イタリア物産展が回転寿司に負けた昼

新宿の伊勢丹でイタリアフェアがはじまった。
食べ物だけじゃなくてイタリカ家具や小物を集めた売り場もあるのだけれど、こういうイベントはやっぱり食品。あるいは料理。
イタリア料理の食材がかなり充実してて、イートインで食事もできる。
…、というのでやってきてみたらスゴい人出でびっくりします。
そのほとんどの人が有名シェフのパスタ狙いで食品小売の売り場はボンヤリ。現地からやってきている人たちも手持ち無沙汰でかわいそう。ワインの売り場に至っては販売員さんの数が多くて、寄ってたかって売りつけられそうな雰囲気すらあり結界はったような結果になっているのに笑っちゃう。

目当ての店のイートイン。
パニーノジュストというミラノのパニーノ専門店がやってきていて、イートインで食べることにする。
かつて東京に結構な数のお店を展開していて重宝していたブランド。
一年ほど前にほぼ日本から撤退状態になってしまって、さみしいなぁ…、と思ってた。
メニューをみるとかつての売れ筋メニューが4種類ほど。中でも一番好きだった、生ハム、白カビチーズにルッコラ、トマト。トリュフオイルで風味をつけたパニーノたのんでなつかしむ。
クシュっとパンが前歯で潰れ、トマトがジュワリ。ハムやチーズが歯切れてとろけ最後にトリュフオイルの香りが鼻から抜けるオゴチソウ。パンが少々小さくなって、かつてはもっと香ばしかった。日本を長く離れてしまうとこういう部分の仕入れがうまくいかなくなる…、しょうがない。
でもハムはやはり上等で、ソースや調味料は使ってないのに素材、素材が持ち味もちよりこんなおいしい料理になるんだ…、ってうっとりしました。堪能す。このイベント限定。しかも毎日個数限定というサンドイッチを一緒にたのむ。


生ハム、白ハム、モツァレラチーズ。アーティチョークの蕾を開いて焼いて、それがまるで太陽のフレアのように装う姿がまずゴージャス。
噛むと潰れる。潰れてとろけて、口の中でクリーミーにたちまちなって消えていく。口どけのよい食感で、なのに味わいかなり濃厚。力強い。ハムの旨味をチーズがささえてこんがり焼けたパンの風味がフリルをつける。アーティチョークの味はというと、味よりクシュクシュ、焦げた花びらが散らかる感じがよきアクセント。一時期夏になるたびフレッシュネスが売っていた、マスカルポーネと生ハム、バジルのハンバーガーをとても上等に、上品にアレンジしたような味わいたのしい。オモシロイ。

それにしても仕切りの悪いイベントです。
出店者が多くて絶望的なほど雑然としていて、施設全体のムードにイタリア的な空気感がまるでない。
イタリア物産展…、って感じで、買ってみたいと思えぬ雰囲気。
通路も狭くてすれ違う人が気になり、販売員の話を聞こう…、って気持ちになれない。しかも彼らは試食を必死に促すだけで、質問してもなんだか見当はずれの答え。デパ地下の夕方みたいな感じがするのネ。他の出店者のことを聞いてもわからないと平気で答える。
例えばサロンドショコラのようなイベントはチョコレートが好きな人たちが売り場に立ってて、だから質問していてとてもたのしかった。
このフロアーにイタリアのことが好きで立ってる人ってどれだけいるんだろう…、って思ったりする。

ちなみにすぐ上のレストランフロアに行ったら、いつもウェイティングが出来て当然のイタリア料理のアジオがガラガラ。なるほど、ここで食事をするはずの人がイベントフロアでパスタを食べてただけだったのかもって思ったりする。ならばアジオでイベント料理を出したらもっと多くの人が食べられたのに…、って。百貨店はただの大家さんだからテナントさんに気を使いつつイベントをやらなきゃいけない立場なのかって思いさえした。なやましい。

 

 

 

 

↑イベントの公式ページを埋め込んでおきました。

伊勢丹のイタリアフェアで落ち着き食事ができなかった。屋上にはおいしいピザもありますよ…、と言われて行くも中途半端に蒸し暑く、高いくせして先払い。お客様をもてなそう…、って気持ちのかけらもないというのにうんざり。それで外に出て回転寿司で〆にした。
沼津港にやってきたらば、これが恐ろしいほどのガラガラ具合。びっくりします。ベルトの上も商品札ばかりが流れて、乾いたエビやカツオに巻物と、中の人にお願いをして握ってもらうしかない状態。たのめばすぐに握ってくれるから、それはそれでありがたいのだけど、流れるベルの電気代がもったいないな…、と心配しちゃう(笑)。

お店は暇でも寿司の品質は見事なものです。
ネタの状態、シャリの具合はいつも以上で、暇だというこの状況がよりおいしい寿司の品質に貢献しているとしたらなんだか申し訳ない。
アリガタイ。

どれをたのんでもいい状態で、なにより小肌。
ここで仕込んだ自家製のもので、このキラキラした姿がなによりおいしげでうっとりします。
もしボクが何かの間違えで紅白歌合戦にでも出るようなことがあったら、こういう小肌をイメージしたジャケットをきてビッグバンドをバックに演歌を歌うのに…(笑)。
さすがに時期が時期だから、大きく育って身質はぼんやり。
ふかふかしてる。
けれど程よくお酢でしめられたむっちりとした歯ごたえ、歯ざわりは肉感的でかなりおいしい。小肌独特のムワッとむせるような香りも力強くてうっとりします。

おいしい貝はと聞いたら今日は、白貝、ホッキにつぶ貝だという。
どれもがフレッシュ。
ちょっとさっきまで生きていたのを握っていますというのでそれぞれたのんで食べる。

ホッキはねっとり。奥歯、歯茎を撫で回していく食感で、軽い渋みが旨味をグイッと引き立てる。
無機質な、まるで鉄を舐めた時のような舌が痺れる感じがあって、おいしいモノには毒がある…、って感じもゴチソウ。
バキバキ、奥歯で砕けるように潰れるつぶ貝。
ひと噛みごとに口の中に旨味が広がる。塩の香りも力強くて顎にガツンと旨味をくれる。
一方、白貝はプルンとなめらか。噛むとたちまちシャリと混じってとろけてく。その食感はやさしいけれど、旨味は強くてずっと口の中に残ってたのします。ちなみに白貝はボクらがたのんだこれでおしまい。
開店早々、ヤマになるとは何個あったの?って聞いたらなんと今日の仕入れは4粒だったというではないの。小さな絶頂…、アリガタイ。

塩で味わう活の白いか。噛んだ直後はコリコリとした軽い歯ごたえ、ハリがあり、ところがそれがゆっくり、けれど確実にとろけて粘る。シャリと混じるとご飯の粒のひとつひとつを舌が感じるようなコントラストに、あぁ、海も冷たくなりはじめたんだと思ったりする。
ゴリゴリ、奥歯に対抗しながら潰れるカンパチ。脂がきれいでおいしくて、脂がのっているのに後味スッキリとしたよき状態。ボタンエビの頭をチュウチュウすすって今日の昼の〆。鮮度がいいと嫌な臭いのひとつもしない。肉はプリプリ、しかも甘くてうっとりしました。さぁ、帰る。

 

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