オリジナリティってどういうコトなんだろう…。

個性的であることが厳しい競合を生き残る重要な鍵だと言われます。
だからみんな工夫する。
お店の雰囲気。
サービスの仕方。
商品の品ぞろえに料理の味。
個性的でどこにもないものでお客様を虜にしたいと思って努力をするのだけれど、個性的すぎると市場がどんどん小さくなってく。

そもそも人は食べるということに対しては一般的に保守的で、食べ慣れないものを無抵抗に受け入れようとしないもの。
食べ慣れたものをいかにたのしく、そして自分らしく味わうかということに気持ちは生きがちになる。
ファッションで言えば、奇抜な洋服よりも着こなし次第で自分らしさをアピールしやすい服を買いたがるのに似ていたりする。

昔の飲食店は創意工夫にあふれていた。
月並みに見えるお店もどこかに必ず工夫があって、その店を代表する商品やその店でないとたのしむことができる何かが必ず見つかったものです。
なのに最近、はじめて来たのに新鮮さを感じない店が増えてきた。
なぜなんだろう…、と考えると、外食産業という仕組みそのものがそういうお店を増やしてしまっていることに気がついたりする。

オンリーワンになりたいのに、みんなの同じになってしまう。
その問題をお蕎麦屋さんを例にいろいろ考えました。

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コメント

  1. batten

    料理人と料理店で少し考えました。
    料理人は先輩や有名人の真似から上達します。他人の真似もできない料理人は、そのレベルで終わり。
    蕎麦屋なら旨い出汁を真似てそこに自身のサムシングをとなるのかなと。

    料理店は最初から真似ではNGですね。店作りも提供する商品も。
    昔より店が増えすぎましたね。経験があり引き出しが豊かな職人、頭をはれる職人が不足してるのです。そこで、業務用のメーカーさんを重宝すると店も職人も成長はストップしちゃいますね。ちょっと食べる分には美味しいですけど。

    そこそこレベルで客がくるとろくな事考えない。
    低原価で拡大再生産の多店舗展開など考えるのでしょう。
    でも、永く続かないのが面白い。
    気がついたら数十年営業してる、こつこつの町場に軍配があがるのですね。

    • サカキシンイチロウ

      battenさん
      料理人という言葉が死語になってしまうのではないか…、と心配になってしまうほどチェーンストアの料理手順は単純化されてしまっています。
      「調理」じゃなくて「作業」でできる料理。
      長続きはしないだろうなぁ…、お客様の心をつなぐのは大盛りか安売りしかないのじゃないかと思います。

  2. Kei

    オリジナルなものを作るって難しいですよね。オリジナリティってとことんまで没個性を突き詰めた果てに生まれるのもだと思っていますが、私はそのオリジナリティを生み出す努力は並大抵のものではないことを分かって楽しんでいる人も沢山いると感じています。普通に見えるけどオリジナルな店が沢山あった方が、生活は楽しくなると思いますし、そうなって欲しいと思っています。

    • サカキシンイチロウ

      Keiさん
      オリジナルなものを作り出すために真似ることもときに必要なんですよね。
      でも「なぜ」真似るのか。
      「何」を真似るのか。
      「なんのために」真似るのかということを掘り下げないで真似ることは誰にでもできることで、どこにでもあるものしか産まないのでしょうね。

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