カキフライに穴子釜飯、安芸路酔心

sui-kimono昼、新宿三丁目で仕事を終えて、そうだ、カキフライを今日も食べようと「酔心」に来る。
広島に本店のある瀬戸内料理のお店です。
広島の秋といえば、牡蛎の季節でお昼のメニューも一番目立つところに堂々、カキフライ。
「自信があるから食べてって!」…、って感じがするのに気持ち惹かれる。

カキフライが姿を消す頃、もう一種類の広島名物。カタクチイワシ。
広島の人は愛情もって「小イワシ」と呼ぶ青い魚の丼がでる。
瀬戸内の意味は年中通しておだやかで、変わらぬように見えるけど、それが育む命は多彩。
季節を海の幸で感じる。なんとシアワセ。ステキなことではございませんの!配膳係の装いも、秋の着物になってござった。季節感。
カキフライの定食の白いご飯を釜飯に代えることができるというので、お願いします。30分ほどお時間頂戴いたしますがと言われ、快諾。

sio-laloteosui-kakiたのんで10分だとか15分とかで出て来る釜飯は魔法の釜飯。
科学の魔法かズルい魔法でできた料理に感動できるはずもなく、お時間頂戴いたしますと言われてむしろホッとする。

おじさま、おばさまでニギヤカな店。
ボクはおそらく最年少で、お馴染みさんが多いのでしょう。座るとすぐに、「今日も日替わり」っていう人、多し。
今日の日替わり定食は、カレイのちり蒸し。
ちり蒸しというのがなんとも料理屋らしくやさしくもあり、隣に座ったおじぃちゃまの食べてたそれをみると熱々。
湯気の向こうに分厚いからすガレイの切り身と椎茸、豆腐、三つ葉に彩そえるニンジンと、鍋の中身のようなよそおい。小ねぎを刻んでもみじおろしとたっぷり加えたポン酢で味わう。おいしそう。

そうこうするうちに料理がやっと整い、やってくる。
注文をして28分のコトでした!

牡蛎が5粒。牡蛎の殻を器にズラリと並んでる。お皿の上には粗塩たっぷり。氷であれば生牡蠣だなぁ…、と、ウットリ眺めてヨダレをゴクリ。
木蓋をいただく釜飯の釜。赤出汁、漬物、ひじきの煮付け。野菜サラダがギッシリお膳にキレイに並び、釜飯の蓋を開けるとフワリと、甘い穴子の匂いがただよう。本格的に口がよだれまみれになった。

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釜飯のご飯の上には煮た穴子。釜焚きをして蒸らすタイミングで煮穴子のせて仕上げたのでしょう。形を崩さず丁寧に煮上げられた穴子がなんともおいしげで、そのまま食べたくなるところ。しゃもじでザックリ、崩しながら混ぜていく。
もったいないなぁ…、と思いながらも良く混ぜ食べると一層おいしい。それでザクザク、入念に。茶碗に移してパクリと食べます。
ふっくらご飯にはネギ、ゴボウとこんにゃくが入っててそこに煮穴子。むっちりとした食感に甘くて強い旨みがまじる。穴子のとろける感じがおいしい。

sui-ryouriキチキチ穴子の繊維がほぐれて、ご飯と混じって味わいふくよか。
釜飯独特のネットリとしたおこげもおいしい。
バリバリ固いおこげは苦手。
けれど出汁がこんがり焦げてカラメルみたいになったおこげは大好き。
だからここのはかなり好き。

千切りキャベツをフレンチドレッシングであえたサラダはシャキシャキなめらか。ひじきの煮つけもやさしい味です。
豆腐とワカメがタップリ入った赤出汁の、出汁も濃厚。
なんとも旨い。

四国の味噌は甘い白味噌。家で作って食べてた汁はほとんど白くて甘い味噌汁。白い味噌汁は家のもの…、ということだったのか、不思議とお店で食べる味噌汁は赤出汁であることが多かったような記憶がある。だから今でも赤出汁は、特別なときに味わうご馳走。そんな感じにニッコリします。

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それにしてもカキフライのおいしいこと。やはり主役でございましょう。ちょっと小ぶりで一口大。パクっとひとくちで舌の上にすんなりのっかる。
噛むとネットリ、トロリととろけて口の中に旨みが広がる。
しかもびっくりするのが、牡蛎の輪郭がわかるんですね。
輪郭だけじゃなくて、ココに柱があるであったり、今、太ったお腹の部分潰れたとか。大きいわけでないのに、口の中で大きく感じる不思議。一粒の大きさが、ちょうど一口というのがいいのでしょうか。パン粉衣もカラッと軽く、牡蠣の食感引き立て消える。
釜飯を茶碗に移し終わったしゃもじに貼りつく、ご飯や具材、そしてタレ。舐めてキレイにしたくなる。秋のゴチソウ、堪能しました…、オキニイリ。

 

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