むさしの森珈琲…。

朝、岐阜のむさしの森珈琲にやってくる。
3ヶ月ぶりくらいかなぁ…、ひさしぶりの朝であります。
すかいらーく系のチェーンで、一生懸命展開しようとがんばっている。
ファミレスの時代は終わった…、というのが彼らの自ら下した判断です。ファミレスの役目を終わらせたひとつのきっかけが大型喫茶店の台頭で、たとえばコメダ珈琲なんかがよろしくやってる。
あんな程度の仕組みであれば、もっと複雑なことを何百店という単位でやってのけてた自分たちには至極簡単。だからいっちょやってやろうぜ…、と、羨ましさと野望混じりで始めたビジネス。ってことになりましょうか。ただ出来上がったお店のレイアウトや動線計画はすかいらーくのそれと同じで、そういう部分がお客様が「ノーモアファミレス」とダメ出しくらった部分のひとつとは思わないのがちと哀れ。

またメニューが変わっていました。
特に朝食メニューはコロコロかわる。
朝の時間は飲み物たのむと朝食セットがついてくる…、というのがこの地方では当たり前。
大抵の店ではサンドイッチかトーストにサラダにフルーツ、茶碗蒸しがつくのが普通。
なのにここではトースト半切れ程度しかついてこない。
失敗しました。
客が来ない。それでいろいろ工夫をしながら無料のトーストを何種類から選べるようにしてみるもほとんどのメニューは追加料金を払うことが前提。
地域に合わせようとしない頑な。地域の人の知らぬたのしみを教えてやろうってふうに思える尊大。チェーン店とはつくづく難儀な存在と思ったりする。

コーヒーを3つたのむと小さな皿にスプーン三個を器用に重ねてもってくる。マグはそのままソーサー無しでテーブルに置く。ならばマグにソーサーをつけそこに一つづつスプーンを置くのが合理的だし自然じゃないか…、ってこういうところが「イキった」感じでまた厄介。
チーズトーストを選んでたのむ。甘い仕上がりの食パン半切れ。上にチーズをのっけて焼く。けれど焼けているのはチーズばかりで肝心のパンはあったかいだけ。焦げてもいない。スティームコンベクションで焼いたのかなぁ…、風味が悪くて、だから胡椒をたっぷりふって風味を足して食べてみた。

日本全国、喫茶店で朝をとるという文化はゆっくり先細り気味。
けれど決してなくなりはしない文化でもある。
理由はお店の人や、お客様同士のふれあいを必要とする人がまだまだいてくれるから。
当然、そういうつながりを必要とする人のメインはシニアの人たち。
彼らと違った層の需要を掘り起こしたい…、とそんな気持ちがこういう店を作らせるのでしょう。
でももしかしたらそういう努力は糠に釘。若い人たちはSNSでつながることは好きで得意で、けれど実際、飲食店のような場面でつながることは嫌う人たちなのかもしれない。いろいろなんだか面倒くさい。
そして今日もここの人たちはしゃがみます。注文を取ると言ってはしゃがみ、商品を出すにしてもしゃがむ。それほど卑屈にならなくてもいいんじゃないかと本当に思うし、何よりしゃがんだ姿が汚く見ていて恥ずかしくなっちゃうコトに、彼らはまるで気づかない。だめだと思う…、しょうがない。

 

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