牛タンねぎしのシロたん定食、とんてーき

新宿西口、電気街の外れにポツンとある「ねぎし」。
新宿という街で生まれて新宿という街と一緒に育った牛たんチェーンの、わりと初期の頃からあるお店です。
何度か改装をして、昔のジャズが似合うムードはすっかりなくなったけど、明るく気持ちのよい空間であるのはうれしい。
昔のメニューはほぼ牛たん。和風シチューに麦とろというのが昼のメニューのほとんどすべて。
ところがBSEの問題で牛たんが輸入できなくなっちゃって原料が逼迫したのをきっかけに、カルビだったり豚バラだったりと炭の上に乗せて焼ける肉ならなんでも焼いて売るようになった。当然、牛たんがメインではある。けれどランチは牛たん屋というよりも、炭焼き肉屋って感じでそれがいいのでしょう。サラリーマンが多く集まる店でもあった。

ただ…。ここもコロナウィルスの影響でしょう。ランチどきというのにお客様の少ないこと。
そもそも街に人がいないといった方がいいんでしょうネ…、近所にある行列ができるので有名なステーキ屋さんにも行列はなし。ガラガラだった。
お店の人同士が「昨日は夜の8時までお客様が全然こなくて、結局、シフトを切り上げ帰った」なんて話をしてました。
本当にどうなってしまうんだろう…、ハラハラします。

牛たんの中でも脂がのって上等な部分を使った「しろたん定食」。
ご飯は半分と控えめに。
それにここ2年ほど売りにしている「とんてーき」っていう厚切り豚肉のローストを追加でたのんでひと揃え。
定食にはテールスープと出汁で割ったとろろ。南蛮味噌に葉っぱ野菜の浅漬けがつく。
牛たんの盛り付けられたお皿の片隅に一味唐辛子をたっぷりよそおい、こんがり焼けたたんにまとわせパクリと食べる。牛たんといえば一味であって決して七味じゃないというのが面白く、一味の辛さは必要だけど七味の香りは牛たんの焼けた風味を邪魔するからってことなんでしょう。一味が脂で甘みに変わっていくのがおいしい。

とんてーきはよく考えたなぁ…、って料理です。牛たんはそもそも原価が高い食材。しかも素材の実力がそのまま料理の出来栄えにつながっていくから、安くておいしいを実現することがむつかしい。
その点豚肉は価格がこなれてしかも種類は豊富。分厚く切ってよく焼いて、タレやソースを工夫すればおいしい料理が簡単に出来る。例えば定食屋さんにおける豚の生姜焼きはお店の人もお客様もそれぞれ喜ぶWin-Win料理。粗く刻んだ生姜がたっぷりはいった味噌ダレ。ご飯が進むに違いない味。ただ本来主役にはずの牛たんの味が吹っ飛び、ここが何屋かわからなくする舞台荒らしのような一品。まぁ、おいしいからしょうがない。

 

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