はまの屋パーラー。かおりひめ
はまの屋パーラーで朝。丸の内の三菱さまのビルの地下。再開発が決定しおそらく今年中に閉店しちゃうって言われてる。
新しいビルになったらピカピカのお店になって営業再開するのかなぁ…、それときこの椅子、このテーブルがあったとしても同じ店にはならないんだって思うとちょっと切なくなっちゃう。
はじめて来たときに食べたのがたまごのサンドゥィチ。パンを焼いてもらってアイスコーヒーをお供に食べる。
今日はたまごがかなりよく焼き。バッサリとした食感でよく焼きトーストとあいまって口がちょっと乾いちゃう。
カーペンターズが流れてる?って思って聴いてたら竹内まりやの「Goodbye University 」だった。
日本はずっとアメリカに憧れお手本にしてきたんだなぁ…、って思って笑う。アイスコーヒー飲みながらいろんなことを思い出しつつ、メンバーサロンでちょっと書いてみようかなぁ…、って思ったりした。63歳のヒトリゴト。
昼、新橋まで移動して「かおりひめ」でランチをとった。
愛媛県と香川県の合同アンテナショップ。香川の「香」と愛媛の「姫」で香姫(かおりひめ)。洒落たネーミングなんだけど、愛媛出身のボクとしては香川県の後塵を拝したみたいでいささか微妙。
松山と高松はことあるたびに四国一の座を競い合う仲。
人口では圧倒的に松山が上。けれど中央の出先機関は高松に集中していて、でもNHKの支局は松山にあったりする。政治は高松、経済、文化は松山なのさ…、お城も松山の方が大きくて標高の高いところにあるしネなんて松山の人は思って暮らす。あたかも世間一般では早慶戦と呼ばれる試合を、慶應出身のボクたちは「慶早戦」と呼ぶがごとき郷土愛(笑)。
伊予定食を選んで食べる。伊予定食にもうどんがついてくるのはご愛嬌。しかも醤油は讃岐の醤油。出汁がたっぷり効いた濃いめの醤油でとろみもある。活け〆のブリブリとした硬い刺身は、こういう醤油で食べてこそ。足りぬ旨みをととのえる。
オキニイリの「せんざんき」。
今治地方出身の鶏の唐揚げ。骨付きのままぶつ切りにした鶏肉をおろしにんにくに生姜をくわえた甘めのタレに漬け込んで、片栗粉をつけ揚げたもの。
ここのは骨抜き、衣も小麦粉と本場のものとはちょっと違うけど味はまさにせんざんき。
愛媛県は東西に長くて、東予、中予、南予と3つの文化圏に分かれてる。例えば鯛めしも南予の鯛めしは鯛の刺身を乗せたご飯に卵をといた出汁をかけて食べるスタイル。中予のそれは焼いた鯛を丸ごと使った炊き込みご飯。せんざんきは東予の料理で中予出身のボクにとってはエキゾチックな食べ物だった。なつかしい。
さつま汁っていうのがついてる。これも南予の料理です。
焼いた鯛をすりおろし、味噌と出汁をくわえてのばす。冷たくしたのを麦飯にぶっかけサラサラかきこむ料理。宮崎の冷や汁みたいな食べ物で、なにしろ南予の隣は宮崎、海は地続き、船でささっと行ける場所。中予の松山に出ようとすれば山越え、谷越え、時間もかかる。だから食の文化も南九州的なんでしょう。ボクは食べたことがなかった料理。
みかんの皮をすりおろし風味をつけるのが伊予的で、柑橘系の香りがパーッと広がって、食欲湧かす。刺身ほどほど、うどんもそこそこ。でもなつかしくお腹が満ちる。一階の売店で買い物をして帰りましょ。
いっときご縁があって早大の学友会で働いていたことがあります。早慶戦の折のOB達の熱いこと。拳をふって校歌を斉唱する姿に最初は度肝を抜かれました。慶應の学友会(名称が異なるかも)の皆さんのサラッとしたスタイルに憧れたものですが、やはり内に秘めた闘志がおありなのですね◡̈
そして西を向けば関関戦。どっちの関なん、と毎年突っ込んでいましたが主宰によって入れ替わると知ったのはずいぶん経ってからでした笑
ららさん
早稲田の方のように情熱的に愛学精神を表現する人もいるにはいますが、どうしてもクールに振る舞いがちなのが慶応大学出身者のクセといいますかカッコつけたがる厄介なところといいますか…。
ただ代々の慶応大学出身者一族の方々の塾歌を歌うときの真剣さには圧倒された覚えがあります。