アップルストゥルーデル。盆の入りの前のゴチソウ

四谷三丁目まで戻ってオスロコーヒー。
この町もやはり人出が少なくて、なにしろジリジリ肌を焼き付ける日差しがきつい。写真に写る町の景色もコントラストが強くて眩しい。
お店に入るとひんやり涼しく、にぎやかなことにちょっとびっくり。涼をもとめてやってくる人がこれだけ多いということなのでしょう。そういえば近所のドトールコーヒーは今日まで夏休み。それも影響しているのかも…。
アップルストゥルーデルとアイスコーヒーを選びます。
リンゴを薄い生地で包んで焼き上げたオーストリアからドイツにかけての人気のお菓子。生地の名前がストゥルーデル。新聞がすかして読めるくらい薄くなくちゃいけないだとか、かつてこれを作った人はラブレターを読むことができたと自慢していたなんて逸話が残るお菓子です。生地の中には大きく切り分けられたリンゴにレーズン、アーモンドパウダーや生地が丁寧にモザイクみたいに包み込まれて居心地良さげ。

生地はパリッとナイフにあたる。けれど砕けて散らかるようなことなく絶妙なしっとり感を保ってる。切ればリンゴがゴロゴロ転がり出してレーズンも一緒にお皿に散らかっていく。
ひと口分にホイップクリームをのせてパクっと食べる。
生地はさっくり、リンゴがシャキッ。生地自体は甘みよりも塩気を感じる仕上がりで、リンゴの酸味や甘みを引き立てる役目を果たす。
フランス菓子には素朴な味わい。リンゴがとてもリンゴらしくふるまう様子はアメリカのアップルパイやフランスのタルトタタンにはない特徴で、リンゴのお菓子ではボクはこれが一番好きかなぁ…。全部食べるとお腹も気持ちも満ちる感じがありがたい。

 

関連ランキング:カフェ | 四谷三丁目駅曙橋駅信濃町駅

 

茄子が安くてドサッと買った。
それを使ってパスタを作る。
まず茄子を細切りにして塩を軽くもみこんでおく。
冷蔵庫の中でしばらく休ませ、しんなりしたらギュッと絞って水気をとります。
オリーブオイルで赤唐辛子とニンニクを煮て、そこに茄子を入れて炒める。
弱火でじっくり。茄子がトロトロになったところで取り出して油の中に水煮のトマトと細かく刻んだセロリを入れてひたすら煮詰めて塩を少々。
スパゲティを茹でると同時にトマトソースに茄子を移してあっためて、麺をくわえてタプンタプンとゆすって仕上げる。
オリーブオイルと茹で汁で味をととのえ最後にたっぷり胡椒を挽いて大好きだった茄子のトマトスパゲティの出来上がり。

ぽってりとした茄子がトマトソースに馴染んでおいしい。アルデンテにした麺の食感をひきたてなによりずっと熱々。油を吸った茄子のおいしさは本当に格別。オゴチソウ。
そう言えば明日はお盆の入り。きゅうりの馬にのって急いで戻ってきてくれなきゃいけないのに、茄子のパスタを作ってしまった。だからちくわきゅうりを作って食べる。カリカリプチュンと口の中がにぎやかになるのがたのしい逸品。たっぷりほどこした胡麻がプチプチ爆ぜる感じもオモシロイ。
甘い卵焼きを焼き、スーパースプラウトにオリーブオイルと塩をかけてモサモサ食べてお腹の中をみずみずしくする。お風呂に入って、ちょっとのんびりいたしましょう。

コメント

  1. ntlab

    地面から仏壇に小さなはしごを作ってかけてる家がありました。可愛らしかった。

    • サカキシンイチロウ

      ntlabさん
      戻ってきやすくなりますよね…、やさしい配慮を忘れたくないお盆の季節ですね。

  2. らら

    いつにも増して暑いお盆ですね;

    サカキさんのクッキング記事、
    美味しそうなのはもちろん、
    器や盛り付けも素敵で大好きです◡̈
    サンドウィッチを作られる様も心が整うように感じられます。

    • サカキシンイチロウ

      ららさん
      ふたりでちょっとづつ買い集めた食器がたくさん残っていて、使うといろんなことを思い出させてくれます。
      丁寧につくって丁寧に食べるって大切なことだなぁ…、ってしみじみ思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。