むさしのおむすび、牧のうどん

新大阪から九州に向かって移動。途中で仕事仲間と合流です。駅は広島。ならばと弁当の差し入れねだる。
「むさし」というおむすびがおいしい店の「若鶏おむすび」。日本中にある弁当の中でトップ5を挙げちょうだいと言われたら、必ず上位に入るであろう弁当がこれ。
旅をたのしくしてくれるおもてなしの気持ちに溢れた弁当で、まず入れてくれる袋に穴が空いている。蒸気が中にこもらぬようにという配慮。
弁当を取り出してみると真っ赤な包み紙。「みんな大好き野球はカープ、むすびはむさしの若鶏」とこれほど地域愛に溢れわかりやすいキャッチフレーが他にあろうかってしみじみ感心させられる。折り箱の中には鶏の唐揚げ、生キャベツ。茹でた枝豆、ウィンナー。塩の入った包みにみかんでひと揃え。

枝豆が入っているというのが秀逸で、それでビールを飲んでもいいか…、ってイメージさせる。そう思えると鶏の唐揚げも酒の肴にピッタリだし、唐揚げの油で汚れた口をキャベツがさっぱりさせる。
ところが、おむすびを中心にこの弁当をみると唐揚げはおかずであって、大人も子供もたのしめる。
メインのおむすびのおいしいこと。出汁を手につけむすんでて一口カプッと食べると海苔と塩、そして出汁の風味がひろがっていく。ご飯とご飯はしっかりくっつきけれど決して潰れていない。ムチュンと歯切れて口の中を満たす感じがオゴチソウ。具材は梅とこんぶの佃煮。
何一つとして変わったモノはないけれどどれもがしっかり不通においしい。味がしっかり入った唐揚げもきっぱりとした味のおむすびも、今の風潮からすれば少々強めの味で、でもおむすびって汗を流して疲れたときにおいしい味が一番うまい。お腹も気持ちも満たされる。

 

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博多に到着、途中下車。おやつどきにて、うどんを食べようと「牧のうどん」にやってくる。
博多駅前のバスターミナルの地下にある店。
ここにできる前の牧のうどんは全店、車がないと行けぬ「遠くにあって思う店」。ところが今では駅からちょっと歩けばこれる。ありがたい。
行列してたらどうしよう…、といつも駅からソワソワしながらやってくる。けれど必ずすぐに座れる。人気がないというわけでなく、人気があるけど人気が安定していてしかもすぐ食べ、すぐに帰っていくから待たずに座れる。
日常に根ざした人気ってステキだなぁ…、ってしみじみ思う。
かき揚げうどんに肉トッピング。別皿でキムチをもらってかしわ飯をつけて今日のひと揃え。

麺は「やわ」でもらいます。丼の中に沈むようでいて浮くようでもある麺はすでに膨らみはじめ、透き通ったスープに軽い濁りととろみがついている。
テーブルサイドに置かれたネギをたっぷりのっける。偏屈なさぬきうどんのようにタップリ、あふれるほどにネギを上にのっけても叱られることがないのが博多のうどんのやわらかいとこ。博多のうどんは麺がやわいだけじゃなく、考え方や有り様までもがやわらかいのがいいところ。
上等な出汁をたっぷり含んだ麺がお腹を温める。ここのかき揚げは乾いてざっくり、ほぼ衣。カップ麺に添えられてるかき揚げみたいな仕上がりで、衣が徐々に汁を吸い込みゆっくり膨らみ崩れてく。汁にコクと風味が混じり、飲んだ感じもぽってり重たくお腹を満たす。煮込んだ肉の甘みもうまい。

半分ほどもかき揚げ肉うどんとして味わって、キムチをのせて味、変える。
酸味が少ないシャキシャキとした歯ざわりのキムチ。
辛みがスープの甘みをひきたて、なんともうまい。
キムチ独特の匂いも出汁の香りを台無しにすることがない。それだけ出汁がしっかりしているからなんでしょう。
ズルズルツルンと太ったうどんをお腹に収めるて、汁まで飲んだ。
やかんの中に牧のうどんの命の出汁をかしわ飯に注いでサラサラ。出汁の塩気が際立って、かしわ飯の醤油の風味と鶏の脂をおいしくさせる。サラサラ食べた茶碗をたくわんで拭ってキレイにしたとこに、再び出汁を注いでゴクリ。
博多までやってこないと味わうことができぬごちそうがこうしてあること。ステキなことと思ったりする。オキニイリ。

 

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コメント

  1. いにしえ

    サカキさま、
    先日、広島遠征の帰りに若鶏おむすび購入し、時間が早かったので名古屋を通過してから食べましたが、冷めても美味しかったです。特に列車で食べるお弁当は冷めても美味しいことが肝心。塩がパキッと効いているのもいいのでしょう。一番好きな食べ物は米なワタクシは、おむすびも大好きで、自分でも作りますが、外で美味しいおむすびに出会うと嬉しくなっちゃいます。

    牧のうどんも憧れです。こちらから関門海峡越えないと。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      いにしえさん
      海苔がご飯にきちんと貼り付き、しっとりしているのにつまみ上げた手の指には貼りつかないというところも見事ですよね。
      JR系の会社が作るお弁当はどれもが料理の種類ばかり揃っていて、でも何一つとしておいしいモノがないのにがっかりしてしまいますが、これはどれもがキチンとおいしい。すばらしいですよね。
      新幹線が関門海峡を越えるたび、牧のうどんが渡れぬ海峡をボクが代わりに越えたという、不思議な充足感に襲われます。

  2. Comfort

    博多へようこそ!(お帰りなさい?)。私も必ず天かすを含むトッピングを頼みます。
    入れ放題のネキと一味をたっぷり。だし汁の旨味、テンカスの油の旨味とコク、
    ネギの爽快感、一味の辛味、で完璧です。さらに甘辛い肉やキムチの追加、美味しくない筈が無いです。
    「牧のうどん」の使い方、もはや達人の領域ですね。

  3. サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

    Comfortさん
    食べ方、使い方を褒めていただけてうれしくてしょうがないです。
    でもまだまだ、あんな食べ方やそんな楽しみ方を試してみたい。あぁ、やっぱり近所にあってくれると嬉しいのになぁ…、と思ってしまいます。

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