まるやのうな丼、名古屋の鰻

目的地に到着手前の途中下車。名古屋でちょっと打ち合わせ。
時間はちょうどランチ終わりの時間帯にて遅めの昼を仕事の前に。駅ビルの中の「まるや」で鰻を食べる。

名古屋で鰻と言えばひつまぶし。この店も、売りにしているのはひつまぶしでほとんどの人がそれをたのんでパクパク、サラサラ。確かにおいしくはあるのだけれど、ひつまぶしという料理は「鰻味のご飯をお腹いっぱい流し込む」ために存在している料理のように思える。
最小限の鰻を手を変え品変え味わい尽くす…、名古屋の「始末な文化」の集大成を味わってみるのもいいか、と思いはするけどやっぱり鰻自体を味わいたい。ならばやっぱり鰻丼でしょうと、たのんで食べる。

お膳の上に黒い木箱とお椀と漬物。
ココ独特のプレゼンテーション。
箱をそっと持ち上げると、中から丼が出て来る趣向。
なんだかちょっと仰々しくて、特別感があふれる以上に、丼の上にどっさり鰻の蒲焼き。
普通の蓋では丼を覆い切れないからの工夫というコトでしょう。
目のゴチソウ…、って感じがステキ。

鰻はツヤツヤしています。
名古屋ならではの「地焼」という調理法。鰻を蒸さず、直火の遠火でただただ焼く。焼いてはタレに浸して焼いて、鰻の脂を搾り出し、垂れ出た脂が直火にあたり煙となって鰻を燻す。シットリ、ふっくら、やさしい風合いに焼き上げられる関東風の鰻と違い、かなりがっしり。焦げた部分は黒々焼けて仕上がっている。
箸でさわると固さが伝わる。そっと一枚持ち上げてみるとずっしり重たく、しかもしっかり切り身の姿のままでへたらず持ち上がる。つまり、固くて頑丈に出来上がっているワケであります。

この頑丈がおいしいのです。
噛むとジュワリと歯切れ脂が滲む。
舌にのせるとちょっと乾いて感じます。
そして噛む。がっしり奥歯を受け止めて抵抗しながら歯切れる鰻。そこではじめてとろけはじめる。蒸した鰻は最初にとろける。けれど焼かれた鰻は脂と唾液でとろけてく。
味が凝縮されてます。

タレも力強い味。醤油の風味、辛さに香り。甘みも強くてそれがこんがり焦げている。ご飯にからんでなんともおいしい。
鰻が頑丈な証拠になんと、切り身が立ちます。
なんと凛々しく、しかも分厚い東京なんかじゃなかなかお目にかかれぬ景色。思わずかしわで打ちたくなっちゃう。
しかもご飯を食べてると、ご飯の中から一切れ鰻が出てくる趣向。
得した感じである上に、この一切れはご飯で蒸されてちょっとやわらか煮なってるのです。ふっくらとしてとろける感じが一層強く、気持ちが浜松あたりまで戻った感じがするのがたのしい。しかも鰻の周りのご飯がおいしくなっているのもステキ。

肝吸いが付き、漬物に守口漬が添えられている。あぁ、名古屋だなぁ…、ってしみじみ思ってハフハフお腹に収めてニッコリ。仕事に精を出しましょう。

 

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コメント

  1. みやはら

    ひつまぶし、頂いたことないです。名古屋も行ったことないです。ほんとにひまつぶしと似てますね。
    鰻味のごはんって下りが微笑ましい。しっかり焼いた鰻が食べてみたいなーと思いました。丼ぶりに蓋ではなく、覆いが付くんですね。うなぎ、ここんところ食べてない。。。。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      みやはらさん
      名古屋の食文化は独特でオモシロイんです。
      味噌煮込みうどんもひつまぶしも、ご飯が沢山たべられる料理が多く、台湾ラーメンやあんかけスパゲティーなど、なんじゃいこりゃ…、って思う料理も多数。
      東京と大阪の真ん中にあって、そのどちらにも引きづられることなく独自の道を歩めるなんて、スゴい実力って思っちゃいます。

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