オニギリボンゴノニギラヌオムスビオキニイリ

せっかく池袋までやってきたので、ランチを一駅北に移動。
大塚にある「ぼんご」にしようとやってくる。
山手線の駅の中でも地味な駅の方でしょう…、ボクにとっては来なきゃいけない理由がほとんどない駅。ただひとつ、あるとするなら「ぼんご」にくるためかもしれないなぁ…、って思ったりする。ひさしぶり。

大塚駅の北口をでてチンチン電車の軌道を右手にしばらく歩き、街道沿いにあるお店。飲食店街じゃなく民家や駐車場が並ぶエリアにポツンとあって、なのにお店の中はいつもニギヤカ。
厨房を囲むL字型のカウンター。
ぎっしり詰めると12人が座れる席がいつもたちまち満席で、席の後ろ側、壁沿いに空席待つ人がスタンバイ。座っている人、立ってる人を合わせると常時20人は必ずお店の中にいる。
今日はオープン直後の時間ですんなり座れ、それでもすぐに席は満席。食べて出ることには10人ほどが待っていました。人気店。
おむすび専門のお店です。創業1960年ですから、なんとボクと同い年。
おどろくほどの種類のメニューが用意されてる。梅やおかかなんて普通のおむすびもあるけれど、チーズやベーコン。「ままけは」なんて山形名物のご飯のお供をいれたものまであるにぎやかさ。

具材の種類はざっと60種類。複数を組み合わせてお願いすることもできるから、その組み合わせは300種類は優に超えます。
悩みはじめると永遠に注文できなくなってしまうのが悩ましい。
カウンターの上に具材がズラリと並ぶ。まるでたちの寿司屋のよう。

作り方が変わってて、まずまな板の上におむすび型に穴あけた板をおき、穴の形を目安にごはんをふっくらのせます。そこに具材をそっとおき、上に再びご飯をのせて蓋をする。それを手に取りやさしく包みまとめてく。
海苔を巻いたらまな板に軽く押し付け、山型おむすびの形に整え出来上がり。おむすびといいつつ、むすんだり、握ったりせずふっくら仕上げる。だからその出来上がりはかなり大きく、びっくりします。

昼間のココの厨房の中は女性だけ。
小柄で元気な女将さん。
おむすびを作るおむすび担当は中国系の女性スタッフ。
手を休ませることなくスピーディーに正確に、次々おむすびを作っていく。
手の感覚だけで、同じ形のおむすびを作って仕上げる。
その様、見事でうつくしく、ウットリしながら見入ってしまう。

今日たのんだのは「筋子に鮭のトッピング」。それから「梅におかかのトッピング」。おむすびのてっぺん、海苔の隙間の中に中の具材を貼り付けそれが目印になる。
手に持ち上げるとズッシリ重たく、しかも熱々。米と米との間に空気をタップリ含んで、だから崩れるようでいて崩れぬ、具合繊細。噛むと前歯があったとこだけクシュッと潰れてご飯が固まる。口に入った瞬間ぱらりと、炊きたてご飯に戻っていくようなふっくらとした食感見事。

それにしても具材タップリ。どこを食べてもおびただしい量の具材が口の中に飛び込む。
特に筋子はスゴい迫力。噛むとブチッと大きな粒が潰れてネットリとした旨味ジュースがほとばしり出る。ご飯をしたたか濡らすほど。具材の量の多さはそのまま味の強さにつながって、塩の加減もかなり強め。おむすびがご飯のおかずになってくれそう。ご飯の甘味を味わうために控えめに塩をほどこし作る、上品、上等な塩むすびの対極にある、これもゴチソウ。
なめこの汁の出汁も風味豊かな味噌も美味しく、お腹も気持ちも満たされる。
そう言えば、この店のノウハウを使ってチェーン化を狙った「ぼんご弐」というお店。屋号を変えて仕切り直しになってしまった。この場所、この人、このお客様だからこその繁盛は、真似することができぬ繁盛。それもまた良し。オモシロイ。

 

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コメント

  1. Kei

    具材を選ぶのが楽しそうなお店ですね!見慣れない具材が沢山、迷い始めたら永遠に悩みますね。
    我が家では納豆チーズ(通称なっちー)の組み合わせが好きでよく作りますが、他にもこの組み合わせ表を使って色々試してみることにします!

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Keiさん
      お店の人に聞くと、ベーコンチーズとかツナ納豆がおいしんですよ…、っておっしゃってました。クセのある食材同士が組み合わされると、互いのクセをなだめる効果を発揮することがあるようで、特に発酵系の食材は使い方次第で、本当においしくなるみたい。
      キムチを刻んで昆布なんかと一緒にするのもおいしいみたいで、自分で実際作って試してみたくなりますね。

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