築地の中村家。はじまったばかりの肉豆腐

東銀座の築地寄り。小体でおいしいお店がぽつりぽつりとある界隈の大好きな店。
「中村家」で昼。
ネットのサイトによっては「中村屋」であったり「中村家」であったり。お店の人に聞いたら「どちらにしてもナカムラヤであることには変わりないですから」って笑ってらっしゃった。暖簾に」「中村家」と染め抜かれているから、中村家が正解なんでしょう。腑に落ちた。
10月になったから「肉豆腐」がはじまったろうと思ってきたのね。店の前に置かれたメニューボードをみたら「肉豆腐始めました」と書いてあった。しめしめと舌なめずりをしながらお店に入ってタンタン二階へ上がる。大きなテーブルが整然と並べられてて、いかにも食堂って雰囲気が好き。ポットの中には冷たい麦茶。醤油にソース、七味が置かれてそのかたわらにメニューがあって、壁には季節や今日の献立が書かれた短冊がぶら下げられてる。

迷わず「肉豆腐ライス」とひと言。
しばらく待ってやってきたお膳の上のにぎやかなこと。
肉豆腐と言ってもここのはすき焼き風。
入り口のメニューにも「お一人様用すき焼き風鍋」と説明があるように固形燃料の上に小鍋。
牛肉と豆腐にしいたけ、春菊、エノキが乗せられている。
割り出しがフツフツクツクツ沸騰していて、甘い香りが鼻をくすぐる。本来ならば生卵がつくのだけれど食べられないから失礼しました。
牛肉はまだレアな状態で折りたたまれたところを開いたりひっくり返したりしてしっかりと熱を通して食べていく。肉の下にはうどんがあって、しらたき、タマネギと具材が次々飛び出してくる。あらら、去年はマロニーちゃんが入ってたはず。今年はなくてちと寂しい。

豆腐は木綿の焼き豆腐。あらかじめ煮込んでいたのでしょう…、芯までしっかり味が入って色もついてる。七味をたっぷり、ふるふるお腹があったまる。
牛肉はやわらかです。脂の少ない赤い肉。クツクツ煮込んで熱が入っていっても硬くならずにずっとやわらか。ご飯をもりもり食べられる。
漬物は白菜、小鉢は親子煮。味噌汁の実はわかめと豆腐。出汁がしっかりきいていて味噌は濃いめでこれまたご飯のおかずにぴったり。味がしっかりついたうどんがおいしくてお腹も満ちる。食後にコーヒーのサービスがつくのがなんともうれしくて、ニッコリしながらお店を出ます。オキニイリ。

 

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中村家の近くにタリーズコーヒーがある。築地界隈はスターバックスよりもタリーズが目立つエリアで、中でもこの店の雰囲気が好き。
ほどよく静かで大テーブルには電源用のコンセント。布生地のクッションがついたガッシリとした椅子が座りやすくってのんびりするにも、仕事をするにも落ち着くお店。
豆乳ラテを選んで飲んだ。
タリーズの豆には牛乳よりも豆乳の方が合うんじゃないかと思ってて、ラテのときにはいつもソイラテ。ふっくらとした泡の出来栄えが今日は特に見事でとろりと喉を泡が撫でていくのが心地よい。
40分ほど時間を潰して打ち合わせ。

 

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コメント

  1. めるば

    生卵、肉豆腐にからめて食べるのではなく、割って鍋の中で加熱するのはいかがでしょう?邪道ですかね…

    • サカキシンイチロウ

      めるばさん
      一度試したことがあるんですが、固形燃料の熱ではかたまることなく悲惨な状態になりました(T_T)

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