アリタリアにベーコン。プリンで〆る日曜の昼
西新宿の住友三角ビルの地下にある「あるでん亭」で昼。
近所のセンタービルにもあるでん亭はあって、そこは昔からの行列店。
キャッシュレス券売機で食券を買う仕組みの店。最近、同じ西新宿にあたらしいお店ができたこともあってか行列ができたとしてもランチピークいっときだけ。気軽に使えて重宝できる。
料理はどこも同じ味。お店の人も元気で明るく冷たい感じがしないところがボクは好き。
オリジナルの花びら状の茹で麺機が今日も鋭意活躍中。花びら部分に寝かせるように乾麺を入れ、アルデンテに茹で上げる。塩の加減がずっと安定するのが特徴で、時間はかかるけれど本物のスパゲティが出来上がる。

ペペロンチーノに厚切りベーコンのグリルを添えたスパゲティが最近のオキニイリ。
けれど今日は趣向を変えて「アリタリア」。
イタリアのアリタリア航空のクルーにたのまれて作ったのがはじまりと言われるオリジナル。
しめじを具材にしたクリームソースのスパゲティにボロネーゼソースをかけて仕上げる。
あらかじめ混ぜて食べるのでなく、食べてる間に徐々にボロネーゼソースが混じって味のいろんな表情をたのしんでいく。
まずはそのままクリームソーススパゲティだけ。クリームは比較的サラッとしていて、乳化もやさしめ。クリーム系なのにオリーブオイルの風味も感じる仕上がり。
ボロネーゼが混じると牛ひき肉のほつほつ感が口の中をにぎやかにして、トマトの酸味が混じって味わい華やかになる。
意識的に混ぜなくても気づけばボロネーゼとクリームソースがほぼ混じりあう。あんなにたくさんあったミートソースが気配をなくし、トマトクリームみたいになるのがなんとも不思議。
ボロネーゼの中に隠れてた赤唐辛子が姿をあらわす。
カウンターの上には粉チーズとカイエンペッパー。たっぷり使って変化をつける。胡椒じゃなくて、タバスコでもなくカイエンペッパーが用意されているというのが独特で、ここのスパゲティには確かにカイエンペッパーの突き抜けた鋭い辛味がよくあっている。焼いたベーコンの脂がうまい。
唇をひんやりさせて燻した香りや塩気に軽い苦味がよきアクセント。麺を全部食べてもソースが残っちゃう。ここにご飯を入れて混ぜて食べたらうまいだろうなぁ…、って思いつつソースも食べて満たされる。
お昼の〆にオールシーズンズコーヒーにくる。
西新宿から新宿駅を突き抜けて1キロ弱の小さな旅です。超高層ビル街から世界一の乗降客の駅を抜け、世界一の百貨店の前を通って新宿2丁目。
目まぐるしく景色、空気が変わるなかなかたのしい旅で、その最後を飾るにふさわしいおいしいプリンを目指して到着。
ほどよくにぎやか。いつものスタッフに挨拶をして、クラシックプリンとお供にミルクブリューを選んでたのむ。
先日来たときにはまだなかったミルクブリューがとてもやわらか。ひと足先にグラスの中に夏が来たって感じがうれしい。
そしていつものクラシックプリン。小さなお皿にドッシリとした焼きプリン。お皿から溢れそうなほどにたっぷりのカラメルソースにそのてっぺんに生クリーム。さくらんぼのシロップ漬けが彩り添えて、今日も気持ちが盛り上がる。
スプーンをあてるとブルンと揺れて弾くようにしてしばし抵抗。スプーンを入れても重たく感じる。
プチュンと音をたてつつスプーンの上にひと口分がのっかってくる。生クリームも一緒にすくって舌に乗せるとブルンと揺れる。
甘くてそして香ばしく、ゆっくり壊れて生クリームと混じって消える。おいしいなぁ…、これを食べるたびタナカくんの笑った顔を思い出す。食べると思わず笑ってしまうんだよネっていつも言ってて、言葉通りにいつもうれしそうに笑ってた。
チェリーを残して全部食べ、カラメルソースをミルクブリューの氷に浮かべる。ほのかな甘みと焦げた香りがミルクブリューをおいしくさせる。さくらんぼを口に含んで種をプチュンと吹き出しながら、ミルクブリューで体を冷ます。家に向かってさて歩く。












