オキニイリの焼き鳥丼、今日も5本で豪勢に
おいしい焼鳥丼を食べようと「とり仟」にくる。
新宿御苑の近くにあってうちから歩いて10分足らず。鶏肉好きのタナカくんも、クセの強い鶏肉の匂いが苦手なボクも揃っておいしく感じるありがたい店。よく来てた。
ランチのメニューは焼鳥定食と焼鳥丼の二本立て。定食は5本、6本。一方、丼の方は3本から4本の串が選べるようになっている。串6本だとももにねぎ巻、団子、ささみに皮、砂肝。4本丼は皮と砂肝を抜いた4本。鶏皮は苦手なんだけどここの皮は格別で、皮入り5本で丼仕立てにしてもらう。
サラダがまずはやってくる。
レモン果汁をまとわせて酸味のすっきりしたドレッシング。
シャキシャキとした食感軽くて、歯が涼しくなるようなおいしさでお腹の準備をととのえて待つ。
スープと一緒に、5本丼がやってくる。
ご飯の上にギッシリ焼鳥。
もものタレ焼き、ふっくら仕上げたささみの上にはわさびがたっぷり。
鶏ひき肉だけをまとめた団子は噛むとボロッと崩れてパラパラ散らかり口の中をにぎやかす。
自分の脂で揚がったように仕上がった皮はサクサク。肉もほどよくついていて甘くてとろけ、唇ひんやりさせるゴチソウ。
甘すぎないタレがすっきりしていて鶏肉の持ち味邪魔せず引き立てる。ご飯の上には海苔がしかれて、タレと絡んでおいしいったらありゃしない。
肉はふっくら、ネギはバリバリ。歯ごたえがよく芯はトロトロ。ほどよき辛味と甘みが混じってなんとも旨い。
ここのスープがおいしいの。透き通った鶏がらスープでセロリの香りがさわやかなのね。実はタナカくんはセロリが苦手で最初はこれを嫌がったけど、ボクが料理をセロリを使い続けたらいつしか食べられるようになった。ボクがタナカくんのおかげで魚や鶏の皮を食べられるようになったように、一緒に暮らすということは相手の好みに歩みよることだったんだなぁ…、って思ったりする。なつかしい。
最後のひと口は皮で〆ます。これを食べるとタナカくんの笑顔を今でも思い出す。