アッとおどろく、トラ五郎

小滝橋通りという通り。
ラーメン店のメッカのひとつと言われます。
麺屋武蔵が行列作って火をつけて、それに続いて激辛麺の中本。そして久留米ラーメンの龍の家と行列ができる人気店がひしめきあってる。

行列こそできないものの個性的なラーメン店が他にもたくさん。
こういう場所はチャンスもあるけど、競争激しく、夢敗れる店もかなり多い。
それが新陳代謝となって、チャンスを求めた新たな店を呼び続ける。
それがますますお客様を呼び、集めるコトとなり、結果、ラーメンの聖地の迫力をましていく。

ラーメン好きな人たちにとってはうれしいコトだけど、そこで営業する人たちには大変なコト。なにしろラーメン好きの情報網と情報感度は外食好きな人たちの中でも特別。
流行り廃りに敏感で、熱しやすく冷めやすい。手軽な価格でグルメ気取りになれるから評価も辛辣。それでもチャレンジする人が多いというのが不思議なところ。そんなブームに嫌気をさす人も少なからずいて、彼らが今、注目している業態が「餃子で酒が飲める店」。

気軽な値段でたのしめて、ご飯のお供にすればお腹を手軽に満たせる。ラーメンを好む人に訴求しやすく、けれどラーメンと決定的に違うのが、テイクアウトに適して手、酒の肴になるところ。
そもそもかつて、道路交通法が今ほど厳しくなかった頃。郊外ラーメン店の夜の営業は餃子でもってた。
餃子がうまければ酒が飲め、単価も上がるしなにより餃子はそれそのものの味よりも焼け具合がおいしい基準。
ラーメンみたいに嗜好性が高くなく、標準的な味の餃子も焼き方次第でおいしく感じる。
ただ郊外では餃子はあくまで脇役で、その脇役を主役にし酒の肴を充実させつつラーメンはあくまで〆…、って業態が出来ていました。
「トラ五郎」という店名で、「餃子製造販売店」と書いてもいる。確かにテイクアウト用の窓が作られ、売る気満々。「トラ」と屋号にあるから紅虎系の店かしら…、って思うも別物。でも上手い(笑)。

この界隈で海鮮居酒屋を手広くやってるお店の仕業。ココももともとそういう店で、競合激しくそれで競合のない業態を開発しよう…、ってことなのでしょう。土曜日の昼というのに案外混んでてビックリします。しかもほとんどの人が酒を飲む。レモンサワーブームにのってカチカチに凍らせたレモンをぶち込んだサワーが売り物。これがまたまた売れている。
黒マカロニサラダってメニューがあって、たのんでみたら黒胡椒をたっぷり振った普通のマカロニサラダであったりするのにちょっと拍子抜け。餃子用にと置かれたラー油が、ネギたっぷりの食べるラー油というのはなかなかよい工夫。

とは言え、テーブルサイドの調味料。
お酢の補充をしてまわる、サービススタッフの手には大きな業務用のミツカン酢。
正直ではある。けれど料理というものがまとうべき神秘性もへったくれもない、正直過ぎるところに配慮の欠如を感じる。笑っちゃう。

餃子は普通でありました。
「極み餃子」という肉たっぷりをうたう餃子は、たしかにどっしり。あんは多めで肉肉しい。けれどメーカーが作った料理の味がする。「製造販売店」といいつつ、どうもココで作っているわけじゃない餃子。パリッと焦げて、よく焼けているところは見事。皮はもっちり。タピオカっぽいスベスベ感が強くてこれも今的な味。何個か食べると口の中がネバネバしてくる。おそらくコラーゲン分をくわえて旨みを出してるのでしょう…、悪くはないけど好きじゃない。

餃子の種類はかなり多彩です。
野菜餃子やパクチー餃子。ネギ盛り、あるいはチーズのせとトッピングのバリエーションで多彩に見せるところはちょっとラーメン的。

水餃子があり、たのむとこれは結構おいしい。薄い皮がスベスベプルプル。揚げ餃子とは別にフライ餃子というのがあって、たのんでみるとパン粉をまとわせ揚げた餃子。宇都宮の餃子の店でたまにみるやつ。タルタルソースで食べる趣向で、食べるとこれがおやまぁ、ビックリ。皮とパン粉が一体化した、どういう風にしたらこんな具合になるのかわからぬモノでござった。
チェーンだなぁ…、ってしみじみ思う。業態開発をするにあたってメーカーの力を借りる。借りるというよりメーカー主導だったりするのが見え隠れする。それも時流と思えばしょうがないコトかしらと思ったりした。勉強す。

 

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