オステリアナカムラ

ひさしぶりにオステリアナカムラ。
新国立美術館の近くのエリアという六本木にして閑静でしっとりとしたムードのある場所のビルの2階。
六本木というよりも青山的なムードに満ちた場所にひっそり。
ご主人が厨房で料理を作って、マダムがサービス。アシスタントがひとり調理を手伝ってお客様をもてなす家族的なるお店。オモシロイことにこのアシスタントくん。ちょっとした仕草がどんどんシェフに似てくる。まるでみんなが家族のようでほんわかしちゃう。
ちなみに明日から夏休み。シェフのピンクのポロシャツが、もう気持ちは一足先におやすみモードってコトなんでしょう。いつも以上に笑顔あふれる明るい厨房。お腹が鳴ります。定番メニューの他に季節のメニューがあれやこれやと。せっかくだから今まで食べたことのない、新しいメニューをたのんだ。

まずモツァレラチーズのトーストなる料理。どんな料理かと思って作る手元を見てたらパンの上にモツァレラチーズ。それをオーブンの中にいれてこんがりと焼く。ぽってりチーズがとろけた頃合いでお皿の上にのせる。あぁ、たしかにチーズトースト…、って思っていたらそこになんとアンチョビバターをたっぷりかける。お皿の底にたっぷり溜まってパンが吸い込み濡れるほど。
いやはやおいしい。口の中がひんやりするほど油が滲んでとろけてく。うれしそうに食べてたらマダムが一言。「ワタシ、こわいから試食を一度もしてないの…」って。なるほどこれは怖いおいしさ(笑)。

それからシシリア風のポルペッティ。
ミートボールでございます。

イタリア風のミートボールといえば中に、松の実やパン粉やチーズをくわえてふっくら。
口の中でザラッとするような食感に仕上げることがほとんど。
ところがココの。
ナイフを当てるも抵抗するようながっしりとした手応えで、断面みるとほぼすべて肉。
ハーブとスパイスの風味が漂い、ムチュンと歯切れて肉の旨みをにじませる。肉を食べてる…、って感じにウットリ。

肉の甘みと脂の甘み。そこによく煮込まれた玉ねぎの甘みが混じる。レーズンの甘みも混じってやさしく甘い。明るい味…、とでもいいますか。これがシチリア的な味なんだって思って食べると気持ちがちょっと地中海。

パスタを食べます。魚介類のミルク煮のショートパスタというのがあって、気になりたのむ。
パスタは貝型のコンキリエ。クリーム系のソースの中には煮込んで崩れた白身魚やアサリにムール貝。貝はそのまま形を残し、他の具材はソースにとけてモッタリ、ザラッと食感たのしい。フォークで巻いて食べるロングパスタと違ってショートパスタは一個ずつ。それぞれ食感、味が違ってなんともたのしい。とてもおいしいクラムチャウダーがパスタの形になってクニュクニュ、口の中で暴れる感じ。こりゃ、旨い。唐辛子をたっぷりきかせたソースで食べるスパゲッティは、これぞパスタ!って感じのおいしさ。酸味がおいしく、食べれば食べるほどお腹がすいてくる感じ。

メインはカツレツ。
かつてとっても大好きで、イタリア料理のお店にいってカツレツがあると聞けば必ず食べてたメニューのひとつ。
この店では他にたのしい料理が沢山あって、それでちょっとご無沙汰でした。

岩中豚を使ったカツレツ。
叩いて薄く伸ばした肉に細かなパン粉をギッシリつける。
揚げるというよりたっぷりの油でこんがり表面焼いてオーブンへ。
熱が入ったところで再び、油で表面をパリッとさせて紙を押し付け余分な油をキレイに吸い取る。
お皿に移して、ルッコラ、トマト、それからレモンと色鮮やかにあしらい完成。
同じ豚肉を使ってパン粉をまとわせ油で揚げる料理なのに、とんかつとはまるで違った料理になるのが不思議。オモシロイ。
しかもこの一皿。ぐるり、一周させるとカツレツが姿を消して野菜の料理のようにみえるのがいとおしい。

ナイフを当てるとザクッと切れる。どこから肉でどこまでがパン粉なのかがわからぬほどに肉とパン粉がひとつになってる。
油の香りがふわり漂い、肉の風味と一緒になって消えていく。サイドのルッコラと一緒に食べると渋みが旨みをひきしめる。トマトと一緒に食べると今度は酸味、甘みが肉の味わいに深みをくれて、これって付け合せであると同時に調味料でもあるんだなぁって思ってニッコリ。お腹にキレイに収まった。

ワインもお供にほどよく飲んで、けれどお腹にデザート分の余裕があった。来るたび、デザートメニューが増える。実はシェフは甘いもの好きさんで、だから増えるだけじゃなく食べてみたいメニューばかりになっていく。
今日は2種類。ひとつは「辛いピスタチオのジェラート」っていうモノ。
一口目には甘くって、なのに舐めて溶けると辛味が残る。後から後からどんどん口が辛くなってく不思議なおいしさ。サクサク壊れるパイ生地が焦げた香りと食感で、良きアクセントになるのもたのしい。
それからもひとつ、桃のコンポート。ミントとレモンのシャーベットと一緒に食べるという趣向。甘くてとろける桃の実がトゥルンと喉をかけおりて、お腹を撫でる。ミントの香りでシアワセな夜の幕引きとする。オゴチソウ。

 

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