専門店の主役ってナニ?…を考える。

ひさしぶりに牛たんのねぎし。新宿三丁目の気持ちのよい店。
白たん厚切りというこの店で一番上等なたん焼きをメインの定食を選んでたのんだ。
メニューは随分とっちらかってて、牛たん以外にも牛肉の焼いたのやら豚肉の焼いたのやら。味噌味だったり麹味だったりともう何がなんだかわからない。多彩な品揃えが利用動機を広げるのでなくたのみにくさに向かってく、まるでファミレスみたいだなぁ…、って思えてくる。
商品づくりは器用です。サラダにかかったチョレギドレッシングは韓国料理のお店をやってた名残。スッキリとした辛味がおいしい。
厚切りという白たんの厚さが仙台にある牛たんの店の普通のたんの厚さしかなく、焼肉店的厚さのたんを標準とするこの店の「当社比」的な表現だ…、というのが切ない。それもよし。

一緒にたのんだ豚肉の辛味噌風味の薄切り炭焼き。これはおいしいごはんがすすむ。味噌に漬けられ肉の繊維がほどよくほぐれ、味がしっかり入っている上、焦げた風味が引き立つ仕上がり。ご飯にのっけてくるんで食べると、いくらだってご飯がすすむ。旨い上に「上手い」商品。
ただ、専門店として大切なのはメインの料理が他のすべての料理以上においしいというコトで、その点ここの牛たん以外の料理はおいしい。そちらの専門店になればいいのに…、って思っちゃうほど。なやましい。
麦飯、漬物、出汁で味がととのったとろろにテールスープがついてひと揃え。仙台的。それにしても店のスタッフが多いこと。それも厨房の中ではなくてサービススタッフが6人ほど。店のサイズにとって今どきかなりの充実ぶりでちょっとビックリ。不思議なり。

暑い今日、冷たいものをあれやこれやと。
飲みつつ「専門店って何?」ってことを考える。
例えばパイホールのニトロコーヒー。
当然パイの専門店なのだけど、パイ以上に力を入れているのがコーヒー。
しかもそれが半端なコーヒー専門店よりおいしかったりするのです。
その代表格が窒素と一緒に細いノズルから搾り出すようにカップに注いで仕上げるのだけど、泡はなめらか、苦味、酸味も際立つおいしさ。
その一杯で、パイなんか食べなくたって満足しちゃう。

例えばかつてドーナツ店ではドーナツをたのみたくなるようなコーヒーを出すっていうのが販売促進の基本だった。
ダンキンドーナツなんて店名自体が、コーヒーにダンクしながら食べるドーナツ。
コーヒーだけを飲むとなんだか酸っぱくっておいしくなかった。
脇役があって主役が活きる…、って考え方。パイホールにおいて、パイが売れなくてもかまわない。コーヒーは原価も安いしそれがどんどん売れてくれれば利益が出やすい…、ってことだったらばもうこの店はパイの専門店じゃなくて喫茶店。まぁ、お店の中の様子をみてると喫茶店使いの人が多くて、これも一つの生き残り術?って思ったりする。オモシロイ。

それからスタバ。オキニイリの新宿三丁目の店の外側。
気候のいい頃には人がずらりと並ぶベンチが今日は空っぽ。これだけ暑きゃしょうがない。もしここに今日座ってて熱中症で倒れたら、この客席を閉鎖しないで放置した店の責任になるんだろうか…。
アメリカだったらなるかもネ…、って思って笑う。
シャカシャカ氷と一緒にシェイクして仕上げるクールライムをもらう。ちょっとケミカルな感じとマウスウォッシュっぽさもあるけどオキニイリ。
それにしてもスタバって一体、何を売ってる店なんだろう…、ってあまりに自由なお店の中の景色をみながらぼんやり思う。ほとんど人が飲み物を飲む以外の活動をしていて、また飲み物がコーヒーらしくないものばかり。このままおそらく飲み物代で利用できるネットカフェになっちゃうのかなぁ…、って思ったりする。どうだろう。

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