カイザーサンド。この上もなくおいしい海南鶏飯
最近、硬いパンに執着気味で、そういえばカフェベローチェにカイザーブレッドを使ったサンドイッチがあったはず。メニューをみたら「カイザーサンドスクランブルエッグベーコン」と仰々しい名前がついて、ありました。
しかも商品説明がイカしてた。
「外はパリッと中はふんわりもっちり、石窯で焼き上げたカイザーパンに、スクランブルエッグとベーコンをはさんで、温めて提供します。」
うん、そういうサンドイッチが食べたかったの…、って思ってたのむ。
カイザーブレッドはカイザーゼンメルが正式名称。
カイザーは皇帝、ゼンメルは小さいパンという意味で表面につけた十字の模様が王冠のように見えるから、皇帝のパンって呼ぶらしい。バゲットのようなバリバリした食感が特徴で、商品説明の文言とあいまって、食べる前から期待が膨らむ。さぁ、食べる。
うん?どうした…、って噛んだ瞬間、戸惑います。
見た目は硬い。なのにそれほど硬くはなくてふっかりしてる。ちょっと硬めのロールブレッドっていう感じ。ボクがイメージしたカイザーブレッドはバリバリ砕けて、口の中で暴れる食感。これはフカっとちぎれてポワンっと口の中で膨らみしっとりでさえある。これが限界なのかなぁ…、ってちょっと思った。
ただスクランブルエッグのトロトロ感や厚切りベーコンの食感、風味は悪くない。
レタスじゃなくてベイビーリーフを使っているのもどこかおしゃれでリーフの渋みが後口キリッとひきしめる。カイザーブレッドサンドイッチと思わなければ、これはこれでおいしい一品。アイスコーヒーにミルクをたっぷり注いでゴクリ。ほどよき朝がやってきた。
渋谷に移動して昼。ミヤシタパークの「海南鶏飯食堂5」にくる。
シンガポール料理のお店。海南チキンライスがランチのメイン。お店の外までジャスミンライスのおいしい匂いが漂ってくる。QRコードを読み取るモバイルオーダーのメニューでした。
鶏の皮が苦手だから、揚げ鶏かローストチキンを使った海南チキンライスがありがたいネ…、って友人と呟きながらメニューを見たら「皮なし」っていうのが選べる。
鶏とジャスミンライスの量で中、大、特大と3種類。ジャスミンライスと調味料はおかわり自由というので「中」を選んでポチリ。
一緒に空芯菜の炒め物をもらってそれは分け合い食べることにする。
チキンライスは盛り付けがうつくしい。真ん中にこんもりと控えめ量のジャスミンライス。右手に鶏肉、左手に調味料が3種類。辛いソースに生姜のソース、甘くて旨味コッテリの中国醤油でひと揃え。
分厚い鶏肉は皮がキレイにはぎとられふっくらツヤツヤ。中国醤油をまとってつややか。しっとりしていてふっくらでもあり、鶏肉っぽさを主張しないのがありがたい。
その分、タレはそれぞれおいしく、特に生姜をたっぷりかけると味わいさわやか…、ジャスミンライスがすすんでく。
鶏ガラスープで炊いたジャスミンライスはパラっとしていて奥歯を叩く硬めの仕上がり。とてもおいしい。
おかわりください…、ってお願いするとご飯を炊いた鍋ごと運んできてディッシャーですくってポコンとお皿にのっけてくれる。ひと山、ふた山。これでいいですって言うまでポコンポコンとおいてくれる。もうおいしっくてしょうがなく鍋ごとテイクアウトしたくなっちゃうオキニイリ。
空芯菜の炒め物もシャキシャキ歯触りさわやかで、お店の人のムードもゴキゲン。たのしくお腹が満ちました。
近所で評判のパン屋に行ってみました。カンパーニュを買ったのですが、柔らかい。あれ?カンパーニュってカリッカリの表面とザクザクの中身じゃなかったっけ?そこにジャムやはちみつが入る余地があるのでは?
おいしいんだけど、なんか違う。はやりなのかなぁと思った午後でした。
ちいさん
日本のパンはどんどんやわらかく、そして甘くなっていきますネ。
おっしゃるようにジャムやスプレッド、そしてバターは少々そっけないくらいの味のパンであってこそ。
サンドイッチも最近流行りの甘いパンではおいしくできない。
みんなパンだけをひたすらむしゃむしゃ食べているのかなぁ…、って不思議に思っちゃいます。
新宿高島屋の地下にあるPeckのチャバタが、イタリアで食べるのと同じ食感でよく買って食べていたのですが、昨年あたりから製法を変えたのかフニャフニャになり、もう高島屋に行ってもPeck自体を素通りするようになってしまいました。何で変えちゃったんだろ。
わにさん
そういえばペックには長い間行ってないです。
かつて何を食べてもとてもイタリアらしい味だったのだけど、どんどん甘みを感じるようになって買うのをやめてしまっていました。
本物がどんどん少なくなっていくようでさみしいですね。