アンデルセンもあと三週間

今日は一日、渋谷を中心に活動する日。
朝を表参道のアンデルセンにすることにした。
広島で創業したパン屋さん。その本店にいくと例えば東京の明治屋だとかがもっている、西洋食文化に対する敬意と憧れ。
それを日本に根付かせようとする情熱、それから真摯な姿勢が伝わってきて背筋が思わず伸びるような気持ちがしてくる。今の日本にこれほど真摯に真剣に、豊かな食を考えて形にしている人がどれほどいるんだろう…、って、思ったりもする。
ガラスの箱のような建物。一階にはパンの売り場。地下はファストフードスタイルの気軽なカフェで、二階、三階がレストラン。どのフロアーもパンのおいしい食べ方がいろんな形で提案されてて気持ちいい店。紅茶をもらって朝食の準備を待ちます。

ちなみにこの店。残念ながら今月、7月末をもって閉店。
ビルそのものが解体される。

盛業ではあり、クローズしなくちゃいけない理由があるでなく。
表参道の地下鉄の駅を使い勝手良いモノにするよう再開発の一環としてこの界隈のビルが一旦解体される…、という次第。

確かに表参道の駅の使い勝手の悪さは東京の中でも独特で、駅構内の乗り換え自体は便利なんだけど、外に出ようとすると大きく遠回り。しかも急な階段を上らなくてはできない構造になっている。それで大きな開発を…、というコトなんでしょう。しょうがない。駅開発が終わればもう一度、戻ってきたいというコトで、ぜひそうなってくれればいいな…、って思うほかなし。

厨房前のブレッドバーに10種類ほどのパンが揃う。
クロワッサンにトーストブレッド。
ざっくりとしたくるみパンや色とりどりのデニッシュペストリーとパンの種類は多彩で華やか。
パンだけじゃなくバルミューダのトースターが置かれているのもウレシイところ。
イギリスパンをトースターに入れ4分よく焼き。
ポポーンと焼き上がりを教える音がしたとこで、メインの料理がやってくる。

ハムとチーズのオムレツにグリーンサラダというメイン。玉子2個のほどよい大きさ。カチッと中まで熱が入って、けれどぽってり。ふわふわしてる。塩の旨みと玉子自体のおいしさで何もつけずにそのままおいしい。
それにしてもオムレツというこの食べものの、なめらかにして豊かな気持ちにしてくれるとこ。卵焼きに似ていてまるで違うところにウットリします。
そう言えば、デニッシュペストリーを日本で最初に紹介したのがこの店で、だから店名もアンデルセン。北欧の上質な生活をテーマにした店のムードも食器選びも、ずっと昔からやっていたんだと思うとステキ。できればずっとこのままここにあっていてほしいなぁ…、なんて思った。

デニッシュの中でも一番ココで好きなのが、カスタードクリームを流して焼いたパイ仕立てのペストリー。焦げたカスタードが風味豊かでエッグタルトのような味わい。幾重にも重ねて焼いたデニッシュ生地がパラパラ口で散らかり、それがクリーミーにとろけてく。ウットリします。
よく焼きトーストにオムレツのっけてケチャップたらり。パクリと食べるとこれまたとろける。トースト自体は痩せた食感。カサカサしていて香ばしく、それ故玉子のなめらかが引き立つたのしさ。ルバーブと苺のジャムをたっぷりつけてクロワッサンをパクリ、味わう。お皿の上にちらかるパン屑。屑というにはあまりにキレイで、しかも儚く指を押し付け口に運んでお皿もキレイにして終える。

 

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コメント

  1. ネコスタ

    なくなっちゃうんですね〜

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ネコスタさん
      移す場所もなく、本当になくなっちゃう…、っていうのはちょっと切ないですね。

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