の定番商品、ブリオッシュ生地を使ったものでスクランブルエッグとグリルドトマトが添えられている。
呼ばれて、取りに行って、ジャジャジャーン。

トレイを見るとナイフはあるけどフォークがない。どうやって食べればいいの?フォークを乗せ忘れたんだなぁ…、と思ってカウンターに行くと、脇にフォークやスプーン、調味料なんかがまとめて置かれておりました。なるほどナイフ以外はここからとっていくんだなぁ…。それならナイフもまとめてここに置いとけば、迷うこともなかったのにと不思議に思う。

フレンチトーストはやっぱりおいしい。カサッとした焼き上がりで粗いブリオッシュ生地がカサカサ乾いて仕上がっている。ディップ液はパンの芯まで染み込んでいて、けれどカサカサ。食感軽い。
メープルシロップがついていて、それをかけるとゴクゴク、フレンチトーストが飲み込んでしっとりとろけるようになる。
スクランブルエッグはまだ白身の部分が生でちょっと苦手だったけど、大人になるため我慢して食べる(笑)。甘いトマトのグリルが口の中でケチャップみたいにふるまい、お腹は満ちた。
それにしてもコーヒー屋さんなのに、コーヒーが先にできて食べ物が後っていうのはなんだか本末転倒みたいに思ったりもする。そしてメイソンジャーはやっぱり苦手…。

 

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コメント

  1. miatamore

    いつも楽しく拝見しております。
    トレイにナイフだけ、という不思議な提供の仕方に、その理由はなぜなのか考え込んでしまいました。イタリアの三つ星以下の安宿に泊まると、朝ごはんのセッティングでフォーク無しのナイフだけという事態にしばしば遭遇します。大抵、ブリオッシュと呼ばれるクロワッサン型の甘いパンとカサカサに乾燥焼きした甘くないラスクのようなパン、ジャムとバターくらいしかない朝食で、そこでは確かにフォークは必要なく、当然なセッティングとは思います。でも、フレンチトーストやスクランブルエッグにはフォークは必須ですね。考えれば考えるほどわかりません...

    • サカキシンイチロウ

      miatamoreさん
      しばらく考えました。
      シルバーのセッティングというのは、お客様におすすめの食べ方を示唆するメッセージであるはずなので、フレンチトーストに他のものを全部のせて手で食べろ。齧るとボトボト落とすだろうから適当にナイフで切れ…、ということなのかと。
      ナイフを使う料理が少ないから、ナイフだけは特別扱いということなのか、まさか危険回避のためにナイフをホール側に大量に置かないことにしたんだろうか。そういえば最近、日本の治安もよくないものなぁと、あらぬ心配をしてしまいました(笑)。
      それでもまだステンレスのナイフフォークであったことに感謝。でもそのうち、プラスティック製に変わっちゃいそうな予感です。

  2. miatamore

    なるほど、ナイフを使う料理が少ない...。でもクロワッサンサンドとかベーグルサンドは私だったらフォークはいらないけれどナイフは欲しいかも?やっぱり治安の問題の方に軍配上がりそうですね。そのうち本当に機内食的にプラナイフになったりして。でも、プラナイフがエコノミーだけなのも納得できないのです。ビジネスクラスのお客さんは暴れないという保証がどこにある?といつも考えます。くだらないですけど(笑)。

    • サカキシンイチロウ

      miatamoreさん
      飛行機の中で一番暴れやすいのはビジネスクラスの酔っぱらい…、という話を聞いたことがあります。
      そう言えば、大昔、アエロフロートでヨーロッパまででかけたときステンレスのナイフではあったけれど刃がまるでついていない代物で、硬いステーキを切ることが出来ずウォッカと酸っぱいパンにキャビアでお腹を満たしたことがあります。
      のどが渇いて眠れなかった…、それはそれでいい経験でした。

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