まい泉でシニアにやさしい食事をしてみる…。

ひさしぶりに表参道のまい泉本店。
定点観測的に訪れる店のひとつがここで、大衆にとっての贅沢をとんかつという料理を使って提案をする、そのあり方がくるたび勉強できるというのがありがたくある。
それにしても大変な人気で、今日も開店前から長い行列。
近隣で勤める人たちが連れ立って3人、4人のグループになりやってくる。まとまった人数で利用できるとんかつの店って都心にあまりないからそういう点で独壇場。それに加えてインバウンドのグループ客がくるたび増えて、今日も続々。彼らの目的はかつての風呂屋を改装し作った広間で、みんなそこを指定している。ひとり客は座り心地のよいカウンター。ボクもそこに座る人になる。

座るとまず大根おろし。壁には「大根おろしに医者いらず」って額に文字。
醤油でどうぞと言われるけれど、なにもかけずにそのまま食べる。
大根の甘みと軽い辛味で十分味は整い、体が芯から潤う感じ。お腹も動く気がします。

カニときゅうりのサラダをたのむ。
この店のオススメ料理のひとつでおいしい。薄く削ったきゅうりを軽く塩もみし、余分な水気がでたとこで洗って冷やして〆る。ズワイのほぐし身とたっぷりのマヨネーズ。胡椒で風味をつけて器に移してできあがり。
きゅうりがパリパリしているのです。歯切れがよくて緑の香りが口に広がり、そこにカニの旨味が混じる。きゅうりという野菜の一番おいしい食べ方でもあり、カニのほぐし身という食品の最もおいしい食べ方でもある。いつもはスモールポーションでもらうところを今日は剛毅にフルポーション。

串に刺したしいたけ一個、ヒレ一枚がカラッと軽く揚げられている。お弁当についてくる甘口ソースの他に辛口ソースもあってウスターソースのようなサラサラタイプ。揚がったパン粉がさっぱり軽く口の中に散らかる感じがやさしい感じ。
そばがメインにある…、というのがこの定食の特徴でそれでシニアの方に受けが良かった。そばの健康イメージが揚げ物の重さを相殺してくれるからに違いなく最近、欧米系の観光客にも人気があるそう。ラーメン、寿司から着実に次の日本の食を彼らが探りはじめているんじゃないかと思ったりもする。
冷たい麺に熱いつけだれ。中には鶏肉、クタクタのネギ。柚子胡椒の辛味と風味でカツに負けない力強さを手に入れるのがよき工夫。

寿司のかたわらにわさびがたっぷり。寿司そのものはサビ抜きで、それにしても量が多い。聞くとインバウンドの人たちは国籍問わずわさびを追加でご所望で、ならば最初からたっぷりお皿にのせておこうと、こういう形になったんだという。
そういえば回転寿司にいっても醤油皿に山盛りのわさびうをもらい深緑色のドロドロ醤油を使って寿司を食べる人が多かったりする。
たしかにサーモンやトロと言った彼ら好みのネタはわさびと相性がいい。鉄火にたっぷり乗っけてパクリ。ツーンと香りが鼻から抜けて涙と一緒に不思議な甘みが舌に広がる。魚自体の匂いはすっかりどこかに飛んで、生臭ものが苦手な人にはいいんだろうなぁ…、って思ったりする。オモシロイ。

 

関連ランキング:とんかつ | 表参道駅外苑前駅明治神宮前駅

コメント

  1. Rie

    さかきさん、こんにちは。
    わさびのはなしにそうそう!と思いました。フランス人の夫と暮らしておりますが、唐辛子系の辛さは、一般のフランス人に比べると少しは慣らされているとはいえ、あまり得意ではないのですが、わさびになると全然平気なのはなぜ?と思っていました。もしかすると体質的にわさびの辛さには耐えられる何かがあるのかもしれません。アルコールを消化する機能がアジア人に比べて高いように。。。それにしても、唐辛子系の辛さへの弱さはこれまたびっくりするくらいで、社食なんかでちょっとピリっとするようなものがあったりすると、たいていのフランス人、もう激辛を食べているかのような反応をします。なので、カレーっぽいものがメニューにあったりしても、辛さゼロのはっきりしない味に落ち着いています。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Rieさん
      不思議ですよね。欧米の人たちのわさびに対する耐性と、中国系の人たちの山椒の痺れに対する耐性は、どうも日本人には不思議で不思議でしょうがない。
      さて、日本人は何に対する強さをもっているんだろう…、やっぱり梅干しかなぁなんて思ったりしました。
      梅雨に入って酸っぱい梅干しが恋しい季節となりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。