オステリアナカムラで年の瀬をことほぐ

今年も大詰め。この一年をステキにしめくくるようなおいしいものを…、と、オステリアナカムラにくる。
お店に入るとマダムがとびきりの笑顔で迎えてくれて、厨房の中では陽気なご主人が料理を作る。
厨房の様子の一部始終をながめられる一等席。
カウンターのいつもの席をもらってしあわせな時間のはじまり、はじまり。
まず8種類の野菜のスープ。
野菜のブロスで緑の野菜をコトコト炊いた緑のスープ。カップにたっぷり注いだところにチーズをおろし大きめのクルトン。オリーブオイルをほどこし食べる。甘みに酸味、苦味に渋みと野菜のもっている多彩な味わい、風味を味わいたのしんで次の料理を食べるお腹の準備がおいしく整う。ザクザクとした野菜の繊維のはざわりもたのしく、まるで熱くてみずみずしいサラダを食べてる感じがするのがオモシロイ。

イカとベーコンとグリーンピースの炒め物、フィレンツェ風っていう料理が今日のおすすめの前菜。それってどういう料理なの?って聞くと、イカとベーコンと炒めてグリーンピースと一緒に味わうと、名前の通りの説明で、こりゃ食べてみないことには謎がとけないと作ってもらった。
ヤリイカを軽くソテして香りを出してグリーンピースのピュレとトマトと一緒に食べる。脂のおいしいベーコンをサクサクになるまで焼いて別に添え、脂の風味をアクセントにする。シンプルなのに複雑で、何一つ欠けてもこういう味にはならないんだろう…、ってしみじみ思う。
手作りのパンを使ってお皿をきれいに拭って味わう。ワインもおいしい、ご機嫌です。

パスタを2種類。
ひとつは海の幸のラグーのパスタ。
イカ墨を練り込んで仕込んだフェットチーネをイカやエビ、魚をトマトと一緒に炊いてソース状にして和え、仕上げる。
ムチムチなのにハリがありざっくり歯切れるフェットチーネに海の幸の香りと旨味が思う存分からんでうっとり。
噛んで味わうおゴチソウ。

もう一種類はワインのパスタ。これにはびっくりさせられた。
赤ワインを加えたお湯でスパゲティーをまず茹でる。茹で上がったときには麺が明るいワイン色に染まって、それに合わせるソースも炒めたベーコンとワインで仕込んだもの。チーズをたっぷりおろして食べる。トマトソースで仕上げたパスタのような味。酸っぱく、軽く渋くて旨味もしっかりしていて強いて違いを揚げるなら甘みひかえめ、スッキリとした味わいだということかなぁ…。
考えてみれば赤ワインは酸味、旨味、渋みをもった飲み物だからその特徴を正しく引き出せばおいしいソースになるんでしょう。感心します。

メインは牛肉のカツレツにする。ボクの大好きなピザ職人風、ピッツァイオーロ。
牛肉を叩いて繊維をほぐしたところに細かなパン粉をギッシリつける。こんがり焼いてパン粉サクサクのカツレツにしあげたところをソースで煮込む。
せっかく揚がってサクサクになったパン粉がトマトソースを吸い込みサクサク感をなくさせ仕上げる。もったいなくも、トマトソースを思う存分味わえてしかも口の中揚がったパン粉の食感の名残を再び味わえる。「イタリアカツ煮」って感じのオキニイリ。
ピスタチオと赤唐辛子で作ったアイスクリームのチョコレートかけ。甘さの中に赤唐辛子の辛味があとからビリリと舌をつねる感じが大人味。砂糖をふりかけて焼いて表面をカラメル状にしたプリン。紅茶のジェラートと一緒に食べると口もスッキリ。しあわせな夜のしあわせな〆。来年もまたまいりますと席を立つ。

 

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コメント

  1. to22by

    こういうのが、お腹に底がなかったらなあと思わせる食事ですね。実際、そうなったら大変ですけど。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      to22byさん
      「お腹に底がなかったら」。そう思いますよね。お腹の中に収まったものを、どこか別の場所に瞬間移動してしまう魔法があったら…、とも思います。業の深いことでございます…。

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