ふたりでつつく昼食、テクリ歩いてマキアート
家を訪ねてくれた友人と、ひさしぶりにふたりの新記。
ひとりでくると通りに面したカウンターに座るのだけど、今日はカウンター脇の隠れ家みたいな小さなテーブルをもらって座る。
右を見れば通りが見えて、前には大きな客席ホール。奥に厨房と、かつて見慣れた景色が見える。
町の景色を見ながら料理を待つのも悪くないけど、お店の様子を見ながら待つのはたのしい。
いつものお店の人の笑顔にホッとする。
香港麺と小さな丼のセットがあって汁なし、汁ありが選べて今日はそれぞれ選ぶ。麺はいつもの香港麺。友人は海南鶏飯、ボクは排骨飯をとってもやしと黄韮の炒め物を分けてたのしむ。
麺は香港式か日式と好みを選べる。
香港式は極細麺。
日式は細めのラーメン。
ここはタレもスープも繊細にしてやさしくて、日式ラーメンでは麺に負けちゃう。
それでどちらも香港麺。
ボクはもっぱら汁なし麺。極細なのに麺がザクザク剥ぎれて壊れる食感たのしく、しかもそれが持続する。
窯焼きの赤い叉焼、エビワンタンに青梗菜と具材が貼られて食欲誘う。
タレは鶏がらスープにオイスターソース。カラメルっぽい軽い苦味と香ばしさ、ほどよい甘味で味がととのうオゴチソウ。
自家製辣油が用意されてて、これがおいしい。辛味よりも風味がおいしくたっぷり使ってもヒリヒリしない。だからたっぷり、のせるようにしてハフハフ食べる。
ワンタンをれんげにのせてスープに浸す。ちょっと乾いてしまってた金魚の形のワンタンがスープの中でヒラヒラ泳ぐ姿が愛らしく、エビの餡はぶりんとはじけ、皮がプルンと舌を撫でては消えていく。ワンタンがまとったタレがスープに混じって、濃厚味になっていくのもおもしろい。
豚の脂をたのしむような排骨飯にも辣油をたっぷり。奥歯でクチャっと潰れて口をひんやりさせる、体に悪いオキニイリ。炒めた野菜はシャッキシャキおいしく、家で作れぬステキににっこり。
〆の杏仁豆腐はハリがあってスベスベとした昔風の食感で、すっきりとした甘さのシロップと相まって口もお腹もさっぱりしてきてホッとする。
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テクリテクリと歩いて新宿。
伊勢丹に買い物にいく途中にオールシーズンズコーヒーによる。
ここまでくればあと5分足らずで新宿三丁目の交差点。
寄ろうかなぁ…、どうしようかなぁって思ってお店の前を通ったら、お店の人と目があった。
互いにニッコリ。
お店に入る。
気持ちを伊勢丹用に仕立て直すためにちょっとひと息するのもよかろう…、とマキアートをお願いしました。
お店の人が「マキアート、ひさしぶりですね」って言う。
確かに最近ゆっくり時間を過ごすため、カフェラテ、エスプレッソトニックなんかを好んで飲んでた。
今日はほんの10分ほどの時間のつもり。マキアートがそれにぴったり。
デミタスカップにポッテリなめらかなミルクの泡。エスプレッソ色の泡に白いハートが浮かんで揺れる。
エスプレッソにミルクの泡が描いた「染み」がマキアートという名前の由来。ハートの形の染みなんて、なんてステキと思ってニッコリ。
スプーンで泡をすくうと泡がスプーンの背中をくっつき持ち上がる。仲間の泡との別れを惜しむような様子にまたニッコリ。口に含むとトゥルンとなめらか。ミルクの甘味が口に広がり、エスプレッソの苦み、酸味が追いかけてくる。
カップに口をつけて飲むと泡と一緒に泡混じりのエスプレッソミルクが喉を撫でるようにしてお腹をやさしくあっためる。オゴチソウです、ホッとする。