はいからうどんに唐揚げ。そして塩パン
今日は不思議な天気。
晴れていたかと思うと急に雨になったり、ときには空が明るいくせして雨がパラパラ。なかなか終わらぬ夏がジタバタしている感じ。散歩も近所をグルグル歩いてすませる日曜。
なか卯でお昼。
牛すき丼とはいからうどんをそれぞれ小さなサイズで注文し、鶏の唐揚げを追加する。
相変わらず使いにくくてしかも反応しづらいタッチパネルの券売機。難儀しながら発見し、カウンターの席に座って食券手渡す。Wi-Fiでオーダーが飛ぶのじゃなくて食券手渡しというところが、人間臭くてわりと好き。
カウンターの上には調味料や箸、紙ナプキンが整然と並べられてる。お水じゃなくて大きなピッチャーに冷たい緑茶。こういうところも悪くない。
テキパキ料理が整います。
お待たせしましたと運ばれてくるのも、最近のチェーンファストフードにしては鷹揚なとこ。
お膳にキチっと並んだ昼ごはん。
丼もうどんもお茶碗サイズでお腹にほどよい。
はいからうどんは関東でいうところのたぬきうどん。
「たぬき」の語源は茶色い天かすがたぬきを連想させたからという説や天種を抜いた「たねぬき」が転じてたぬきになったなんて説もある。
ただなぜハイカラというのか調べてみたけどわからない。
かまぼこ一枚。緑のネギが関西的。麺は細くてなのに歯ごたえがしっかりしてる。昔はもちっと太かった。
鶏の唐揚げをたのんだのは、うどんに浮かべてみたかったから。ここの唐揚げは大きめで、カラッと揚がった衣の香りがこうばしい。関西風の昆布のきいた出汁に唐揚げの衣の油や香りがうつってコクがつくのがオキニイリ。
牛すき丼には牛肉の他に車麩、白菜、タマネギ、しらたき、具だくさん。白菜がシャリシャリした食感で歯が痒くなるような感じがするのがちょっと苦手かなぁ…、タレは甘めで松屋に比べてしつこい感じ。
…、と思ったところで、味の基準が松屋の牛めしになってることにビックリしました。オモシロイ。丼の上の車麩をうどんに乗せて汁をしませて山椒パラリ。しっとりさせてパクリと食べる。ジュワーッと汁が染み出してきてお腹も気持ちも潤うごちそう。ほどよくお腹が満ちました。
四谷三丁目の交差点近くに「アンテンドゥ」がある。
パン工房「antendo」。パンの売り場の奥にイートインがあってカフェのような使い勝手が便利で朝にたまに来たりする。
アイスコーヒーでも飲もうと思って中に入ったら「塩パンが焼きたてでぇす」ってちょうどパンを並べてるとこ。
おいしい匂いがただよってきて、たまらず一個買ってアイスコーヒーのお供にしました。
愛媛県八幡浜市にある「パン・メゾン」が発祥と言われるパン。2003年に発売開始ということだから、まだ20年ほどの歴史しかない若いパンです。
きめこまやかなパン生地にバターの棒を芯にしてクロワッサンのように丸めて焼き上げる。表面に岩塩をふりかけて焼くから「塩パン」。今ではいろんなお店で作られ、アンテンドウでも売れ筋No.1なんだっていう。
手に取ったときの感触は乾いてるんです。
ずっしりしているように見えるのに、案外軽くてちぎってみると中には大きな空洞がある。
生地を巻くときに芯にしたバターがとけて作った空洞。
バターの香りがかなり強くて、しかも食感、ほどよくしっとり。口溶けが良くって自然な甘みを岩塩の塩気がキリッとひきしめる。
この口溶けにやさしい味わいが多分、うけているんでしょうネ。一個じゃ足りなくなってしまうのが玉に瑕(笑)。
それにしても日本のアイスコーヒーはおいしくなった。しかもボタンひとつでおいしいコーヒーが提供できる今の時代の喫茶店って大変だなぁ…、ってしみじみ思う。しょうがない。