イースターの朝に卵を焼き昼はカレー南蛮蕎麦にする

イースターの朝に卵を焼いて食べよう。
せっかくだからニューヨークのバーニーグリーングラス的スクランブルエッグにしようとそれで玉ねぎを焼く。
ほぼ正方形にした玉ねぎを塩と食用油でこんがりと…。軽く焦げ目がついて水分がほどよく抜けるまでじっくりと焼く。
卵をほぐしてそこにスモークサーモンを放り込み卵を切り身にしっかりまとわす。それをザザッと焼けた玉ねぎの上に注いでさわらずそのまま火を通す。
卵がフツフツ沸騰してきたらヒックリ返す。卵全体がフライパンの上をスルスル滑るようになったら出来上がり。お皿に移して刻んだディルをちらしラ・バゲットのバゲットにチーズを挟んだサンドイッチを添えて完成。

ところでラ・バゲットの新宿御苑のお店は土曜がお休み。
だから昨日はちょっと足を伸ばして工場まで行く。焼き立てのパンがいつもふんだんに揃ってる上、新宿御苑のお店にはないものがあったりしたから原付きでどこで移動ができたタナカくんはよく来てた店。一度一緒に来たことがあり、なんだかスゴくなつかしかった。
懐かしいのはメインの卵も同じこと。二人でニューヨークに行った最初の朝には必ずこれを食べてた。スモークサーモンの塩味と風味で味を決めるレシピで、卵でサーモンをコーティングするのがしっとり、ふっくら仕上げる最大のコツ。
甘く焦げた玉ねぎも朝のおいしいアクセント。チョコチーノをお供に朝が出来上がる。

ひさしぶりに四谷三丁目の尾張屋にくる。
尾張屋ってお店は結構多い。浅草の尾張屋は老舗そば店として有名だしオキニイリ。神田にも尾張屋ってそば屋があるし、同じ神田に尾張屋っておでん屋さんもあったりする。そう言えば、両親が昔住んでた若松町にも尾張屋さんがあって、一緒にたまに行っていた。
ここはきしめんがおいしい尾張屋さんで「味噌煮込みきしめん」が名物。平打ちなのにムチムチとした歯ごたえが独特。とてもおいしい。
けれどボクらが一番食べたのがかつ丼とカレー南蛮。今日はカレー南蛮にする。
そうだ、好物だった海老の天ぷらも食べておこうと追加で天ぷら。別盛りにしてくださいな…、ってお願いをして今日のお昼のひと揃え。ここの天ぷらは厚めの衣がバリッと揚がったそば屋、うどん屋ならではの仕上がりで、衣も色黒。ごま油を使って揚げているから香りも目にもこうばしい。

花が咲くようにチリチリ揚がった姿もおいしげ。
天ぷらの香りをたのしみながら、まずそばをズルリ。
麺を箸でたぐりあげるとずっしり重たい。ぽってりとしたカレーと一緒に持ち上がってくるからでしょう。
口に運ぶと口の中がカレーまみれになるほど潤う。
あたかもカレーが麺の形をして口に収まっているような感じがうどんでもなくきしめんでもなく、蕎麦だからこそのおいしさ。
カレーは辛い。ただ辛いのじゃなくて出汁の風味や酸味がしっかり感じられ、けれどカレーの辛さも同時に味わえる。一味をたっぷりふりかけてどっしりとしたカレーの辛さにピリリと突き刺す辛さを足して食べるのがオキニイリ。

具材は豚肉、それから玉ねぎ。どちらもたっぷり。特に玉ねぎはシャキシャキとした食感を残したままに煮込まれて、カレーまみれの麺のねっとりとろける感じを引き立てる。
思う存分、カレーとそばを味わったのちエビの天ぷらを上にのっける。
大きく太く、ずっしり重たい天ぷらもぽってりとしたカレーの上にのっかりなかなか沈まない。カレーを吸ってとろける衣が味わいたいから、箸で押さえてカレーと衣をなじませる。カレーの風呂に尻尾を残してつかって気持ちよさげに見える天ぷら(笑)。しばらく待って持ち上げると衣が剥がれようとするのをすかさず口で受け止めて、ブリンと爆ぜるように歯切れるエビをたのしむ。汁も蕎麦も天ぷらもキレイにお腹に収まって体もポカリと温まる。

 

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コメント

  1. batten

    固めのあまりかき混ぜないスクランブルエッグが好きなのですが、上司のコテコテなシティホテル上がりのGMはフワトロが好き。
    好みですけどね。
    大手が使用してるどんだけ湯煎かけても固まらない冷凍品とかビックリです。

    少し色がついたバターなのか玉葱なのか、お皿のスクランブルエッグの色も素敵です。

    • サカキシンイチロウ

      battenさん
      あまりにとろとろの卵のピュレみたいなスクランブルエッグは、どうにもこうにも喉を素直に通ってくれない不思議料理のひとつですネ。
      ひさしぶりにスクランブルエッグを作りました。
      上手にできたと報告したくなるようなできばえでした。

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