オクジャ/okja

仕事をしながらNetflixの話題の作品「オクジャ」を見てた。
ボン・ジュノっていう韓国出身のプロ受けする作品を撮るのが上手な人の作品。
動画配信サイト、Netflixとブラッド・ピットの会社の共同出資で作られた、配信前提の長編ドラマ。
にもかかわらず、カンヌ映画祭のコンペ部門に出展されて、映画館で上映されないのに映画祭にでてくるなんてけしからん…、と物議を醸した話題の作品。

まぁ、今の世の中。
日本の映画館にかかる邦画のほとんどすべてが、漫画かテレビの焼き直しだから映画館で上映されれば映画と呼べるかどうかもわからず、配信前提の作品があってもいいじゃん…、と思ったりする。
変わった時代の変わった作品。

作品内容もいささか変わっておりました。
新種の巨大ブタを奪われぬよう必死に活躍する女の子の物語(笑)。
…、とこう書くと、よくそんなものにブラッド・ピットが大枚払ったものよのぉって感じになる。
ただそもそもは「あのボン・ジュノがモンスター映画を撮る」って言われていたのだけれど、モンスターがあまりにかわいい。
しかも人に危害を与えぬ従順過ぎる存在で、当の監督は「この映画では生命と動物、資本主義の関係について語ってみたかった」と言っている。
つまりモンスター映画ではなくて、社会派ドラマという内容。

確かにこの生物。
巨大資本が奇形の豚をDNA操作をしながら育てた人にとって都合の良い、けれど自然に反した生き物。こういうコトっていろんなところで今起こっているんだろうなぁ…、と妙にリアリティーのある内容で、なのに感情移入がまるでできない。

巨大だけれどかわいらしい造形の豚を、かわいらしくもない独特の存在感をもった少女が守ってくださいと言う…、そのコトで見ている人の気持ちを動かそうとするのです。

このオクジャが、かわいらしくもない姿だったら多分、気持ちが動かぬはず。
愛着があるから。かわいいから。
だからみんなにおいしいといわれ、簡単に大量肥育ができて飢えを克服できる生き物を、殺しちゃいかんと言われても、それって「エゴ?」って思ってしまう。
他の動物に比べて知能が高く、かわいらしいからイルカやクジラを殺しちゃいかん…、とワケの分からぬコトをいいはじめるエゴと似ていて、ずっと共感出来ずにおいてかれちゃった。

ボンジュノ組とでも言えそうな達者で個性的な役者が出てる。
だから演技は一流で、ぬるいストーリーとハイテンションの演技がなかなか噛み合わずちょっと残念な作品と感じました。

映画館にワザワザ見に行ったらかなりガッカリ。でもNetflixで配信されていると思えば、いい時間つぶしになったかもね…、と思えるところが確かに「NOW」な感じでござった。それ程度。

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