みんなのためのホテルのカフェとビゴのパン

銀座の街はホテルだらけの街になってる。
ここ数年で次々新設ホテルができた。インバウンドやオリンピックをあてにしてできたホテルは一体これからどうするんだか…。
かつてホテルができるということはロビーラウンジやコーヒーショップができるということだった。
けれど最近のホテルは宿泊特化型が多くて、建物もオフィスビルとなんらかわぬ味気なさ。宿泊者以外を拒絶するようなところが多くて、街を豊かにしてくれない。そんな中でもザ・スクエアってホテルの一階はまるでカフェの中にフロントがあるような造りでボクは好き。場所は銀座の二丁目で昭和通りに面したちょっと「外れ感」の漂う静かなロケーション。

通用口を兼ねた小さな裏口を入ると一直線に反対側の表通りに向かって通路が伸びていて、途中にフロント、そしてカフェ。開放的な空間なのに隠れ家っぽいというのがステキ。
外から来る人を拒まない。ぼんやりする人、打ち合わせの人。語らう人たち、仕事する人と用途をとわぬ自由なムードも心地よく、お店の人の働き方もとてもおおらか。
ここのエスプレッソトニックがオキニイリ。酸味よりも苦味と香りを大切にしたエスプレッソがトニックウォーターと出会いフルーツジュースのような味わい。ポッテリとした泡ののどごしもなめらかで今日みたいな日にはおいしいオゴチソウ。

 

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ひさしぶりにビゴのパン。
バゲット作りの天才って言われたビゴさんのパンづくりを受け継ぐ店で、あまり他のパン屋さんではみかけぬパンが揃ってる。
例えばシュケット。
一口大のシューパフにオレンジフラワーウォーターの香りを閉じ込めたあられ糖をまとわせたもの。
パフはサクサク、口溶けがよく塩と小麦の味だけであられ糖が砕けて甘みやオレンジフラワーウォーターの香りが混じる。食べはじめると止まらぬおいしさ。
洋梨とカスタードクリームを収めたパイのポワールは散らかる生地をクリームがまとめてクチュっと歯切れた果肉と混ざり合う。
ビゴさん自慢のバゲットにハムとバターの塊を挟んだサンドイッチも買ってたのしいおやつとします。固いんだけど口溶けがよく、パリパリなのに口の中でしっとりしてくる。ビゴのバゲットはこの上もなく上等でその持ち味でサンドイッチがおいしくできる。ひさしぶりです…、オゴチソウ。

 

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夜はパスタを作って食べる。スモークサーモンに生クリーム。オリーブオイルとディルと茹で汁を一緒にタプンタプンと揺すってぽってりさせて最後にトビッコ。間違いのない組み合わせなのだけれど使った麺が平打で頑丈なタリアテッレで、それで押し付けがましうなった。次に作るときにはショートパスタかスパゲティーニのような細めの麺で作ってみようと思う。お勉強。
野菜も食べなきゃと、千切りキャベツにカニのほぐし身を混ぜてオリーブオイルで溶いたマヨネーズをドレスする。胡椒をたっぷりかけてシャキシャキ、体を中からみずみずしくした。オゴチソウ。

コメント

  1. らら

    ビゴのミートパイや、しっとり焼いたたまごサンドはソウルフードです。ぶどうパンも大好き。
    小さい店舗ですがサンドイッチショップでは搾りたてのオレンジジュースも頂けるのでご来神の際はぜひ♪
    …それにしてもパスタが美味しそう。。。

    • サカキシンイチロウ

      ららさん
      神戸のビゴの店にはまだ行ったことがないのです。
      行きたいなぁ…、神戸の南京町にも行きたいし。
      早く自由に移動ができるようになるといいですね。

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