カフェの夜。サザエを食べます、18個!

祝日の夜。バフェをたのしむ。
西新宿のハイアットリージェンシーホテルの一階の「カフェ」。
業態としてのカフェではなくて、店の名前が「カフェ」。今の流行りの言い方だと「オールデイダイニング」とでもなりますか…、朝から夜まで1日通してホテルの顔を演じるビストロ的なレストラン。
店の真ん中にオープンキッチンがあって、そのキッチンの周りを使って週末、祝日はバフェが仕立てられる。
いつもはランチのバフェにやってくる。
今日は気持ちを変えて夜のバフェ。目の前に中央公園。とっぷりと日は落ちて、緑の暗闇がそっと忍び込んできたかのようなレストランの中にぽっかり、明るい照明で照らされ島のように浮かんだキッチン。シェフが纏った真っ白なコックコートもひときわ白く、おいしい香りがただよってくる。

バフェには2種類。
料理の種類の多さを魅力にするタイプと、種類は少ないけれどひとつひとつの料理の品質がしっかりしているタイプのバフェで、ここは後者の代表のような店。
パルミジャーノをまとわせ仕上げたシーザーサラダにプロシュート。茄子のマリネやカプレーゼ。お腹を冷たい前菜で動かす準備をしたら早速ココのメイン。ローストビーフを切ってもらう。
薄く切るとネットリ奥歯や歯茎に絡みつくような食感をたのしめる。分厚く切るとガツンと顎を叩いて歯切れて肉汁ジュワリと滲み出してくるのをたのしく味わえる。そのどちらもが自由自在というのがうれしい。薄切りローストビーフには牡蠣のフライを添えて肉で巻いて食べたりするゴージャスさ。

パスタを目の前で作ってくれるキッチンがある。
ソースが3種類。
パスタが同じく3種類。その組み合わせで9種類のパスタの中から自分の好みを作ってもらえる。
まずは生のタリアテッレ。
釜揚げしらすとオリーブオイル、ガーリック。タプンタプンと鍋を揺すってとろみをつけて仕上げた一品。
ネットリ油が麺にとろけてしがみつき、麺はムチムチ。
こりゃ旨い。
ショートパスタはボロネーゼ。
クニュクニュとした大きなパスタが口の中で踊るように暴れる感じが肉感的。
トマトソースをスパゲティーニとあえた一品。注文してから湯であげる。しっかりアルデンテに仕上がっているのにまずはウットリし、トマトソースのスッキリとした酸味と旨みがとても上等。パルミジャーノをたっぷりのっけて濃厚味にして食べる。魅力的なバフェでパスタのような料理がおいしいというのはうれしいけれど悩ましいコト。他に沢山食べたいものがあるのに食べちゃう。しょうがない(笑)。

カレーがおいしいのも困りもの。今日のカレーは牛すじ肉をトロトロになるまで煮込んで、そこに野菜やスパイスたっぷり。
しかも今日はタンシチューまで揃ってる。分厚いタンがゴロゴロ入って、グラスドビアンがつやつや、なんとうつくしいコト。ご飯を小さなボウルにいれてひっくり返して盛り付ける。その片側にカレーをもう片側にはタンシチュー。最初はそれぞれ別々にたべはじめるも、途中からはその両方が渾然一体。
パスタ用の釜揚げしらすをワガママ言ってご飯の上にのっけてもらい、フライドオニオンとオリーブオイルを注いで食べる。これがおいしくてしょうがない。ほんのりあったかになった釜揚げしらすとオリーブオイルの組み合わせってなんておいしい。ウットリしちゃう。エビのプランチャをおかずに、コーンポタージュを飲みつつパクリ。オゴチソウ。

ちなみに今日のバフェで一番気に入ったのがサザエのガーリックバター。
小ぶりのサザエにバターをのせる。
それから醤油。スティーマーの中で蒸して仕上げたつぼ焼き風。
サイズは小さいけれどとても新鮮。
クニュクニュとした噛みごたえもよく、なによりスルンときれいに殻から剥がれてでてくる。
クルンと丸まる尻尾の部分までもがスルンときれいに取れて、口の中にすっぽりおさまるよいサイズ。ほろ苦くってとろける感じがまたおいしい。
最初は7個。あっという間にお腹におさまり、ふた皿目には11個。これもあっという間になくなって、お皿の上はまるで貝塚(笑)。他にもたくさん食べるものが揃っているのに、なんでこんなに食べちゃったんだろう…、って思って笑う。好きなんだからしょうがない。

〆にデザート。今日はイチゴがテーマのデザートコーナー。イチゴのジュースを混ぜて作ったパンケーキ。おぐらのあんこをのっけてイチゴ。それからアイスクリームを3スクープ。バニラにあまおう、ヘーゼルナッツ。
2枚とってきた一枚にバニラアイスクリームをのっけてそこにヘタを取って2つに割ったイチゴを4切れ。あんこを塗ったパンケーキで蓋してイチゴのどらやき風にして食べる。
こういう組み合わせの食べ物ってなんでこんなにおいしんだろう。悪いモノってわかっていてもたべはじめると止まらない。バフェでたくさん食べたあとだから、このくらいは誤差かと思う。食べちゃった。

 

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コメント

  1. Eiko

    サカキさんのバフェの楽しみ方、真似したくて食い入るようにいつも読んでいるのですが、なかなか身につかないです…
    パスタ用のしらすをごはんに、とか、いちごとあんことミニパンケーキ、とか…バフェを存分に堪能!という感じが羨ましくて、でもじぶんではなかなかできない。
    次回のバフェではもっとじっくりラインナップを眺めてみるところから始めなくちゃ。と思います。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      バフェ全体の状態を把握することからバフェのたのしみははじまるんですよね。
      次に並んでいる料理はすべて完成品ではなく、半加工品だと思って見つめていくと、あれとこれの組み合わせってどうだろう…、なんてイマジネーションがわいてくる。そしたらとりあえず少量を組み合わせて「試作」に「試食」。
      自信が持てたら本格調理…、って順番で自分ならではんバフェの楽しみ方を堪能できると思います。
      トライアンドエラーのたのしい試作キッチン。そう思うと楽しくなると思います。

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